ドバイでユニークピースのオークションを開催

ここに集まったのは、世界各地のオーデマ ピゲの重要顧客とメディア関係者、インフルエンサー、合わせて約140名。2021年のブラックパンサーと同じく、ユニークピースが製作され、重要顧客によるオークションが開催されたのです。
前回はコロナ禍とあって、オークションはオンラインでの開催でしたが、今回はオフラインでの開催が実現しました。目指すは、前回の落札価格530万ドルの大幅更新。一番人気のスパイダーマンとあって、オークションは白熱した入札合戦が繰り広げられました。
その製作には塗装も含め、1体当たり計50時間もかかったとか。カラフルなモニュメントを生かすため、ケースはブラスト仕上げとポリッシュ仕上げを組み合わせたプレーンなチタン製に。ブラックセラミックのベゼルは、モニュメントを引き立てる額縁のよう。
搭載するCal.2974は、12時位置の香箱から6時位置のフライングトゥールビヨンまでほぼ一直線にパーツが連なるコンパクトな設計で、スパーダーマンを最大限大型化できるスペースを確保しました。
ダイヤルから飛び出しそうなリアルなモニュメント

さらに裏側から見ると、スパイダーマンの靴底のパターンまで再現されているのには、驚き。
620万ドルで落札されたブラックスパイダーマン

ケースは市販モデルとは異なるホワイトゴールド製で、レザーで蜘蛛の巣をエングレービング。その際の熱で素材に含まれる銀が黒化した状態をそのまま残しています。ケースの上部と下部の太いホワイトのラインは、セラミック系畜光材。この素材をケースに用いたのは世界初で、スパイダーマンの目にも同素材がはめ込まれ、暗闇でグリーンの光を放つ様子が、なんとも怪しげでカッコいい。
オーデマ ピゲがマーベルとのコラボモデルのユニークピースを製作し、オークションにかけてるのは、実は社会貢献。今回のオークションでは、ほか2点が出品され、3点の合計落札価格850万ドルは、2021年のオークション同様、社会の変化を求める若者たちの運動を支援する2つの非営利団体、ファーストブックとアショカに寄付されるのです。
2つの団体による活動は、ブラジル、英国、ナイジェリア、カナダ、インドネシアと世界に広がり、恵まれない家庭の若者たちに均等な教育の機会を与えることを目的としています。マーベルとのコラボを実現したフランソワ-アンリ・ベナミアスCEOは、年内での勇退が決まっていますが、ドバイの会場では2025年に新たなコラボモデルが登場することを、力強く宣言していました。次なるキャラクターが何になるのか、2年後が待ち遠しい。
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オーデマ ピゲ ジャパン 03-6830-0000