ベタつかない！ すぐ乾く！ おじさんに見えない機能Tシャツとは？

ヨーロッパやハワイなどの海外では、夏でも空気が乾燥しているので日陰に入れば涼しくて、汗がすぐに乾いて快適。一方、日本の夏は高温多湿ゆえ汗が乾かず、いつまでも肌が湿っていて不快そのもの。その対策としては汗を吸いやすく乾きやすい素材のTシャツを着れば一気に解決。ベトつかず、吸いとった汗を素早く乾かしてくれるので、Tシャツが濡れたまま肌に張り付いたり、汗冷えしたりすることはないんです。

とはいえ、その手の機能系Tシャツといえば、スポーツブランドやアウトドア系ブランドを中心にリリースしていますが、デザインがいかにもスポーツ向きなものが多く、街着には向きません。

いままではやむを得ず化繊のTシャツを着ていた方に、見た目は普通のTシャツなのに、実は機能素材を使っているシャツを厳選してご紹介しましょう。

ザノーネは、パンツの名門インコテックスを擁するスローウェアグループのブランド。このブランドの代名詞ともいえる「アイスコットン」は、硬めの素材感で肌に触れると冷んやりするのが特徴です。伸びや型崩れに強いため襟ぐりが伸びてだらしなく見えることなく、新品当初のシルエットが長持ちするのもうれしいポイントです。

「アイスコットン」はコットンの強撚糸を使うことで、生地の毛羽が少なくシャリッとした肌触りなのです。汗や湿気を吸いやすく放出しやすいので乾きが早いことに加え、熱伝導性が高いため肌に触れた時にヒンヤリするのです。

レイニング チャンプはアウトドア先進国、カナダ・バンクーバーのプレミアムアスレチックウエアブランド。実はこちら、多くのファッションブランドのOEMを手掛けているため、デザイン、クオリティのバランスがともに折り紙付き。このTシャツも一見普通のコットンTと思わせて、高機能な「ポーラテックパワードライ」を採用しているんです。

「ポーラテックパワードライ」は強吸湿性と発散性を備えたポリエステル×ポリウレタン素材。夏場は汗を吸い乾燥させ、冬場も空気の層を維持して温かいという通年着用できる優れたTシャツです。

ザ ノース フェイスとのコラボで話題となったナナミカは、日常着にアウトドアウエアの機能性を取り入れるのが巧みなブランド。そのためこんなにシンプルな白Tシャツも、「クールマックス」を絶妙にブレンドすることでさらりとドライで快適な仕上がりに。都心と郊外、両方で過ごしたいかたに、最適なブランドなのです。

いまやすっかり定番化した「クールマックス」はアメリカのデュポン社が開発した、コットンの5倍の吸収発散性を持つ繊維。コットンとブレンドして使うことで、天然繊維のルックスにほどよく機能性を加味してくれます。

ほどよく浅めのVネックが大人っぽいうえシルエットも細身でスマート。素材にはコットンをベースに吸放湿性に優れたキュプラを混紡しています。しかも上品な光沢感を出すために、ヴィスコースをブレンド。高級感を感じさせる微光沢のTシャツが機能性まで備えているなんて、周りに気づかれずに涼しげな顔でいられるんです。

汗を吸いやすく、かつ乾きやすくしてくれるのは、コットンにブレンドしたキュプラの機能性ならでは。ほんのり浮き上がる光沢はヴィスコースをブレンドしているため。一枚で着ても高級感ある佇まいです。

サーフやスポーツなどをテーマに展開するドメスティックブランドのリサウンドクロージング。コチラのTシャツは、ピタピタでもダボダボでもなく、適度にウェストを絞った抜け感あるパターンメイク。“街で着られるラッシュガード”というコンセプトなので、水陸両用で着られるんです。

汗ばむ素肌表面の水分を吸収して、水分を拡散し素早く乾燥させるポリエステル素材。さらにUVカットで、プールの塩素漂白に対しても強いため、夏場に街から海、そしてプールまで着通せるスグレモノなんです。