2018.04.01
極甘師匠・友吉鶴心のあんこLOVE【4】「花より団子」
甘党男子を代表する友吉鶴心さん(琵琶奏者)の極甘なセトリを公開する第4回目にして最終回は、春ならではの「花より団子」。老舗から街の餅菓子店まで、手軽だけれど奥が深い、団子の世界へようこそ!
- CREDIT :
文/秋山 都 写真/松井康一郎
◆ 桃太郎(東京・浅草)
「三角形のあんこがここだけの魅力」
こちらの団子は「あんこが三角形についてるの。それがおいしいんだよね」と友吉師匠は言いますが、丸い団子にあんこが三角とは……よくわからなかったので、師匠とともに製造過程を見学させてもらいました。
団子はうるち米を挽いて粉にし、湯で練ったものを蒸かしてつくります。
ここにこしあんをつけていきますが、団子をくるむのではなく、軽く接地させるイメージであんをつけていきます。たしかに三角になっています。
できあがった団子。団子とあんの間に空気を含んで軽い食べ心地です。
通常の団子はうるち米ともち米を混ぜますが、「桃太郎」の団子はうるち米のみ。粘りすぎず、サラリとした食感。
団子はうるち米を挽いて粉にし、湯で練ったものを蒸かしてつくります。
ここにこしあんをつけていきますが、団子をくるむのではなく、軽く接地させるイメージであんをつけていきます。たしかに三角になっています。
できあがった団子。団子とあんの間に空気を含んで軽い食べ心地です。
通常の団子はうるち米ともち米を混ぜますが、「桃太郎」の団子はうるち米のみ。粘りすぎず、サラリとした食感。
◆ 桃太郎
住所/東京都台東区西浅草2-13-10
問い合わせ/☎03-3841-1287
営業時間/9:30~18:30頃(売り切れ次第終了)
定休日/不定休
◆ 言問団子(東京・向島)
「東京土産の大定番」
京都から東国に下った在原業平が都を思い詠んだ歌にちなんで名づけられた言問団子。串に刺さない3つの団子は、米の粉を餅状にした団子の中に小豆餡を入れたもの、白餡を入れたもの、白玉団子にクチナシで黄色に色付け、中にみそ餡を入れたものの3種類です。
「甘い団子とみそ餡のバランスがよくて。昔から変わらない、安心できる美味しさ」(友吉さん)
◆ 言問団子
住所/東京都墨田区向島5-5-22
お問い合わせ/☎03-3622-0081
営業時間/9:00~18:00
定休日/火曜
◆ 鶴屋八幡(大阪・今橋)
「春らしい三色団子がかわいらしい」
◆ 鶴屋八幡 大阪本店
住所/大阪市中央区今橋4-4-9
お問い合わせ/☎06-6203-7281
営業時間/8:30~19:00 、土・日・祝 8:30~17:00
定休日/不定休
● 友吉鶴心(ともよしかくしん)/ 薩摩琵琶奏者
1965年、東京・浅草生まれ。飲食店を営む両親のもと、おいしいものばかり食べて育つ。日本大学芸術学部で日本中世の芸能を学びながら、山口速水・友吉鶴心両祖父の偉業である薩摩琵琶の発展を志し、鶴田錦史に師事。「聖飢魔II」とのジョイント活動や、ファッションイベントなどでも多数演奏。台東区アートアドバイザー。
http://www.biwagaku.com/
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