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2024.10.12

京都通を気取るなら、次のステイはここ一択! 「バンヤンツリー・東山京都」がついにグランドオープン

世界のセレブリティを魅了するホテルやリゾート、スパを展開する「バンヤン・グループ」が日本初上陸。そのフラッグシップブランド「バンヤンツリー」が、いにしえの都・京都にグランドオープンしました。

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写真・文/矢吹紘子

世界20か国以上で90を超えるホテルとリゾート、そして名だたるセレブリティたちを魅了するスパを展開する「バンヤン・グループ」。平たくいうと、最強にモテる宿であるわけですが、そのフラッグシップブランド「バンヤンツリー」が、満を持して日本にお目見えしました。しかもロケーションは旅慣れオヤジの“庭”(?)こと、いにしえの都・京都。これはもう、行かない選択肢はないでしょう!
エントランスには、隈建築を象徴する木製の大ひさし。緑豊かな”外”と、ホテルという”内”の空間を繋ぐ役割を果たす。
▲ エントランスには、隈建築を象徴する木製の大ひさし。緑豊かな”外”と、ホテルという”内”の空間を繋ぐ役割を果たす。
「バンヤンツリー」といえば、言わずと知れた高級ホテルチェーンなわけですが、どちらかというとモルディブやプーケットといったリゾートのイメージが強いかもしれません。ですが、彼らが日本初上陸の地として選んだのは、読者貴兄も大好きな京都。しかも、マスターアーキテクトとしてあの隈研吾が監修したというから、その仕上がりに期待が高まるというもの。
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ゲートや客室のひさし部分には、隈建築ではお馴染みの木製ルーバーが取り入れられている。
▲ ゲートや客室のひさし部分には、隈建築ではお馴染みの木製ルーバーが取り入れられている。
石垣はかつてこの地にあった老舗ホテル「ホテルりょうぜん」時代のもの。サステナビリティに配慮し、桜などのシンボリックな木も一部接木して残したのだそう。
▲ 石垣はかつてこの地にあった老舗ホテル「ホテルりょうぜん」時代のもの。サステナビリティに配慮し、桜などのシンボリックな木も一部接木して残したのだそう。
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モダンな枯山水の坪庭には、季節感を取り入れたアレンジメントが。ちなみに敷地内の高低差は実に12m!
▲ モダンな枯山水の坪庭には、季節感を取り入れたアレンジメントが。ちなみに敷地内の高低差は実に12m!
レセプションから連なるラウンジエリア。一部が地上3階まで吹き抜けになっていて、開放的。
▲ レセプションから連なるラウンジエリア。一部が地上3階まで吹き抜けになっていて、開放的。
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● さすがの京都でも、この発想はなかった!

能舞台を備えたラグジュアリーホテル

このホテルを唯一無二の存在たらしめるのが、竹林を背景に聳え立つ能舞台、その名も「Noh Stage」です。

そもそも、ここ「バンヤンツリー・東山 京都」は、日本の伝統芸能である能のアーティスティックな美の世界と、“幽玄”の概念から大きなインスピレーションを受けているのだといいます。あえて屋根や壁を取り払った斬新なデザインには、背後の竹林や空と繋がるようにという隈氏の思いが込められているのです。

また水を湛えた水盤の上に建つことで、まるで舞台そのものが水に浮かんでいるように見える視覚効果を狙っているのだとか。一緒に訪れるパートナーがアートや芸術が好きなら、まさにもってこいの宿。それに能の舞台のあるホテルなんて、シンプルに粋じゃないですか。
オープンエアーの能舞台「Noh Stage」。能のパフォーマンスや各種アクティビティなどが不定期で開かれる。
▲ オープンエアーの能舞台「Noh Stage」。能のパフォーマンスや各種アクティビティなどが不定期で開かれる。
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● 天然温泉に映える竹林、世界最高峰のスパ

うれしすぎる“仕掛け”が三拍子揃う

ホテルがあるのは「霊山(りょうぜん)」と呼ばれるエリア。ここは昔から私たち人間の世界である“街”と、自然界との境目のような場所とされてきた領域であると言われています。そして読んで字のごとく、ロケーションは山の上。とはいっても位置的には清水寺と八坂神社という京都を代表する二大スポットの間なのですが、急な坂道を上らないとアクセスできないため、驚くほど静寂に包まれているのが魅力。地元民の私も、この道を歩いて登ったのは正直初めてでした……!

