今、人気の丸いサングラス。どうやったら似合うの？

クラシック人気を受けて、ウェリントンやブロウにはじまり、ボストン、そして遂にラウンドへと辿り着いたアイウエアのトレンド。ラウンドとは、端的にいえば丸いリムのこと。映画『レオン』でのジャン・レノでおなじみの、なかなかにキャラの強いシェイプです。そのキャラの強さこそが、お洒落さのポイントでもあるのですが、とはいえ元々サングラス慣れしていない日本人にとっては、腰が引けてしまうのも無理のないことかと。

でも、合わせるコーデ次第では、意外にもすんなりと馴染んでしまうんです。その方法とは、ジャケットやセットアップなどに合わせてしまうこと。カジュアルコーデに合わせるとコミカルさが際立ってしまいますが、ややドレス感のあるコーデとなら、いい感じのハズしになるんです。

いやはや、実に参考になります、こちらの御仁。下リムがかなりラウンドしたサングラスですが、すっきりと品良いライトベージュのスーツに合わせることで、絶妙なハズし感を演出しています。

注目すべきは、チーフやアクセサリーを着けずに、シンプルに徹している点。あまりに細部の演出が過ぎると、ラウンドサングラスが一気にファニーに見えてしまいます。シンプル、そして品良くキレイめなコーデが吉ってことです。

シンプルな装いにラウンドサングラスがマッチすると言いましたが、ベーシック＝きちんとしたという意味ではありません。例えばスーツに合わせるなら、ラウンドサングラスのせっかくの個性的な雰囲気を完全に払拭してしまわないよう、ノータイやグルカサンダルなどのヌケ感を取り入れてみることが大切です。そこからにじみ出るのは、ハズしを楽しむ大人の余裕。それってつまり、色気にも通じたりするんです。

2カーブレンズを採用したフラットなフロントと、ツーブリッジ×ラウンドのクラシカルなスタイルがキャラクター性をアピールしますが、線の細いメタルフレームなので意外にも馴染みよし。軽量で弾力性に優れるベータチタン製のケーブルテンプルが、優しくそしてしっかりと耳にフィットします。

「ボッテガ ヴェネタ」で長年クリエイティブ ディレクターを務めたトーマス・マイヤー。ダブルブリッジを採用したこのモデルでは、メタルフレーム製作における高い精度や控えめなデザインが光ります。ドイツ出身の氏らしい、ものづくりへのマインドが表れているといえましょう。シートメタル製の極細のフレームに、フラット気味のミラーレンズと、まさにいまどきな一本です。

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