2023.03.09
「ハンバーグ」最古のレシピと、イマドキの作り方
“週末鮨屋”の料理研究家として知られる野本やすゆきさんが、料理初心者の男性向けに「モテる」「デキる」レシピをご指南!
- CREDIT :
文・編集/秋山 都 レシピ&調理/野本やすゆき 写真/吉澤健太
明治時代から愛された日本のハンバーグ
ちなみに日本最古のハンバーグレシピの作り方*はこんな風だったようで……。
“牛肉の筋を取り、よく叩き、胡椒と塩をよき程に加えて、更に叩き交ぜ、小判型に縦三寸位に固め、別に玉葱を極く細かに切りたるを、小判型の両面に付けて之をフライ鍋にてバターを解きたる処に入れ、両面より交る交る焼くべし。
その焼けたる肉をば揚げ置き、残りたる汁にセリー酒又は葡萄酒に小麦粉よき程に加えて、攪きまわし、その味を調え、前の肉を皿に盛りて、其にこの汁を注るなり。”
当時のメニュー名は「「ハンパクビフステーキ」。タマネギを混ぜるのではなく、表面にまぶすことだけが今と違いますが、あとはほぼ同じ。ソースにシェリーかワインを使うなんてかなりおしゃれな味だったかと思われます。
最近では精肉店やスーパーで成型されたハンバーグを売っているので、買ってきて焼くだけ、という方も多いでしょうが、イチから自分で作るハンバーグの美味しさはまた格別。最古のレシピから128年経った現在の日本で最もスタンダードなハンバーグのレシピとは? 野本やすゆきさん、教えてくださ~い!
「ハンバーグ」を作ってみよう!
材料(2人分)
合い挽き肉 250g
塩 小さじ1/2
玉ねぎ 1/2個分(みじん切り)
サラダ油 小さじ2
A生パン粉 10g
A牛乳 大さじ1
A溶き卵 1/2個分
Aナツメグ 少々
A胡椒 少々
Bデミグラスソース缶 1/2缶(145g)
B水 100ml
B中濃ソース 大さじ1
Bケチャップ 大さじ1
バター 10g
サラダ油 小さじ2
クレソン 適量
フライパンにサラダ油(分量外ですが小さじ2くらい)を熱し、玉ねぎを炒めます。
● 野本やすゆき (料理研究家)
東京・谷中で昭和初期から続く老舗寿司店「谷中 松寿司」に生まれ、現在、金・土・日曜のみ3代目として店を継承。“週末鮨屋”としても活動しつつ、わかりやすいレシピがTV、雑誌で人気の、いま注目の料理研究家のひとり。プロレス好き。
最近、YouTubeにて野本やすゆきチャンネルを開設。