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2023.08.04

イケメンなだけじゃない! 落語家・瀧川鯉斗が愛される理由はギャップ萌え!?

目まぐるしく時代が変化しているなか、モテるオヤジはどうあるべきか? 過去の価値観にとらわれず、しなやかにしたたかに現代を生き、男女を問わず皆に好かれる「愛されオヤジ」たちをご紹介する本特集。今回は落語家の瀧川鯉斗さんの登場です。

CREDIT :

写真/山口侑紀(W) 文/安岡将文 編集/大崎文菊(LEON.JP)

【愛されオヤジ09】瀧川鯉斗さん(落語家)

人生もファッションも、ギャップがある男がカッコいい

落語家・瀧川鯉斗
普段はクールで冷たい印象の女性が、自分と一緒の時は優しかったり甘えてきたりなんかしたらドキッっとしちゃいますよね。いわゆるギャップ萌えってやつです。このメカニズムはもちろん女性も一緒。特に女性は、男性のファッションでこのギャップ萌えを感じることが多いらしく、例えば、いつもはスーツでビシッとキメている男性が、休日はTシャツにデニムのラフでユルい格好なんかをしているとキュンとしちゃうんだとか。まさに「愛されオヤジ」ですよね。

で、今回は、そんなギャップが自然とできちゃってるあの方にお話をお伺いしました。LEON.JPでもファッションモデルとして活躍している瀧川鯉斗さんです。落語家でありながらテレビや雑誌、映画などマルチに活躍されていますが、メディアに出演する時はいつも着物。表の鯉斗さんからだけではわからない、裏の顔に迫ってみたいと思います。
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落語家・瀧川鯉斗

仕事着とプライベートファッションのギャップに驚愕

「落語家用の着物というのは特にありませんが、高座に上がり座った時にシャンと見えるよう、羽織の着丈がやや短くなっているんです」

そう教えてくれた落語家・瀧川鯉斗さん。二つ目に昇進した際に手に入れた着物は、なんと300万円ほど。そのほかにも高座に上がるための着物を、全部で50着ほど所有。その総額は軽く1000万円を超えるとか。落語家にとって着物が不可欠なものであることは、誰しもがわかること。伝統芸能を紡ぐものとして、着物ひとつとっても大変なこだわりを持っていらっしゃるそうです。
「落語家として人前に立つ時は、当然着物です。神楽坂にはなじみの着物屋さんもありますし、着物はもはや僕の一部です。しかし、そんな僕も高座から降りれば、そこらのオヤジと変わりありませんよ(笑)」

プライベートでは、ストリートブランドを愛用する鯉斗さん。派手な色柄も好んで着るとか。

「友人がアパレルブランドを営んでいるので、そこの服をよく着ています」
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落語家・瀧川鯉斗
▲ 鯉斗さんお気に入りの花柄のシャツと黒ショーツは、ともに友人が手掛ける「スーパーサンクス」のもの。
派手な色柄のシャツにショーツ、シルバーのアクセサリーとロレックスを合わせた姿は、着物姿とは別人。だから、街を歩いていても気づかれることは少なく、そのギャップに誰も驚くようです。

「ジャケパンなどのキレイめのスタイルが嫌いなわけではないんですが、プライベートでは気楽でいたいというか、自由でいたいって感じなんですよね。今日来ている花柄のシャツは同柄のショーツも持っていて、セットアップで着ることも多いです。ほかにもストライプ柄のセットアップや、黒シャツ黒パンのセットアップなど、上下おソロが好きですね」
落語家・瀧川鯉斗
元暴走族の総長という経歴が関心を集め、落語界の異端児と呼ばれた鯉斗さん。しかし、むしろ落語家としての基本にこだわっていると語ります。

「あくまで落語家ありき。流派によって多少異なりますが、いざ高座に着くとどんな動きをする際も座布団から片足を外してはいけないんです。逆に言えば、片足をしっかりと座布団に残していれば、表現は自由。個人で主催する独演会ではそうした決まりごとはありませんが、それでもやはり落語家としての基本があればこそだと思っています」

とはいえ、落語家の間で鯉斗さんほどファッションに興味を持っている人はかなり限定的だとか。

「まぁ、確かに異色ですね(笑)」
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落語家・瀧川鯉斗

男の節目を目前に生まれた期待と覚悟

プライベートでは、サーフィンにゴルフとイマドキな30代のライフスタイルを謳歌する鯉斗さん。学生時代はサッカーで愛知県代表候補に選ばれるなど、スポーツマンの一面も持っています。

