アメリカ・サンフランシスコ発の洒脱なラグジュアリー・ライフスタイルホテル「キンプトン新宿東京」が、東京・西新宿に日本初上陸を果たしたのは2020年10月のこと。
新宿駅西口の喧騒から少し離れた距離感や、前衛アートに満ちてキッチュでありながら落ち着く空間。また、ペットフレンドリーで大切なワンコやニャンコと一緒に過ごせたり、他にはない美食・美酒が味わえたりと、瞬く間に知る人ぞ知る大人のためのスポットになりました。そんなキンプトンの「ディストリクト ブラッスリー・バー・ラウンジ」では最近、“記念日デート”にぴったりな新プランがスタートしたのです。
▲ 「ディストリクト ブラッスリー・バー・ラウンジ」の奥に設けられたシェフズテーブル。キッチンに見渡せる特別な空間を、ふたり占めできちゃいますよ！
▲ 気さくな笑顔と巧みな料理センスでもてなしてくれる、エグゼクティブシェフのトーマスさん。
2022年6月にスタートした「Chef’s Table Course」では、世界各国の料理に精通したエグゼクティブシェフのトーマスさんによるクリエーションの数々を体験できます。1日1組だけの限定、かつ、オープンキッチンが臨めるプライベートルームでいただける……ということで、特別感が満載ではありませんか!?
しかも、そのテーブルだけのオリジナルプランだから、ゲストのワガママを叶えてくれるのが最大級にうれしいポイント!
しかも、そのテーブルだけのオリジナルプランだから、ゲストのワガママを叶えてくれるのが最大級にうれしいポイント!
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▲ 取材日当日、最初に登場したアミューズの「コーンミルクシェイク・ベーコンダスト」。
メニューはそのテーブルのためだけに創作されるので、毎回異なります。今回は取材した日の料理の一部とともに、ソムリエでレストラン＆バー ジェネラル マネージャーの吉田アントワンヌさんによるスペシャルなペアリングも紹介していきましょう！
最初は「コーンミルクシェイク・ベーコンダスト」という、何やらイノベーティブらしい名前のアミューズ。器にはベーコンのダストとポップコーンのジュレが入っていて、目の前でホワイトコーンの冷製スープをかけてもらえます。ジュレのポップコーンならではの “弾けた香り”と、甘～いホワイトコーンのスープが絶妙にマッチ。ベーコンダストの旨味が、食味の奥行きを深めているあたりも出色です。
▲ アミューズと冷前菜には、「ティエノ・ブリュット」を合わせて。
そして、アカデミー賞レセプションに登場したことでも有名な「ティエノ・ブリュット」は、黒ブドウが主体の骨格あるシャンパーニュ。スウィートな冷製スープと心地良いコントラストです。
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▲ 盛り付けも美しい「帆立のカルパッチョ・プリザーブドレモン」。
お次の冷前菜「帆立のカルパッチョ・プリザーブドレモン」は、北海道のホタテを薄切りのカルパッチョに仕立てた一品。滋味に溢れるカブのスライス、風味豊かなフレッシュハーブのマーシュは、甘味のあるホタテにぴったりです。
塩味のあるオシェトラキャビア、コクのあるサフランとアイオリのソース、キリっとしたブリザードレモンと、メリハリあるジェットコースター的な味わいの構成になっています。これから、ますますギアを上げていくぞ！ と予感させる力強い前菜ですね。
塩味のあるオシェトラキャビア、コクのあるサフランとアイオリのソース、キリっとしたブリザードレモンと、メリハリあるジェットコースター的な味わいの構成になっています。これから、ますますギアを上げていくぞ！ と予感させる力強い前菜ですね。
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▲ クリエイティブでボリューム満点な「真鯛のフライタコス・ピーナッツソース・マンゴーサルサ」。
一般的なコース料理の魚料理は、ポワレかローストです。でも、トーマスさんの手にかかると、ソフトトルティーヤの中に真鯛のフライがドン！ と包まれた、斬新な魚料理が登場しました。
コチラの「真鯛のフライタコス・ピーナッツソース・マンゴーサルサ」は、旨味たっぷりの真鯛をフライにして、甘香ばしいピーナッツソースとマンゴーのサルサソースを加え、ソフトタコスに仕上げました。やわらか～なトルティーヤとカリッとした衣のコントラストによって、上品な真鯛を大胆かつカジュアルに食べることができます。
