2024.07.16
【Q2】脇の汗は“フェロモン汗”!? ワキガは治療するべき?
夏になると、俄然気になる体のニオイ。いつの間にか“スメハラ男”になっていたなんて、さわやかオヤジの風上にも置けません。そこで、ニオイ問題を解決してもらおうと、「銀座ケイスキンクリニック」の慶田朋子院長を頼りました!
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イラスト/STOMACHACHE. 文/大塚綾子 編集/菊地奈緒(Web LEON)
A.パートナーが気にするかどうかで、ニオイ対策を検討するのもいいかもしれません
Q.脇の汗は“フェロモン汗”!? ワキガは治療するべき?
慶田先生(以下先生) 前回お話したように、脇の下はアポクリン腺からネバッとした汗が分泌されます。汗に含まれるタンパク質や脂質、アンモニアなどが常在菌に分解されて皮脂と混じり合うと、ニオイを発します。
── ワキガは遺伝による体質なんですね。
先生 そうですね。症状にもグラデーションがあり、軽度な人もいれば、通った場所にニオイが残ってしまうほど重度なケースもあります。その場合は、手術を検討してもいいかもしれません。脇の下を切開してアポクリン腺を取り除くので、ダウンタイムも必須で傷痕も残りますが、半永久的に効果は持続します。当院では外科手術を行っていませんが、診察したうえで手術適応の方には美容外科クリニックをご紹介しています。
脇毛のレーザー脱毛もオススメです。汗が付着して溜まる場所があると、常在菌の増殖が進み、ニオイの原因になりますから。
清潔に保つだけで消えるニオイは、できればないほうがいいですよね。でも、体質からくるニオイまで完璧に除去すべきだとは私は思いません。そもそも脇の汗は“フェロモン汗”とも言われるくらいなので、「ニオイも含めて好き」と思ってくれる人もいるはず。パートナーが気にしないのであれば、あまり神経質にならなくてもいいと思いますよ。
── 「ニオイも含めて好き」いいですね! では、セルフケアについても教えてください。
先生 ニオイを発生させないためには、汗を付着したままにしないことが大切です。例えばデートの前には、可能ならシャワーを浴びて一度汗の成分をオフして、下着や靴下なども着替える。汗を吸った下着や服を身につけていると、体温などで温まった時に、再び臭気を発することもあるので着替えるのが正解です。
● 慶田朋子(けいだ・ともこ)
銀座ケイスキンクリニック院長。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。日本レーザー医学会認定レーザー専門医。東京女子医科大学卒業後、東京女子医科大学病院、聖母会聖母病院などを経て、2006年に有楽町西武ケイスキンクリニック開設。2011年に銀座ケイスキンクリニッククリニックへ移転リニューアルオープン。『切らないハッピーリバースエイジング』を掲げ、最新の照射治療と職人的注入治療を組み合わせた施術が、絶大な信頼を得ている。著書に『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)、『365日のスキンケア』(池田書店)など。
■ 銀座ケイスキンクリニック
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TEL/0120-282-764
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