敷地内には竹が鬱蒼と生い茂り、嵐山に行かずとも京都らしい映える竹林ショットが撮れるうえ、なんと温泉の源泉も備えているというから贅沢すぎますよね。京都の街中で、天然温泉のお風呂に浸かりながらおこもり。つまるところパートナーとロマンティックな時間を過ごすには、この上ない宿なわけです。
嵐山にも負けず劣らずの竹林が敷地内に。早朝にメディテーションクラスなどのアクティビティが開かれることもある。
▲ 嵐山にも負けず劣らずの竹林が敷地内に。早朝にメディテーションクラスなどのアクティビティが開かれることもある。
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前ホテルから受け継いだ貴重な源泉。全52室の客室のうち8室の浴槽、大浴場とスパにはここから新鮮なお湯が引かれている。
▲ 前ホテルから受け継いだ貴重な源泉。全52室の客室のうち8室の浴槽、大浴場とスパにはここから新鮮なお湯が引かれている。
客室のほか、男女別の温泉大浴場もあり。京都の街中ステイでは希少価値の高い天然温泉の露天風呂、ありがたや!
▲ 客室のほか、男女別の温泉大浴場もあり。京都の街中ステイでは希少価値の高い天然温泉の露天風呂、ありがたや!
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「バンヤンツリー」といえばスパ。「バンヤンツリー・スパ」はヴィラスタイルのスパの先駆けとして知られ、その世界中のセレブリティが信頼を置く世界的スパブランドです。

そのトリートメントを日本で唯一ホテルの中で受けられるのが、地階のウェルネスエリア。推しは自家源泉の温泉を贅沢に使った、世界中でもここだけ(!)の限定メニュー「温泉インダルジェンス」。プライベート温泉体験とマッサージをそれぞれ1時間ずつ、計2時間。前半でゆったりお湯に浸かりながらゆずの香りのスクラブで素肌を磨き、代謝を高めて皮膚を柔らかくした後にマッサージ、なんて最高すぎません? もちろんダブルルームも完備。カップルでも究極の癒しの時間を共有できますよ。
トリートメントルームは計6室。各部屋に源泉から温泉を引いたヒバ材の浴槽を備えている。カップルにも対応のダブルルームは2室あり。
▲ トリートメントルームは計6室。各部屋に源泉から温泉を引いたヒバ材の浴槽を備えている。カップルにも対応のダブルルームは2室あり。
「温泉インダルジェンス」は2時間5万円。フルボディマッサージはタイ古式スタイルの「タイエッセンス」など5種類あり、単独でも受けることができる(1時間3万5000円〜)。
▲ 「温泉インダルジェンス」は2時間5万円。フルボディマッサージはタイ古式スタイルの「タイエッセンス」など5種類あり、単独でも受けることができる(1時間3万5000円〜)。
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● アロマなお風呂にお座敷、お揃いの浴衣まで

ゲストルームも規格外の居心地の良さ

全52室あるゲストルームは、インテリアデザイナーの橋本夕紀夫デザインスタジオによるもの。日本の伝統的な技法を取り入れた、木の温もりが溢れるしつらえになっています。

主役はなんといってもお風呂。全ての客室にヒバ材のバスタブを備え、「ONSEN リトリート」と名の付く部屋には源泉からお湯を直送。天然温泉をプライベートに楽しむことができます。

