知らないと恥をかく!? 正しいネクタイの選び方とモテる方法教えます

昨今スーツ回帰の流れが顕著に。前回リコメンドしたソラーロ然り、久しぶりにスーツで大人の色気を楽しみたいものですよね。とはいえ、久しぶりゆえにネクタイ選びに戸惑っている人も多いかと。そこで、基本的な選び方＆モテるネクタイをご紹介いたします。

スーツにおけるネクタイは、いわば第2の顔。パーソナリティが最も現れるアイテムです。それもそのはず、メンズファッションのアイテムの中では最も色柄が多彩だからです。しかし、見どころはそこだけじゃありません。幅や生地感も重要なんです。

まず幅についてですが、大まかに言うと細いとモード、太いとクラシックとなります。ラペルの幅も同様のイメージで、重要なのはラペルとのバランスです。つまり、ネクタイはスーツのラペル幅に合わせるのが基本。一般的なラペル幅は7〜9cm程度で、それ以下だとモード、以上だとクラシックな雰囲気になります。

次に生地感ですが、昨今のスーツは英国クラシックが主流と言いつつも、あくまでモダンに解釈されていることが前提。つまり、構築感の強い原則的なクラシックではなく、仕立ても生地も柔らかで、ユルさを漂わせることが、イマドキなクラシック解釈ってことなんです。

となると、ネクタイも柔らかな生地を選ぶのが正解。生地が薄く、また芯地が先まで入っていないペラリとした一本を選ぶと、スーツとなじんでくれます。実は柔らかなネクタイって、色柄も柔らかく見える効果が。なので、春夏らしい攻め柄を楽しむにはうってつけなんです。

結論として、今選ぶべきネクタイは幅広めで柔らかな柄モノってこと。スーツ好き女子は多いだけに、昨今のスーツ回帰は絶好のモテチャンス。ペラリな柄タイで、スーツモテ楽しんじゃいましょ！

ウールにシルクをブレンドしたヘリンボーン生地が、テロテロで軽やかなドレープを生み出すスーツ。ラペル幅は9.5cmと、幅広になっています。ややハイウエストなパンツも相まって、まさに今理想のモダンクラシックといったところ。そこにブルーのストライプシャツとペラリなペイズリータイを合わせれば、夏らしいさわやかな遊びをアピールできます。

こちらは上のモデルが着用したネクタイの剣先裏。シルク生地そのものが柔らかい上、芯地が先まで入っていないので風が吹けばたなびくほど軽やかな風合いを楽しめます。ゆえに、クラシカルな印象のペイズリーも、どこかモダンな雰囲気が漂うんです。

幅広のラペルに加えて、ウールにシルクとリネンをブレンドしたかすり調の生地が、クラシカルなムードを高めるスーツ。こんなブラウンでまとめたVゾーンとなら、レトロで落ち着いた雰囲気を醸し出します。幅がやや広めのストライプ柄は、本来なら強めな印象。でもペラリと柔らかな生地感が、優しい印象に変えてくれるんです。

こちらすべて8〜8.5cm幅の薄くて柔らかなペラリなタイ。[一番左]はシルクにトーンonトーンでペイズリー柄をあしらい、品良いアクセントに。[左から2番目]はネイビーに小紋柄をあしらったシルク製。光沢が柔らかに見えるのもペラリな柄タイの魅力です。[中央]のストライプ柄の一本は、シルク製にしてネップ感が夏素材のスーツとマッチ。[右から2番目]の大胆なカラーリングの一本は、シルクの柔らかな生地感とともにドット柄がVゾーンを盛り上げます。[一番右]の幅広ストライプは、リネンとシルクをブレンドし、高級感と夏らしい素材感を楽しませてくれます。