2018.10.19
Interview 【vol.5】
ジョン・カビラがラジオでつい読みたくなる、雑誌の見出し
LEONはお陰様でこの秋に創刊17周年を迎えました。これを記念して各界で活躍する皆さんに「アナタにとってLEONってなんですか?」と尋ねてみました。第5回はフリーキャスター、ナビゲーターのジョン・カビラさんです。
- CREDIT :
文/市村広平(LEON) 写真/斉藤翔平 ヘアメイク/伊藤歌苗
LEONは“wanna beを刺激するモテポルノですよね”
LEONのタイトルには、この“wanna be”に強烈に訴求する力がある。手が届かないファンタジーを見せてくれる楽しさというか、結局そういうことなんでしょうね。
例えば“オヤジ”という言葉から“モテる”という言葉を想起しませんよね。だからこの“モテるオヤジ”という並びが絶妙だなと思うんです。小脇に抱えるのがちょっと恥ずかしいくらいの、コンプレックス商法というか、ギリギリのところですよね。
でもいまや女性誌でも“モテ〇〇”とか“〇〇モテ”みたいな言葉が伝染していて、タイトルに不可欠なピースみたいになっている。僕個人としては、これはラジオでもよく話すのですが、「みなさん、そんなにモテたいですか?」というのが本音(笑)。
贅沢は素敵ですが、“excess”(=トゥーマッチ)は素敵じゃない。僕にとっての贅沢は、自分専用の冷蔵庫を最近購入したくらい。あとは伊勢丹のデパ地下くらいですかね(笑)。
LEONはエッジのギリギリに立ってる匂いがするから面白い
人気コーナーとなった雑誌の見出し読みも、もとは雑誌を読んで面白いと思ったタイトルをリスナーと共有したい、という僕の発案で生まれたもの。要は「あなたはどう思ってるの?」というのが一番大切で、そういう編集会議での「これ行きすぎだろ」「いやいや……」といった攻めぎあいが見えてくるタイトル。
エッジのギリギリに立ってるな〜!みたいな、そういう匂いがしてくるから面白いんですよ、LEONは。そこが醍醐味。これからも突っ込みたくなるタイトルに期待!です。
■ 取材班は見た!
J-WAVE ラジオブースにて……
MEMO:雑誌の面白タイトルをカビラ節で読み上げる人気コーナー「7-ELEVEN MAG RACK」。つい先日読み上げられたのが、LEON7月号の「スーパーリッチのこなし方」でした。
● ジョン・カビラ
キャスター。1988年J-WAVE開局時よりナビゲーターとして出演。現在は毎週金曜6:00〜11:30放送のワイド番組「〜JK RADIO〜 TOKYO UNITED」を担当。 第42回ギャラクシー賞「DJパーソナリティ賞」、第47回ギャラクシー賞「ラジオ部門大賞」受賞。サッカー番組や司会でもおなじみ。