2021.05.10
第4回
「クロノグラフ」にもいろいろあるって、知ってました?
腕時計の中でも絶大な人気を誇る「クロノグラフ」ですが、その意味や使い方をキチンと知っている人は意外と少ないのでは? 今一度、クロノグラフをおさらいしてみましょう。
- CREDIT :
文/高井智世
クロノグラフの役割や使い方を知ると、もっと楽しめる!
いかにもメカニカルな風貌でカッコいいクロノグラフ、使いこなせばもっと時計の楽しみ方が広がります!
基本的には“腕に載せるストップウォッチ”
1915年に世界で初めて腕時計にクロノグラフ機能を搭載したのは、精密機器の製造をルーツにもつ「ブライトリング」だと言われています。
いずれも操作はケースサイドに設置された2つの専用ボタンで行うのが基本。スタート/ストップは2時位置のボタン、クロノグラフ表示を0位置へ戻すリセットは4時位置ボタンで行います。
使い方の注意点は、ストップを必ず押してからリセットを押すこと。ただし「フライバッククロノグラフ」の場合は、計測中に4時位置のリセットボタンを押すとクロノグラフ針が瞬時に0に戻り、再度計測をすることができます。
目盛りやボタンにも種類がある
速度を測る「タキメーター」
距離を測る「テレメーター」
脈拍数を測る「パルスメーター」
例えば、上掲のモデルでは「GRADUATED FOR 30 PULSATIONS」とあるので、30回脈を打った時点でストップを押すと、クロノグラフ針は1分間の脈拍数を指し示します。この機能は、主に医療関係者に使われてきました。
より複雑なクロノグラフも存在する
ボタン1つで操作可能な「モノプッシュクロノグラフ」
7大複雑機構に数えられる「スプリットセコンドクロノグラフ」
スタートさせると2本のクロノグラフ針が上下に重なった状態で動き出します。例えば、レースでゴールまでの走行時間と、1周目のラップタイムの2つを同時に計測したい場合には、1周目が終了した時点でボタンを押します。すると、下の針のみラップタイムの状態で止まり、上の針は動き続けます。もう一度異なるラップタイムを計測したい場合は、再度ボタンを押せば下の針が上の針に瞬時に追いつき、再び重なって動き出します。
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