2022.07.10
【第11回】「らぁ麺やまぐち」(西早稲田)
真夏にいただく最高のラーメン! 「昆布水つけ麺」を知っていますか?
日本初の料理評論家、山本益博さんはいま、ラーメンが「美味しい革命」の渦中にあると言います。長らくB級グルメとして愛されてきたラーメンは、ミシュランも認める一流の料理へと変貌を遂げつつあります。新時代に向けて群雄割拠する街のラーメン店を巨匠自らが実食リポートする連載です。
- CREDIT :
文・写真/山本益博
それが2021年11月のことで、その年の2月にひとりで出かけたとき、列に並んで1時間ほどで席に着けた。二度目は友達二人を誘い、店の前の並ぶ様子で2時間ほどと見当をつけたのだが、これが大外れ。列がなかなか進まず、立ち話も尽きて、足腰が痛くなるほどだった。
聞くところによると、この「昆布水つけ麺」は、現在、尼崎市塚口でラーメン専門店「ロックンビリ―S1」を開いている嶋崎順一さんが創案した作品だという。それではと塚口まで出かけて行ったのが、22年の1月で、念願の「昆布水つけ麺」オリジナルを食べることができた。そして、オリジナルと甲乙つけがたい出来栄えの「嶋」の「鰹昆布水つけ麺」を、改めて称えたくなった。
らぁ麺やまぐち
住所/東京都新宿区西早稲田3-13-4
営業時間/11:00~21:00(LO 21:00)
※各日売り切れにより早仕舞いあり
定休日/無休(年末年始を除く)
TEL/03-3204-5120
HP/【公式サイト】 らぁ麺やまぐち
※写真は公式HPより
● 山本益博(やまもと・ますひろ)
1948年、東京都生まれ。1972年早稲田大学卒業。卒論として書いた「桂文楽の世界」が『さよなら名人芸 桂文楽の世界』として出版され、評論家としての仕事をスタート。1982年『東京・味のグランプリ200』を出版し、以降、日本で初めての「料理評論家」として精力的に活動。著書に『グルマン』『山本益博のダイブル 東京横浜&近郊96-2001』『至福のすし 「すきやばし次郎」の職人芸術』『エル・ブリ 想像もつかない味』他多数。料理人とのコラボによるイヴェントも数多く企画。レストランの催事、食品の商品開発の仕事にも携わる。2001年には、フランス政府より、農事功労勲章(メリット・アグリコル)シュヴァリエを受勲。2014年には、農事功労章オフィシエを受勲。
HP/山本益博 料理評論家 Masuhiro Yamamoto Food Critique
山本益博さんがYouTubeを始めました!
日本初の料理評論家、山本益博さんが、美味しいものを食べるより、ものを美味しく食べたい! をテーマに、「食べる名人」を目指します。どうぞご覧ください!
YouTube/MASUHIROのうまいのなんの!
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