2024.01.07
【Vol.02】山之内淡さん/建築家
巨大なキャットタワーに暮らす!? 猫と人のより良い暮らしを夢みた家
建築家の山之内淡さんが自邸兼アトリエとして建てたのは、鎌倉の瀟洒な一軒家。30代の夫婦がふたりで暮らす家ですが、人間より大切な“施主”がいたもようです。
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写真/平郡政宏 文・編集/秋山 都
「2匹の猫を施主として見たて、彼らの住みやすいかたちを模索しました」
「ぼくら夫婦は外出もしますが、猫たちにとっては家が世界そのものですよね。長年家族として暮らしている2匹の猫を“施主”として考え、ぼくらの言葉と猫たちの言葉が混ざり合うような建築を目指しました」
23の階層から成る巨大なキャットタワーハウス
● 山之内淡(やまのうち・たん)
「Tan Yamanouchi & AWGL ( 株式会社AWGL一級建築士事務所 )」代表建築家, 設立者。北海道札幌市出身。幼少期より建築家である父の事務所と現場で, 建築設計の実務を学ぶ。建築家である, 故・小嶋一浩に師事.その後, 慶應義塾大学大学院修士課程修了。株式会社博報堂に Market Design(MD)職として入社。広告クリエイティブに従事したのち、2018年より建築家として活動を開始。主な受賞歴として, 日本建築設計学会より「Architects of the Year 2017」、2022年には, World Architecture Communityの主宰する国際建築賞「WA Awards (43cycle) 」において, 日本人建築家として最年少受賞を果たしている。