KAWS、ジョコビッチ、マクラーレンと……話題騒然の「コラボレーションウォッチ」

異なる個性や哲学をもつパートナーが融合し生まれるコラボレーションウォッチは魅力を何倍にも増幅させる力があります。常識を超えた創造性から生まれた時計たちは時計ブランドの未来を示すものでもあり、オヤジをワクワクさせる。そこが楽しいのです。

時間という概念を、精密な機械仕掛けで表現する。それは実用の枠を超えており、一種のアート表現でもあります。創業150年を迎え、「SEEK BEYOND（時計の先へ。創造の先へ。）」というブランドメッセージを掲げるオーデマ ピゲは、現代アーティストのKAWSとコラボし、時計製造と美的表現の両方で前例なき挑戦を楽しむ姿勢を表現しました。

時計の中央にいるのは、KAWSがグラフィックやフィギュアなどで表現してきたキャラクター「コンパニオン」。このアイコンが高級時計の世界へと入り込み、前例なきコラボレーションとなりました。

キャラクター「コンパニオン」の体にはトゥールビヨンが収まり、ムーブメントの周囲を回るペリフェラル式の針でアートワークを隠さないように、手巻き式のCal.2979を開発。KAWSの世界観を小さな空間の中で巧みに表現しています。

これまでにありとあらゆる素材やスタイルと“融合”を実現させてきたウブロが、新たに挑んだのは偉大なるアスリートとのコラボレーションのための新素材開発でした。

男子テニス界のレジェンド、ノバク・ジョコビッチとのスペシャルウォッチを製作するうえで、ウブロは彼のラケットとウェアをリサイクルしたガラスヴェールとクォーツパウダーで強化されたエポキシ樹脂による特別なコンポジット素材を開発しました。

定番の「ビッグ・バン ウニコ」をベースとしながら、まったく新しい素材を用いることで価値を生み出す。それこそがコラボレーションウォッチの醍醐味であり、時計を未来へ進化させるのです。

ラケットとウェアをリサイクルした複合素材を使用したり、軽量でタフなゴリラガラスを風防に採用したり、さらにはムーブメント素材を変更することで、羽のように軽やかな着用感を実現しています。

“時計界のF1〟を目指して生まれたリシャール・ミルにとって、常に最先端を進む「マクラーレン」と、２０１６年から密接なパートナーシップを結ぶ間柄でもあります。

これまでにデザインや素材などを軸とした3つのコラボレーションウォッチを製作してきましたが、今年はF１のグランドエフェクト技術を盛り込んだスーパーカー「マクラーレン W1」からインスピレーションを得た新作が誕生しました。

このモデルの特徴は、大きく窪んだベゼルの形状にあります。これは「マクラーレン W１」の特徴的なエアロ・セル構造やボディワークを時計上に表現したもの。また積算計などの表示はマシンのダッシュボードを彷彿とさせるデザインでまとめています。さらにここに、計時機構の最高峰であるスプリットセコンドクロノグラフを組み合わせることで、レーシングウォッチの究極形となりました。

これはコロガシオヤジ垂涎の一本になること間違いなしです。

マクラーレンとのコラボレーション第4弾は、モータースポーツへの情熱を表現した究極のクロノグラフ。計時機器として魅力を引き出しつつ、機能はシンプルに徹しており、日常的に楽しめる時計になっています。

ベゼルを大きくカーブさせることで、搭載するcal.RMAC4を包み込むようにケースをデザインし、腕にしなやかになじむ。リュウズにはマクラーレンのマークが入り、ブランドカラーのパパイヤオレンジも刺激的な存在感を示しています。

F1で培った技術力を生かし、大胆かつ緻密なボディワークで空気の流れを支配するグランドエフェクトカー「マクラーレンW1」。世界限定399台の生産で、価格は約4億円！ もちろん即完売だそう。