「落語とまったく関係のない友人が多いです。自分にとっては、それがとても大切。サーフィンで波待ちしている間に交わす会話が、インスピレーションの源になったりしますから」
たったひとりで高座に上がる落語も、いざ始まればお客さんとの笑いを通したコミュニケーションなのだとか。色々な人たちと接し人間観察することが、芸につながっているのです。そんな瀧川鯉斗さんは、現在39歳。来年は40代という男にとっての節目を迎えます。

「確かに40代は節目かもしれませんね。でも、僕は40代ってカッコいいと思っているんです。真打になって4年。もっと貫禄が欲しいなと感じていますし、これからが本当の意味で大人になっていくのかなと」

この4年間は、真打として落語に精進するとともに、ファッション雑誌ではモデルとして、テレビや映画では俳優として、そして時にはバラエティ番組など多方面で活躍。そこには、どんな想いがあるのでしょうか。

「あくまで落語ありきであり、さまざまなことをきっかけにして落語家・瀧川鯉斗を知っていただけたらという想いがまずあります。加えて、単純に色んなことに興味があるんです。モデルも俳優も、決して上手くできていませんが、知らない世界から得られる刺激は大いに魅力です」
落語家・瀧川鯉斗

基本を忘れず、それでいて新たな一歩を

キリッと精悍な顔立ちに、182cmの長身とサーフィンで鍛えられた分厚い胸板。鯉斗さんの着物姿は実に堂々として見えます。しかし、プライベートでは、気の抜けた部分も多いとか。

「基本的に休みの日でも、師匠達のビデオを観たりして勉強をしています。でも、時には何もせずただボーッとしていることも。家にハンモックがあるのですが、そこにくるまってひたすら天井を眺めている時もありますよ(笑)。あと、料理が好きなので、よく作ってひとりで食べています」
たまに飲みに行く時は、師匠連中と一緒にいわゆる芸妓遊びを。そのワイルドでセクシーな風貌から、クラブで朝まで踊っていそうなイメージを持たれがちですが、実は古風なのだとか。

「それなりに年齢を重ねていますから(笑)。若い時は、もちろん生意気なことを言ったり、派手に遊ぶこともありましたが。でも、落語家がクラブで遊んでもいいと思うんです。あまりいないんですよね、そういう人。そういう遊び方をする落語家がいれば、若い人ももっと興味を持ってもらえるかもしれません。伝統芸能としての落語の存在は、もう既に知れ渡っていること。僕たちの世代は、そこだけで収まらずにもっと新しい層に訴えかける必要があると思っています」

真打となり4年が経ち40代を目前にする中で、後人のために成すべきことを考えるようになったとか。

「カッコいいって思ってもらうことって、すごく大事だと思っています。憧れてもらえるような落語家になりたいと、常に思っています。モデルや俳優をやらせていただいているのも、それが理由のひとつです」
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前を向き整然と、それが鯉斗流「愛されオヤジ」

40代を控え、前途洋々といった瀧川鯉斗さん。これからさらに歳と研鑽を重ねるなか、愛されるオヤジになるための条件について聞いてみました。

「まずはチャレンジし続けることでしょう。これからも腕を磨き続けると同時に、新しいことにどんどん挑戦したいですね。以前、インドネシアで独演会を開いたことがあるのですが、またぜひ海外で落語をしてみたいと考えています。モデルや俳優業も、お声が掛かる限り挑んでいきたいです」

女性ファンも多い鯉斗さんだけに、やはり女性から愛されるオヤジになるためのコツをぜひとも教えていただきたいもの。

「う〜ん……やっぱり清潔感があることですかね。色気や渋さも、清潔感があればこそ。いつでもビシッと折り目正しく、辻褄のあった着物姿のように」

一筋縄では終わらない、多面的な魅力を備える瀧川鯉斗さん。さまざまなギャップがありながらも、どこか必ず筋が通っているのが印象的でした。
落語家・瀧川鯉斗

● 瀧川鯉斗(たきがわ・こいと)

1984年愛知県名古屋市生まれ。小学校の時に父の転勤で名古屋に渡り、青春時代を過ごす。中学生になるとサッカーで愛知県代表チームのトレーニングに参加するなど将来を有望視されるが、同時期にバイクの魅力に開眼し、やがて暴走族の名古屋支部総長に。暴走族卒業後に上京し、落語家・瀧川鯉昇氏の独演会を観たのをきっかけに入門。2019年に真打に。現在は自身の事務所を構え、落語家とともにファッションモデルや俳優などさまざまなジャンルで多岐に渡り活躍中。

第5回 瀧川鯉斗 東京独演会
日程/2023年8月25日(金)
場所/渋谷区文化総合センター大和田(東京都)
詳細はこちらから!

オフィシャルHP/https://koito-takigawa.com

ほかの愛されオヤジも見たいなら

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