14年の熟成を経た「ドン ぺリニヨン ロゼ ヴィンテージ 2009」が京都でお披露目

「ドン ぺリニヨン」と言えば、言わずとしれた世界最高峰のシャンパーニュ。シャンパーニュの父と称される修道僧ドン・ピエール・ペリニヨンが「世界最高のワインを造る」という志を掲げ、17世紀末につくりはじめたメゾンであり、その哲学と偉業は今日まで脈々と継承されています。この「ドン ぺリニヨン」が他のシャンパーニュと一線を画しているのはまず必ず単一年に収穫されたブドウのみ、それも作柄の素晴らしい年に収穫されたブドウのみを使うこと。つまり、一定のクオリティーに達していないと考えられたヴィンテージは製造されません。次に、時の流れも緻密に計算しつつ完璧なハーモニーを追求するため、長期（少なくても8年！）熟成させる点。
たとえば現行の「ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2013」は10年もの熟成を経て、今年リリースされています。

さらに、このほどお披露目された 「ドン ぺリニヨン ロゼ ヴィンテージ 2009」はなんと熟成期間14年というから驚きます。また、このお披露目の場として選ばれた京都・東山「将軍塚天台宗青蓮院 将軍塚青龍殿」でのイベント「ドン ぺリニヨン レベレーションズ」がまた驚きの連続でした。

まず「ドン ペリニヨン レベレーションズ」とは、「ドン ペリニヨン」の神秘とヴァンサン・シャプロンの創作過程を明かす、年に一度の集い。今年は「From Matter to Light ~物質から光へ~」を創作テーマに「ドン ぺリニヨン ロゼ ヴィンテージ 2009」がお披露目されました。

会場となったのは京都・東山「天台宗青蓮院 将軍塚青龍殿」。奈良大仏殿のおよそ横幅半分の木造大建築物で、国宝の青不動をお祀りする建物だそうです。洋の東西こそ違えど、同じように歴史あるオーヴィレール修道院発祥の「ドン ぺリニヨン」にはふさわしく、由緒正しいロケーションです。

そして集まったゲストも華やかで！ 長谷川京子さん、MIYAVIさん、中村獅童さん、井浦新さんなどのセレブリティーを始め、アメリカ、アジア諸国のプレスなど総勢約100名が14年の熟成を経て初披露された「ドン ぺリニヨン ロゼ ヴィンテージ 2009」を愉しみました。

で、セレブリティーたちに負けず劣らずな存在感を放っていたのがこのおふたり。 「ドン ぺリニヨン」醸造最高責任者のヴァンサン・シャプロン氏（右）と、「NARISAWA」の成澤由浩シェフ（左）です。成澤シェフは、日本の⾥⼭にある豊かな⾷⽂化と先⼈たちの知恵を料理で表現する「イノベーティブ⾥⼭キュイジーヌ（⾰新的⾥⼭料理）」という独⾃のジャンルを提唱し、日本のテロワールに根差した料理を「ドン ペリニヨン ロゼ ヴィンテージ 2009」に合わせて提供。⼀夜限りの贅沢なペアリングディナーが振舞われました。

成澤シェフの「イノベーティブ里山キュイジーヌ」について、ヴァンサンさんは「里山という概念は、人と自然、山と町などさまざまな対極の概念を対比させ、それぞれの個性を際立たせながら調和させるという『ドン ぺリニヨン』の哲学とも共通しています」と語ります。長年の盟友でもある成澤シェフは、このディナーのために食材を持参してフランスへ行き、細部に至るまでディスカッションを重ねたのだとか。

さて、気になる「ドン ペリニヨン ロゼ ヴィンテージ 2009」の味わいは……？

ヴァンサンさんは「2009年は天候的に変化が激しい1年でしたが、その厳しい天候を耐え抜いたからこそ、生命力にあふれた最上級のブドウを収穫できる年となった」と振り返りつつ、「包み込むような、豊かな果実そのものの姿を具現化することができた」と語ります。暖かな気候を反映して甘く官能的な果実味を感じさせてまろやか、なのにフレッシュでシルクのような飲み心地……おっと、これ以上は語りますまい。あとはぜひご自分のお口で「ドン ぺリニヨン ロゼ ヴィンテージ 2009」をご体験ください。

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