旅館のようにくつろげる畳敷きの掘り炬燵仕様の部屋に、各種フィットネスツールを備えたコンセプトルーム「ウェルビーイング・サンクチュアリー」、能舞台や高台ならではの絶景シティビューの客室と、バリエーションも十分。それぞれに個性があり、どの部屋にしようか迷ってしまう悩ましさ。
74㎡と最も広い「バンヤン ONSEN リトリート」。浴槽も大きめで、二人で浸かるには十分なサイズ。庭園を見下ろしながら、気分は温泉旅館!?
▲ 74㎡と最も広い「バンヤン ONSEN リトリート」。浴槽も大きめで、二人で浸かるには十分なサイズ。庭園を見下ろしながら、気分は温泉旅館⁉
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「ウェルビーイング・サンクチュアリー」にはバランスボールなどのフィットネスアイテム付き。二人一緒にエクササイズで汗を流すのも素敵。
▲ 「ウェルビーイング・サンクチュアリー」にはバランスボールなどのフィットネスアイテム付き。二人一緒にエクササイズで汗を流すのも素敵。
「ONSEN リトリート」はキング、ダブル共に55㎡。手前に畳敷の掘り炬燵、奥が温泉バスとベッドというレイアウトで数字よりも広々した印象だ。
▲ 「ONSEN リトリート」はキング、ダブルともに55㎡。手前に畳敷の掘り炬燵、奥が温泉バスとベッドというレイアウトで数字よりも広々した印象だ。
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浴槽にはゆずやほうじ茶などの入浴剤入りのサシェや、ヒノキのウッドチップが備え付けられている。追い焚き機能付きなのも何気に便利。
▲ 浴槽にはゆずやほうじ茶などの入浴剤入りのサシェや、ヒノキのアロマウッドが備え付けられている。追い焚き機能付きなのも何気に便利。
洗面化粧台は全客室共通でダブル仕様。パートナーとの旅でもゆったりと身支度をすることができる。
▲ 洗面化粧台は全客室共通でダブル仕様。パートナーとの旅でもゆったりと身支度をすることができる。
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アメニティはオリジナル柄のポーチに。ミネラルウォーターのケースもお揃いなのが心憎い。
▲ アメニティはオリジナル柄のポーチに。ミネラルウォーターのケースもお揃いなのが心憎い。
浴衣もグッドデザイン。施設内は浴衣のままどこでも移動できる温泉旅館スタイルなのが、旅のムードをさらに盛り上げる。
▲ 浴衣もグッドデザイン。施設内は浴衣のままどこでも移動できる温泉旅館スタイルなのが、旅のムードをさらに盛り上げる。
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味のある徳利とカクテルのアートブック。ミニバーのドリンクも充実している。
▲ 味のある徳利とカクテルのアートブック。ミニバーのドリンクも充実している。
ステイ中に使えるアロマオイルが3種類。ロゴ入りの陶製ディフューザーはペンダントとしても使える優れモノ。
▲ ステイ中に使えるアロマオイルが3種類。ロゴ入りの陶製ディフューザーはペンダントとしても使える優れモノ。
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午後の時間帯は障子越しに木陰がゆらめき、さながら光のアート!ずっとこもっていたくなる。
▲ 午後の時間帯は障子越しに木陰がゆらめき、さながら光のアート! ずっとこもっていたくなる。
一部の客室からは八坂の塔や京都タワーも。建物の高さが厳しく規制されている京都において、この絶景は貴重。
▲ 一部の客室からは八坂の塔や京都タワーも。建物の高さが厳しく規制されている京都において、この絶景はレア。
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● 割烹レストランに隠れ家バー

食べて、飲んで、しっとりと非日常に浸る

大切な人と過ごす京都の夜、といえばやはり和で攻めたいのが男心ですよね。ということでディナーはメインレストランである割烹料理店「りょうぜん」へ。京野菜をはじめ、味噌や黒七味といった地元の調味料もふんだんに使ったヘルシーな料理の数々は、食べ応えも軽やかで女性ウケも抜群です。

