謎を解けばトビラが開く隠れ家バー「JANAI COFEE」

「ひらけゴマ（Open Sesami)」とは、『千夜一夜物語』の一篇である『アリババと40人の盗賊』に登場する呪文。押しても引いてもガンとして開かない岩の扉がこの魔法の呪文を唱えれば、ゴゴゴゴゴ……と動き出すシーンは、どこかで目にしたことがあるでしょう？

こちらの「JANAI COFFEE｣は一見、フツーのコーヒースタンド。でも、ある謎を解くと扉がゴゴゴゴゴ……と動いて、秘密のバーが出現するという、これ以上ない隠れ家的なアドレスなのでした。

そのコンセプトとなっているのが「スピークイージー」。これは1920年代、アメリカで禁酒法が施行されていたころ、密造酒が手に入る、飲める場所として隠語のように使われていた言葉で、お酒がおおっぴらに飲めなかった時代のオヤジたちの溜まり場・隠れ家だった場所のこと。そのアタリはコチラの記事でくわしく解説しているので、お読みいただくとして。

つまり、この「JANAI COFFEE」も日本のスピークイージーとして、ただのコーヒースタンド“じゃない”というわけなのでした。どこがバーの入り口なんだろう……この左の棚が怪しいかな？ それともカウンターの下？

バーへの扉を開けるためには、「ひらけゴマ」と叫べばいい……というわけではなく（笑）、とある謎を解かねばなりません。謎解きのヒントは本記事の最後でそっとご紹介するとして、今日は特別に中のバーへとご案内～。

入口のコーヒースタンドの明るさから一転、中はほの暗く、やや大きめなボリュームでBGMが流れるラウンジ―なバースペースが広がっています。この喧騒、外からは想像がつきませんね。

バーテンダーのタイドアップしたスタイルやレザーのエプロンはやはりアメリカの禁酒法時代にインスピレーションを得たもの。

「JANAI COFEE｣のメニューは、エスプレッソにラムとミルクを加えた「ジャナイカプチーノ」や「コーヒークラフトジントニック」などコーヒーカクテルがメイン。最近、スペシャルティコーヒーの台頭とともに、コーヒーカクテルも人気ですから、ここもチェックしておきたいトレンドのひとつです。

スパークリングワインに始まり、「ジャナイカプチーノ」と「ジャナイエスプレッソ」の3杯（+おつまみ1品）を3000円で楽しめるお得なフルコースは、バー初心者でも安心。悩んだら、とりあえずフルコースと覚えておきましょう。

「こんなところにバーが⁉」
「え、このトビラが開くの？」
「なになに、秘密倶楽部？」
と、驚きのある「JANAI COFFEE｣にはデートで来る人も多いんだそう。そりゃそうですよね、コーヒースタンドに連れてきたと見せかけ、実はバーだなんて、まさにツカミはOK。その後の会話も盛り上がろうって話です。

さて、ではこの「JANAI COFFEE」にどうやって入るのか？ ここでは謎を解くための大きなヒントを書いておきます。

まず、その謎は「JANAI COFFEE｣のHPに隠されています。コーヒースタンドの店頭で、スマホを使い、そのHPを開いていただき、後は……。

時を忘れる。
計ることをやめる。
周りと比べない。
リラックスして
日常を忘れる時間を。
何一つ考えず、コーヒーと非日常を
存分にお楽しみいただけ
る場所。それが『JANAI COFFEE』です。

もうおわかりですよね？ もしわからないままお店に行っても、正解は決して教えてもらえませんので、なんとか自力で謎解きをがんばってくださいね～！

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