一枚で外出できる白Tシャツ、どれがベスト？

サンスペルは1822年創業の英国を代表する高級アンダーウエアメーカー。こちらはそのなかでは比較的カジュアル感の強い素材を使用。ふんわりと膨らみ感ある生地はスラブ糸を甘く撚りあげており、独特のムラ感があるのも特徴です。リブ幅の広いクルーネック、ややゆったり目のシルエットなども今っぽい雰囲気。

“肌着然としたものを選ばないこと”。白Ｔシャツ一枚で外出しようと思ったら、一番気をつけたいのがここです。肌が透けるような薄手の生地だったり、首回りのリブ幅が狭いものはどうしても肌着っぽく見えてしまいますから避けるのがよろしいかと。また同様の理由でＶネックやＵネックのような首の開きの大きいものもＮＧ。大人の男子の肌の露出は控えめのほうがいいので、クリーンにまとめる意味でも首はキュッと詰まったクルーネックが一番です。
 
さらに大人はサイズ選びも大切。ピチピチしたサイズ感だと垂れた胸筋やポッコリしたお腹周りがそのまま出てしまい、見苦しい事態に。自分は鍛えているから大丈夫という方もいらっしゃると思いますが、そのマッチョな体型を誇示されてもなかなか暑苦しいものです。今の気分的にも少しゆるめのサイズを選ぶのが正解でしょう。

シャツの前を開け、ジャケット的にゆるりと羽織っていた御仁。今夏はこんなコーディネートが流行っていますが、上記の条件を満たした白Ｔシャツであればこういうスタイルも上品にキマります。

こちらの御仁はジャケットスタイルのインにシャツ感覚で白Ｔを着用。インナーだからと薄手の白Ｔシャツを合わせがちですが、ほどよく厚手のものを選んでいるのがお見事。ここで薄手の白Ｔだとジャケットやベストの存在感に負けてしまいますから。

定番のポケット付きＴシャツ。肉厚なコットン生地は、12番単糸を度詰めで編み上げたオリジナル。脇に継ぎ目のない丸胴仕様で着心地も快適です。身幅はほどよくゆったりめ。米国製。

長年ファッション界に多大な影響を与え続けるピエール・フルニエ氏が主宰する、パリの名セレクトショップのオリジナルＴシャツ。首リブは太めで、縫製もとてもしっかりしています。

ベースボールＴシャツのようなラグランスリーブで程よくスポーティな雰囲気に仕上げています。やや厚めの生地は表面がツルツルとスムースで、心地よい肌ざわりです。

カナダ・バンクーバーにて2008年に創業し、多くのブランドにその高品質なスウェットやカットソーを提供しているレイニング チャンプ。カナダらしい頑強な縫製が特徴です。

ヘービウェイトコットンを使用し、袖も身幅も太めのポケットＴシャツ。袖付けなどの縫製も頑強で、いかにも長年の着用に耐えそうです。

1948年に生地の生産工場として発足した米国のキャンバー。今なお米国生産にこだわり、ヘビーウェイトな生地を使用した骨太なアイテムを作り続けています。

おろした瞬間から体に馴染む、ごわつき感皆無のテロリとした上質生地を使用。加えて体のラインを美しく見せる絶妙なシルエットからファンの多い名作です。アウターとしてはもちろん、インナーとしても優秀です。

ジェームス パースは1994年にアメリカ・ロサンゼルスでスタート。多くのハリウッドセレブに超愛されていることでも有名です。