2025.01.21
時計のプロも予想外だった「パテック フィリップ」新コレクション。『CUBITUS(キュビタス)』は争奪戦必至か?
腕時計のプロたちが魅了された1本をリコメンドする本企画。今回は時計ライターの高木教雄さんが「パテック フィリップ」の『CUBITUS(キュビタス)』を選びました! 四半世紀ぶりの新コレクションはまさかのスクエアケース。大ぶりながらも薄いケースはカジュアルにもドレスにも似合います。
- CREDIT :
文/高木教雄 編集/岸澤美希(Web LEON)
選者:時計ライター 高木教雄
パテック フィリップのSS製3針ラグスポが、新スタイルで再臨
そのケースのフォルムは、ティエリー・スターン社長の積年の願いだったというスクエア型。ケース両サイドの“耳”、ダイヤルのエンボス模様、ブレスレットのデザインなどには、同社の名作コレクションノーチラスの影響が色濃く感じられます。
▲ スクエアケース両サイドの耳が特徴。ケースサイズは10時~4時方向で45mmと大ぶりに感じられるが、厚さは8.3mmに抑えられており、装着感は実に軽快。
▲ 薄く短いバックルも装着感を高める一因。
▲ ムーブメントには、ブランド独自の品質ラベルであるパテック フィリップ・シールの刻印が覗く。同社は、ムーブメントの精度はもちろんのこと、時計の外装の仕上げとアフターサービスまでを保証しているのだ。
▲ インデックスと針には蓄光塗料を塗布し、スポーティさも兼ね備える。
▲ スクエアケース両サイドの耳が特徴。ケースサイズは10時~4時方向で45mmと大ぶりに感じられるが、厚さは8.3mmに抑えられており、装着感は実に軽快。
▲ 薄く短いバックルも装着感を高める一因。
▲ ムーブメントには、ブランド独自の品質ラベルであるパテック フィリップ・シールの刻印が覗く。同社は、ムーブメントの精度はもちろんのこと、時計の外装の仕上げとアフターサービスまでを保証しているのだ。
▲ インデックスと針には蓄光塗料を塗布し、スポーティさも兼ね備える。
「うれしい意表を突かれた、スクエア型」 (高木教雄)
10時~4時方向で45mmというケースサイズはボリューミーですが、実際に身に着けると印象が変わります。縦方向は腕から突き出るほどのサイズ感ではなく、腕なじみは良好。ケースが拡大された分、ケース厚8.3mmは相対的により薄く感じられます。
実際には四隅を切り落とした八角形ですが、カットのラインにやや丸みを付け、エレガントな魔法をかけているのが、お見事! これならスーツにも、似合います。
● 高木教雄(たかぎ・のりお)
時計ジャーナリスト。1962年生まれ。大学では機械工学を学ぶ。1990年代後半から時計を取材対象とし、時計専門誌やライフスタイルマガジンなどで執筆。スイスで開催される新作時計発表会に加え、工房取材を積極的に行う。著書に『世界一わかりやすい腕時計のしくみ』(世界文化社)など。
■ お問い合わせ
パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター 03-3255-8109