コチラの「真鯛のフライタコス・ピーナッツソース・マンゴーサルサ」は、旨味たっぷりの真鯛をフライにして、甘香ばしいピーナッツソースとマンゴーのサルサソースを加え、ソフトタコスに仕上げました。やわらか～なトルティーヤとカリッとした衣のコントラストによって、上品な真鯛を大胆かつカジュアルに食べることができます。
▲ フリットに軽やかさを与える「トルシャード・ヴィンヤーズ ルーサンヌ 2020」。
こんなイノベイティブな一品に合わせられたのは、ナパ・ヴァレーの「トルシャード・ヴィンヤーズ ルーサンヌ 2020」。フレッシュな香りとしなやかな味わいを併せもち、フリットが軽やかに感じられます。果実味のニュアンスも豊かなので、力強いソースと相性抜群です！
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▲ 重層的な味わいの「和牛フィレのコンフィ・マコモダケとグリーンピース・旨味グレイズ」。
お待ちかねのメインディッシュは、「和牛フィレのコンフィ・マコモダケとグリーンピース・旨味グレイズ」。たっぷりの黒毛和牛フィレ肉が使われた、これまた贅沢なプレートです。コンフィした黒毛和牛フィレ肉はやわらかくてまろやかながら、和牛香が堂々と主張しています。
マコモダケの土の香りとグリーンピースの青い香りが重なり、黒ニンニクのピューレが深い滋味を与えているので、旨い！ としかいいようがありません。
マコモダケの土の香りとグリーンピースの青い香りが重なり、黒ニンニクのピューレが深い滋味を与えているので、旨い！ としかいいようがありません。
▲ 「ブレッド＆バター カベルネ・ソーヴィニヨン 2020」。
そんな肉料理にふさわしいのが「ブレッド＆バター カベルネ・ソーヴィニヨン 2020」。カリフォルニア州・ノースコート＆ローダイの赤ワインで、カベルネ・ソーヴィニヨン100％です。丸みとスパイシーさがあり、滑らかなタンニンも感じられます。どっしりしていながら複雑味もあるところが、トーマスさんの先進的な肉料理に合うんですよね。
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▲ 季節やトーマスさんの気分によって変わるシメ料理。この日の「カニバターライス」も絶品でした！
至福のメインディッシュで大満足……というところですが、実はシメの料理まであるのですよ。
テーブルまでストウブ鍋が運ばれてきて、トーマスさん自ら丁寧に取り分けてくれたのは「カニバターライス」。バターの香り高いジャスミンライスに温泉卵、滋味たっぷりのズワイガニと塩味の利いたイクラと、具だくさんです！
これらをすべて混ぜ合わせれば、妙妙たる味わいに仕上がるわけですが、その隠し味はXO醤と塩麹。さまざまな食味を知り尽くすトーマスさんならではのマジックです。
テーブルまでストウブ鍋が運ばれてきて、トーマスさん自ら丁寧に取り分けてくれたのは「カニバターライス」。バターの香り高いジャスミンライスに温泉卵、滋味たっぷりのズワイガニと塩味の利いたイクラと、具だくさんです！
これらをすべて混ぜ合わせれば、妙妙たる味わいに仕上がるわけですが、その隠し味はXO醤と塩麹。さまざまな食味を知り尽くすトーマスさんならではのマジックです。
最上級のホスピタリティを受けられるラグジュアリーなホテルのレストランでも、特定のテーブルのためだけにメニューを作ってくれることは、通常では行っていません。でも、「キンプトン新宿東京」なら、事前に彼女の好きな食べ物をリクエストすることも可能です。ふたりの記念日にサプライズを演出することも簡単ですよ!
■ 「ディストリクト」 のシェフズテーブル
場所／キンプトン新宿東京 2F 「ディストリクト ブラッスリー・バー・ラウンジ」
住所／東京都新宿区西新宿3-4-7
ウェブサイトはコチラ
予約・お問い合わせ／TEL03-6258-1414
● 料金／1万8000円（７品／税込み・サービス料別）
■ 東龍（とうりゅう／グルメ・ジャーナリスト）
1976年、台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ブッフェ、フレンチ、鉄板焼、ホテルグルメ、スウィーツをこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口で分かりやすい記事を執筆。料理コンクール審査員、講演、プロデュースも多数。
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