2024.07.19
あなたの知らないサウジアラビア Part.3
「サウジアラビアのいまを見に行きませんか?」そんなお誘いから始まった今回のプレスツアー。サウジって渡航できたっけ? お酒が飲めないのでは? 治安はどうなの? どんな料理が食べられる? そもそもサウジってモテるの……? モヤモヤいっぱいのなか、LEON編集長ダイリの未知旅、3つのパートに分けてお届けいたします。
- CREDIT :
文/堀川正毅(LEON編集長代理)
◆ Part.3
モテるオヤジはアートも強い
また、前回触れた聖地「メッカ」や「メディナ」への通り道でもあるため、他人種民族が入り混じるコスモポリタンな街でもあり、サウジアラビアの発展と繁栄の鍵を握ることになりそうです。
ご主人は貿易関係のお仕事をしており、奥様とふたりの娘さんの4人家族で、「サウジアラビアの歴史や生活を知ってほしい」と、今回の機会を作ってくれたそう。神殿のような立派な扉を潜ると、吹き抜けの広いリビングがあり、壁面や棚にはセンスの良い古美術やアートが飾られていました。
広々とした中庭にはプールもあり、夕食はプールサイドに用意されたテーブルでいただきました。さぞ資産家と思いきや、サウジアラビアでは「中の中」くらいとのこと。上の世界は一体どんなにすごいことになっているのでしょうね。
世界遺産の中心で愛を叫ぶ
紀元前1世紀頃、ナバテア人によって栄えた都市で、時の権力者のお墓が現存しています。世界遺産といえば、ローマのコロッセオや、ロンドンのビッグベン、バルセロナのガウディ建築などが思い浮かびますが、サウジアラビアのへグラ遺跡に行ったことがある! というのは、かなりのモテポイントかと。なまじイメージがつく渡航先より、意外すぎるデスティネーションの方が「え、どこそれ。行ってみたい」なんてトントン拍子でサウジデート旅が決まっちゃうかも!?
悠久の時を経て、かつて栄えたこの地で彼女への愛を叫べば、一生記憶に刻まれること請け合いですよ。
建築家フロリアン・ボジェによって2019年に建てられたこちらの建物は、先のへグラ遺跡からクルマで10分ほどの距離にあります。その立方体な建物は、9740平方メートルの鏡面で覆われているのが最大の特徴。つまり、周りの風景を完全に写し込んでいる建物なんですね。まるでアート作品のようなこちらは、世界最大の鏡面をもつ建物としてギネス世界記録を認定されています。
約500人を収納できる歴としたホールで、アーティストのアシリア・キーズやアンドレア・ボチェッリ、エンリケ イグレシアスらがパフォーマンスを行ったことがあるそうです。次回の大物アーティストの公演に合わせて行くのも良いかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか。あなたの知らないサウジアラビア、その片鱗を知ることで、皆さんの知的好奇心や冒険心がムクムクしているのではないでしょうか。
最初に掲げたテーマ、「サウジアラビアはモテるのか」ですが、改めて申し上げますと、ものすごくモテます。未来への夢があって、過去という知的好奇心をあおる要素があるのですから、これでダメだったら、貴兄のセンスを理解できない相手に問題ありと諦めてくださいw だって、LEONは、「必要なのはお金じゃなくて、センスです」から、ね。マルハバ、サウディ!