サコッシュ、ダッドスニーカー、ロゴドン。これわからないとおじさんです

女心と秋の空、そしてトレンドは移り変わりやすいもの。その目まぐるしいペースを感じさせる要因のひとつに挙げられるのが、言葉。例えばLEON.JPを読んでいて意味がわからない言い回しが散見されれば、それはもう黄信号。「秒で」とか「草w」なんていうギャル語（←これ自体が死語ですが）やネットスラングについていく必要はまったくありませんが、「サコッシュ」や「ダッドスニーカー」といったファッションワードは把握しておかないとマズイでしょ〜！ということで、不覚にも半歩遅れてしまっている諸兄に朗報。今さら聞けない最旬用語解説講座を行います。

まずは近年のトレンドバッグ「サコッシュ」からご解説します。フランス語で“カバン”を意味するサコッシュは、そもそも自転車レースでドリンクや補給食を選手に渡すために使われていたショルダータイプの簡易な布袋のこと。これに名だたるアウトドアブランドが注目。カラフルな色使いのナイロン製サコッシュがフェスやキャンプなどの野外イベントにおける貴重品入れとして大ヒットしたのです。

そして現在。肩肘張らないコンパクトな作りが時代の気分とシンクロしたのか、国内外の有力ブランドがこぞってリリースしはじめています。各々の持ち味を生かした進化版サコッシュを、ユルっとしたスタイルにたすき掛けして街歩きするのが今っぽいのです。本誌でも過去に選びとこなしの両面でクローズアップしていますので、よろしければそちらもご参照ください。

続いて、LEON.JPでもたびたびご紹介している「ダッドスニーカー」。名前の通り、アメリカの片田舎でファッションに興味のないお父さんが履いていそうな、カラフルでボリューム感のある野暮ったい（失礼！）カジュアルシューズを意味します。

すなわちトレンドの根底にあるのは、言うまでもなくダサカッコ良さ。このサジ加減にいち早く目をつけたのが、ご存知バレンシアガでした。2017年のコレクションで初お目見えとなった「トリプルS」と銘打つスニーカーが、感度の高いセレブリティから着火。10万円超えのお値段にも関わらず、どこで出しても即完売を記録しているのです。

その潮流はさらに拡大して、今や多くのメゾンブランドがダッドスニーカーブームをリリースしています。同じくダッドの最新事情もLEON.JPで紹介しています、ぜひそちらもご覧くださいませ。

最近、何となく目につきませんでしょうか。デカデカとこれみよがしにロゴがあしらわれたTシャツやスウェット、キャップ、バッグ、スマホケースなどを。そんなロゴがドーンとデザインされたアイテムを、壁ドンならぬ「ロゴドン」とお覚えください。ホント言うとさり気なさこそ美徳なのは百も承知ですが、これも上記のダッドスニーカー同様に一周回ってのあえて感が逆に今っぽい。そう捉えていただけると取り入れやすいでしょう。

ナイキやアディダス、チャンピオンをはじめとしたスポーツブランドに端を発し、シュプリームやケンゾー、上イラストのアミなどのストリートブランドに飛び火。今やグッチやロエベ、ヴァレンティノにドルチェ＆ガッバーナなどのビッグメゾンまでが体現するこの潮流は、労せず80年代風のナードな雰囲気をまとえるキラーアイテム。選びとこなしを間違えると即野暮ったくも見えかねないリスキーな一手ですが、ロゴドンなアイテムをうまく一点豪華に取り入れられれば、この上ない感度の高さをアピールできますよ。

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