約5800万円で落札された“ラグジュアリーG-SHOCK”
ですが、そんなG-SHOCKに40周年を記念した、夢みたいなスペシャルモデルが発表されたことは、ご存知でしょうか?
今回発表されたのは、それに続くフルゴールドモデルG-D001。まずG-SHOCKの40周年記念サイトで映像が公開され、2023年末、アメリカ・ニューヨークのマンハッタンで開催されたG-SHOCKの40周年記念イベント「SHOCK THE WAVE 2023」で“G-SHOCKの父”たるカシオの伊部菊雄シニアフェローから実機が世界初公開されました。
▲ NYでG-D001を発表する伊部菊雄シニアフェロー。世界中のG-SHOCKファンには伝説的な存在。
▲ 会場はマンハッタンの34丁目通りにある「マンハッタン・センター」。1906年にオペラハウスとして建てられたニューヨークを代表する歴史的な建築物のひとつです。世界各国からジャーナリストやディーラーが集まりました。
▲ 会場ではG-SHOCKの新作に加え、約400本のアーカイブモデルの展示も行われました。
▲ NYでG-D001を発表する伊部菊雄シニアフェロー。世界中のG-SHOCKファンには伝説的な存在。
▲ 会場はマンハッタンの34丁目通りにある「マンハッタン・センター」。1906年にオペラハウスとして建てられたニューヨークを代表する歴史的な建築物のひとつです。世界各国からジャーナリストやディーラーが集まりました。
▲ 会場ではG-SHOCKの新作に加え、約400本のアーカイブモデルの展示も行われました。
ケース構造もムーブメントもまったく新しいG-SHOCK
カシオはこのモデルを、「これまでのG-SHOCKの歴史とは一線を画した“次世代G-SHOCK”の第1号モデルだ」と述べています。G-D001の001という数字には、次世代の始まりという意味が込められているのです。
第一に、この外装デザインはG-SHOCK史上初めて生成AI技術を活用して開発されたものです。まず、カスタムAIに40年分のG-SHOCKの情報と、デザイナーによるデザイン案のデータを入力し、それをもとに生成AIが作り出したバーチャル3次元モデルを3Dプリンタで出力。その実体化されたモデルにデザイナーが修正を加える……というプロセスを何度も繰り返して生まれたのだそう。
その結果、ケースの外観も構造もこれまでのG-SHOCKとまったく違ったものになりました。従来のフルメタルモデルには不可欠だった、ケースとベセルの間の緩衝材も取り払われたのです。
その魅力に、世界の時計コレクターも熱狂!
そして、この世界でたった1本の“ラグジュアリーな次世代G-SHOCK”の価値をアピールするために、カシオは特別なステージを選びました。それが、世界中の時計コレクターと時計関係者らが注目する名門オークションハウス「フィリップス」による時計オークションのひとつ「The New York Watch Auction: NINE」へのチャリティー出品でした。
基本的にこのオークションに出品されるのは、スイスの名門時計ブランドのアンティークモデルばかり。そして、オークションを主催するフィリップスが開催にあたって付けた予想落札価格は7万ドルから14万ドルでした。ところが、G-D001の最終落札価格はなんと40万50ドル! 落札時の為替レートで換算すると約5840万円となったのです。
しかし、G-D001の製造は1本のみ。そして、現時点でカシオはこのモデルに続く製品版には言及していません。ですが、G-D001に使われた技術はすでに完成の域に達していると考えていいでしょう。
つまり、近い将来「ラグジュアリーな次世代G-SHOCK」を手にできる日が必ずやってきます。これはあくまで筆者の予想ですが、価格は数百万円以上。恐らく、現在の最高級ラインであるMR-Gを大きく超えるものになるでしょう。
「タフ・ウォッチ」から「タフ・ラグジュアリー・ウォッチ」へと大進化を遂げつつあるG-SHOCK。今後の動向に期待です!
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カシオ計算機 お客様相談室 0120-088925