心地よくお腹を満たしたら、そのまま階段を降りて地階へとゴー。「BAR RYOZEN」は書斎のようなクラシックなバーですが、もちろん浴衣でもOK。現在は正式ローンチを控え休止中なのですが、オープンしたら湯上がりに一杯ってのもオツですな。
「りょうぜん」は個室も含め全48席。シェフはラグジュアリーホテルの和食レストランでの経験も豊富で、斬新な発想で驚かせてくれる。
▲ 「りょうぜん」は個室も含め全48席。シェフはラグジュアリーホテルの和食レストランでの経験も豊富で、斬新な発想で驚かせてくれる。
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秋のコースより、先付の夜長豆腐。卵豆腐を満月に、霞餡を雲にそれぞれ見立てた、季節感たっぷりの一皿。
▲ 秋のコースより、先付の夜長豆腐。卵豆腐を満月に、霞餡を雲にそれぞれ見立てた、季節感たっぷりのひと皿。
カマスの棒寿司に京都府産の菊菜と赤榎木のお浸し、千葉産の落花生の塩茹で、北海道産の秋刀魚の生姜煮、新丸十。稲穂を添えて。
▲ カマスの棒寿司に京都府産の菊菜と赤榎木のお浸し、千葉産の落花生の塩茹で、北海道産の秋刀魚の生姜煮、新丸十。稲穂を添えて。
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とはいえ肉派なおオヤジさんもご安心を。こちらは黒毛和牛を備長炭で焼き上げた一品。付け合わせには秋の味覚の代表、松茸と京都府産の秋茄子など。
▲ とはいえ肉派なおオヤジさんもご安心を。こちらは黒毛和牛を備長炭で焼き上げた一品。付け合わせには秋の味覚の代表、松茸と京都府産の秋茄子など。
ワインさながらの、ユニークな日本茶テイスティングも。「ロイヤルブルーティー」の京都宇治碾茶は、香ばしさのあとに甘みがフワッと漂う奥深きテイスト。
▲ ワインさながらの、ユニークな日本茶テイスティングも。「ロイヤルブルーティー」の京都宇治碾茶は、香ばしさのあとに甘みがフワッと漂う奥深きテイスト。
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地階の「BAR RYOZEN」は、彼女との距離もグッと縮まりそうなこじんまりとしたバー。現在はお休み中とのことで、続報を待つべし!
▲ 地階の「BAR RYOZEN」は、彼女との距離もグッと縮まりそうなこじんまりとしたバー。現在はお休み中とのことで、続報を待つべし!
京都の地酒をはじめ、国内のプレミアムな日本酒もずらりと。当面の間は上階の「りょうぜん」でSAKE三昧を楽しもう。
▲ 京都の地酒をはじめ、国内のプレミアムな日本酒もずらりと。当面の間は上階の「りょうぜん」でSAKE三昧を楽しもう。
最高の夜を過ごした翌朝の朝食は、ディナーと同じく「りょうぜん」にて。朝は自然光が燦々と差し込み、夜とはまた違った明るい表情を見せてくれます。
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これからの季節は、能舞台に面したテラス席をスマートに陣取りたいところ。
▲ これからの季節は、能舞台に面したテラス席をスマートに陣取りたいところ。
朝食は和のセットメニュー。ウェルカムシャンパンで朝から乾杯。起き抜けの体もシャキッと目覚めるよう。
▲ 朝食は和のセットメニュー。ウェルカムシャンパンで朝から乾杯。起き抜けの体もシャキッと目覚めそう。
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旬の野菜や魚が盛り沢山の「箱」に、「京都山利」の味噌汁と鳥取県日南町産のコシヒカリ、デザートなどが付く。
▲ 旬の野菜や魚が盛り沢山の「箱」に、「京都山利」の味噌汁と鳥取県日南町産のコシヒカリ、デザートなどが付く。
卵の黄身を丸ごと一個ゴロンとのせたシグネチャーの「りょうぜん豆乳蒸し」は、筋トレ中のオヤジさんにも嬉しい一品かと。
▲ 卵の黄身を丸ごと一個ゴロンとのせたシグネチャーの「りょうぜん豆乳蒸し」は、筋トレ中のオヤジさんにもうれしい一品かと。
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厳しい残暑の後、ようやく秋めいてきた京都。これからインバウンドが殺到する本格的な観光シーズンの前、ちょうど今が行きどきなのです。大切なヒトとちょっと遅めの夏休み? はたまた忙しい日常からプチ逃避してリフレッシュ休暇? 「バンヤンツリー・東山 京都」なら、どんな目的でも最高にウェルネスでリラックスした旅を約束してくれますよ。
バンヤンツリー・東山 京都

■ バンヤンツリー・東山 京都

住所/京都府京都市東山区清閑寺霊山町7番地
電話/075-531-0500
HP/https://www.banyantree.com/ja/japan/kyoto
アクセス/各線京都駅よりタクシーで約15分。
客室料金:/9万2000円/泊~(2名1室利用時の1室料金。税サ込、宿泊税込)

● 矢吹紘子(やぶき・ひろこ)

ライター、編集者、通訳案内士。小誌のほか『BRUTUS』『POPEYE』などライフスタイル誌を中心に記事を執筆・編集。ロンドン大学で修士課程修了後、プライベート通訳としても活動。京都を拠点に海外からのVIPゲストの旅のキュレーションやアテンドを行なっている。
Instagram/@tokyoai_hiroko

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