「際立ちタキシード」でパーティーシーズンの主役に！【その1】

まもなく、思う存分享楽に浸れるパーティーシーズンの到来！ いざ本番で慌てないためにも、今のうちから身支度を始めたいところです。で、ハレ着の最高峰といえばやっぱりタキシード。

なかでも今狙いたいのは、王道定番にひとクセ加えて華や色気を増幅した際立ちタキシードです。攻めのエレガンスを総身に纏って、最高にドラマティックな夜をお迎えくださいませ。

際立ちタキシード入門は、素材のアップグレードからお試しあれ。シルクのリッチな艶めきがパーティースタイルのプレゼンスを倍加します。

「G」の意匠をグラフィカルに織り込んだ生地は、ラグジュアリー極まるシルク100%。その光沢は、夜の照明に照らされてタダモノならぬ色気を漂わせます。ゴージラインを低く設定したクラシカルな顔つきもオヤジに最適。

ドレスシャツに大ぶりのボウタイ、足元はエナメルの内羽根プレーントウ。オーセンティックな合わせながら、ジャケットの存在感でひとかたならぬ際立ちが。ちなみにインナーをニットなどに変えれば、日頃のデートにも活用できますよ。

100年以上の長きにわたり夜の盛装として親しまれ、オヤジと淑女をめぐるさまざまなドラマを彩ってきたタキシード。ウィンザー公、シナトラ、ゲンズブールetc.歴史上のプレイボーイたちは皆、魅惑的な美女を隣にして見事なタキシード姿を披露しています。世慣れたLEON読者諸兄のことですから、ワードローブのなかにタキシードを揃えているという方もきっと少なくないでしょう。

そんなモテ服の100年定番たるタキシードですが、近頃はそのスタンダードが大きく様変わりしつつあります。具体的には、黒無地や濃紺無地といった正統派以外のタキシードが爆発的に増加中。旧来のタキシードは抑制された様式美から色気を滲ませるものですが、いまどきのソレはもっと貪欲に攻めてモテを獲りにいく。そんな際立ちタキシードこそ、今手にすべき新定番なのです。

で、つまりソレってなんなのよ？ という諸兄の問いにお答えして、今回はメゾン各社の際立ちタキシードスタイルを御披露目。パーティーシーズン到来に向けてぜひご注目あれ。

米国でタキシードが広まる契機となった「タキシード事件」を彷彿させる赤スモーキング。その歴史よろしく、この一着から恋の事件が始まる!?

艶やかなベルベットで仕立てたスモーキング調のタキシードは、クラシックの品格とセクシーさが見事に同居。肩周りなどをソフトに仕立てることで、リラックスした着心地も楽しめます。

ジャケット以外は白黒で揃えてシックにキメつつ、足元はタッセルスリップオンで遊びをプラス。

光りモノ＝キラリンブラックはLEONが鉄板と推すアイテムですが、それはフォーマルでも然り。文字通り夜会で輝ける一着です。

一見黒無地のようで、照明に照らされるとキラキラキラ……目を凝らせば、ストライプ状に配されたラインストーンが。しかも白黒の石をランダムに交ぜ、複雑な輝きを演出しています。淑女の視線もたっぷり引きつけられるはず。

艶やかなタキシードを引き立てるため、ノータイでノンシャランと着流し。全身真っ黒で統一しつつ、ボタニカル柄の小さなスタッズがちりばめられたシャツでしっかり艶足しも行っています。首元にはスカーフを無造作に巻いてエレガンスを加味。輝くタキシードにゆらめくスカーフ。視覚効果の多重奏で、オヤジの魅力をとことんまでブーストします。まさにパーティーにうってつけな装いですよ。

その2はコチラから