彼女をアッと驚かせる！ 超絶技巧な「エンタメコンプリケーション」

歯車とゼンマイで構成される小さなムーブメントで正確に時を刻み続ける機械式時計。その存在自体がそもそも「驚き」なのに、そこに超絶技巧のコンプリケーションを搭載することで、さらなるサプライズとエンタメ性をプラス。夜の社交場で人気者になるのは、こんな時計なのです。

時計の複雑機構は、純粋に精度や機能を高めるために開発されたもののほか、インパクトあるビジュアルや動きで、見る者に感動とサプライズを与える“エンタメ系コンプリ”も存在します。ジェイコブの新作はその最たるもの。

なんと盤上にルーレットを搭載しているのです。むろんこれは単なるデザインにあらず。7時位置ボタンを押すとルーレットが高速で回転し、白いセラミックボールがどのポケットに収まるかを予想する本物のカジノさながらのゲームが楽しめるのです。

しかもこちら、得意のフライングトゥールビヨンも搭載し、その精緻なメカニズムはケースバックで鑑賞可能。夜遊び用コンプリとして、最高に完成された一本です。

高性能なフライングトゥールビヨンをブランドとして初めてケースバック側に配置し、代わりに文字盤全面をリアルに楽しめるルーレット盤にしました。中央をオニキスの一枚板とするなど、夜のパーティーシーンに映えるリッチな作りも魅力です。時刻合わせと巻き上げは、ケースバックにある円弧状の把手を立ち上げて行います。

独創的なデザインは、１９５０年代のジュークボックスから着想したものです。ケースから高く突き出たローカルタイム表示ディスクの下には、ＧＭＴ用と日付用のディスクを格納。

9時位置のセレクターでディスクを選択し、4時位置プッシュボタンを押すとアームが動き、ＧＭＴと日付ディスクのうち、どちらか選択したものを掴んで２時位置にある星のディスクと入れ替える仕組みです。

ハイジュエラーがハイコンプリの大家でもあることを知らない女性は多いもの。「これがハリー・ウィンストン！？」と興味を示した女性には時計の素晴らしさを優しく説明してあげ、なんなら一緒にお店に見にいく約束まで……。そんな夢の広がるコンプリですね。

2001年に始まった、ハリー・ウィンストンと独立時計師とのコラボによる「オーパス」シリーズの14作目。ディスクが入れ替わる時、レコード盤のように回転するなど、凝った作り。レトログラード式分表示ほか、パワーリザーブ表示も備えています。

ただでさえ芸術的な美しさに惚れ惚れしてしまうルイ・ヴイトンのトゥールビヨンですが、本当に凄いのは8時位置ボタンを押してから。時・分を告げるダイヤルの外周からバラの棘が現れ、次に4時と12時位置にあるバラが一方は時計回りに、もう一方は逆方向に回転します。

そのあとに少し間を置いてふたつのバラが逆回転のダンスを始め、9時位置のハートが割れて隠されたメッセージを披露。最後にハート上部のゴールドの炎がうねる……。この驚愕機構をいつでも好きな時に披露できるのも本作の魅力。

デートの際、「これ、バラの花束の代わりに……」なんて言いながらボタンを押せば、相当ロマンティックなサプライズとなりますね。

昔から欧州の王侯貴族たちを虜にしてきた超絶複雑機構、オートマタ（＝からくり時計）をルイ・ヴィトンが手がけました。メゾン初となる自社製エナメル文字盤の上で咲き誇る花びらとハートは、ボタンを押すとロマンティックに動き出します。6時位置にあるトゥールビヨンの造形も素敵！　

高度な技術で時計界にさまざまな革新をもたらしたユリス・ナルダンですが、２００１年誕生の『フリーク』ほど世の時計好きに衝撃を与えたモデルはありません。

それは伝統的な時計製造のルールをことごとく覆していたから。1時間で1周する分針そのものにテンプや輪列などムーブメントの主要部品を集約し、この独創的構造で重力による偏りまでキャンセルして見せたのです。

こちらは初代の直系子孫「フリーク ONE」の新作。モダンにして、どこか渋みも感じさせるこの佇まいなら、オヤジさんの日常使いに絶好でしょう。ぜひ夜遊びに連れ出し、バーカウンターの隣に座った女性にさり気なく驚愕機構を披露してくださいませ。

2001年の初代フリークにつらなるモデルとして、リュウズがなく、針がなく、文字盤もないという3大特徴を受け継いだ2023年登場の『フリーク ONE』。こちらはその新作で、カーボンベゼルをのせたブラックチタンケースと、オリーブグリーンの色彩により、男らしくスポーティな雰囲気に。