2024.03.14
スタイリスト吉野 誠 編
プロが伝授する、ちょいエロなシャツの着こなし
重いコートを脱いで薄着が楽しめる春の季節。それは男の色気を解放するのに絶好のタイミングです。今回は熟練スタイリストが実践する、エロな装い方企画の第二弾。滑らかシャツで惹き付けるというテクニックは、誰にでも真似しやすいもの。これは参考になりますよ♡
- CREDIT :
写真/干田哲平 構成・文/長谷川 剛(TRS)
先行しがちな絹の色気を品格でしっかりオブラート
編集部のリクエストに応じ、吉野さんが今回紹介してくれたのは、春らしい軽快なシャツのこなし技。一見ノーマルなドレスシャツの装いですが、確かにじんわーりお色気が漂ってきます。一体ナニがポイントなのでしょう?
「実はこのシャツ、オールシルクなんです。このテロッとした艶感はコットンなどでは絶対出せない滑らかさ。あえてシックなカラー、そして正統派に着こなすことで、大人の品格と遊び心がちょうど良いバランスのルックスになるのです」(吉野)
「まず、やや大きめのフィット感がポイントです。ツヤツヤ素材なのにタイトめを選んでしまうと、過剰にイヤらしく見えてしまうことも。大きめフィットを選ぶことで余裕を感じさせますし、シルクのドレープが優雅に映えるのです。また、昨今のトレンドとも合致した今風のシルエットであることも見逃せません。過剰にエロくならぬよう、シャツのボタンもトップまで留めて着るのが今季の気分です」(吉野)
「パンツもシャツのテンションに合わせてやや緩めのフィットを選んでいます。パツパツな細身を選んでしまうと、エロが前面に出すぎてしまうので要注意。色気を主張したい時ほど、控えめに抑える部分を意識的に設けるのがオトナの節度だと思います」(吉野)
適度なゆったり感でエロは急がずじんわりと
「やっぱりシャツ一点だけだと、こちらの意図が伝わらず空振りに終わる可能性があるもの。ヌーディなポイントを作るという意味で、グルカサンダルは理想の一足と言えるでしょう。同じ素足系でもカジュアルなサンダルだと、やはり砕けすぎ。自然に素足のチラ見せができつつ、本格シューズのシックさを兼備するグルカは、オトナのための一足なのです」(吉野)
小物や仕草を駆使して艶っぽさを援護射撃
● 吉野 誠 / スタイリスト
1977年、千葉県生まれ。雑誌LEONをはじめ複数のメンズファッション誌やゴルフ誌、それに広告ビジュアルのスタイリングで活躍。ドレスやモード、それにカジュアルスタイルを取り混ぜたスタイリング技は、業界でも評判。2023年には、ゴルフを軸に多様なスポーツの要素をミックスさせたブランド、「ノンプロフェッショナル ゴルフクラブ」をローンチ。