腕時計でお月見!? 文字盤に宇宙のロマンを詰め込みました

小さな腕時計の未来に宇宙を語る。なんとも気宇壮大ですが、そもそも時の概念も天体の動きから人間が発明したものであり、18世紀の時計師は基礎知識として天文学も修めました。

その歴史から天体時計やムーンフェイズが生まれ、時計の未来が宇宙であってもおかしくはありません。未来というロマンもそこから広がるのです。

大富豪や実業家による民間の宇宙旅行が成功を収めました。人類が星空を仰ぎ、夢見てきた未来がまたひとつ現実化したのです。

そんな宇宙に導かれた人間の好奇心や創造性は時計にも注がれています。精緻な天体時計や目でも楽しいムーンフェイズをはじめ、太陽が実際に1周する真太陽時と24時間の差を表示する均時差表示もそのひとつ。ムーブメントを天体になぞらえて時計は小宇宙ともいわれますが、すでに深遠なる宇宙をそこに内包しているのです。

では未来の時計はどうなるか。それこそ宇宙旅行が一般化したら、時計は現在の地球時間の枠を超えて、宇宙時間を刻むかもしれません。火星はいま何時？とか考えただけでも楽しくなりますよね。大切な人とそんなロマンを語るにも、まさに宇宙な時計はそれにふさわしいのです。

時分針のインダイヤルの背景には、アベンチュリンの美しい星空が広がり、その下には球体のムーンフェイズが浮かびます。直径12㎜にもなるこの月は、腕時計では最大級であり、122年で1日の誤差という高精度と大理石とアベンチュリンの美しい姿が楽しめます。

北半球の星座をリアルタイムで表示する天空ディスクを24時間よりわずか短い恒星日に合わせて回転させ、これに同期して逆方向に公転するトゥールビヨンとミニッツリピーターを備えます。文字盤にはブランド初のグリザイユエナメルを採用。奥行きある陰影が美しい星空を描きます。

文字盤には、外周に地球から見た太陽の軌道と、その内側に自転しながらリング内で月の満ち欠けを再現します。さらに潮汐図のほか、ワールド／デュアルタイムを備え、ダイナミックな天空の動きから、地球上での時差まで表示します。

トゥールビヨンとミニットリピーターに、ケースバックには回転天空図という3つの複雑機構を搭載した超絶コンプリケーション。ケースはブルーのバゲットカットサファイアで縁取るとともに、夜空を思わせるブルー文字盤にはギョーシェ彫りとダイヤモンドで獅子座を描きます。