2025.01.07
それまでにいかにして口説くか。それが問題だ
人気放送作家にして戦略的PRコンサルタントでもある野呂エイシロウさんが、世の恋するオヤジさんたちの愛すべき艶話をこっそり披露する連載。今回のテーマは……。
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文/野呂エイシロウ イラスト/早乙女道春
■ 「来年の7月26日空いてる?」
Aさんは、僕の知り合いでもある。ちょっと聞いてみた。するとAさんは、「隅田川花火大会。内緒だけど。眺めが良いスイートルームをすでに予約してある」と言う。何と準備がいいというか、早いというか。「それまでに何としても口説くのだ!」と気合いが入っていた。「もし失敗したら?」と思ったが、その時はまた別の人を探せばいいのだ。
それにしてもロマンティックだ。ホテルを教えてくれたら、「野呂様からです」とシャンパンを差し入れして驚かせたいが大きなお世話だ。もし、Aさんが失敗したらその部屋を引き取ろうか……というのは図々しいかな(笑)。
よくよく考えたら、このエピソード、このコラムで書いて大丈夫なのだろうか? あの女性が読んだらサプライズは台無しだ。スミマセン。
● 野呂エイシロウ
『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』で放送作家デビュー。気さくな人柄と豊富な知識、そして巧みな話術にファンも多い。現在は戦略的PRコンサルタント業務など、多忙を極める。