まさに身に付けるアート！ 古典的技法を駆使した新作腕時計

カラフルなモデルと並んで、メティエダールや、細密画など、古典的技法の進化による芸術品のようなモデルが数多く見られたのも、今年のS.I.H.H.の特徴。こういったアートなモデルは生産数も少なく、稀少価値が高いのも魅力のひとつです。

もはや時間を見るという時計本来の機能はほかで補えてしまう時代になったからこそ、腕時計をファッションのようにもっと自由に楽しむことができるのですね。ここで、さながらアート作品な新モデルを一挙にご紹介します。

18世紀後半に人類の「空を飛ぶ夢」を実現させた気球をテーマに、手彫りの彫金で表現したこちらのモデル。背景は下地がなく半透明のプリカジュール・エナメルという技法を採用。まさに身に付けられるアートのような稀少さと美しさです。

バーゼルワールドから移籍し、S.I.H.H.に初参加となったエルメスは、今年もっとも注目を集めたメゾンのひとつ。そしてその印象はというと、持ち前のラグジュアリー感と芸術性をいっそう深めていました。このふたつのモデルが代表で、上はクリスタルメゾンのサンルイによるミルフィオリ技法を用い、クロコダイルの斑を文字盤に再現しています。

こちらはマザー・オブ・パールにサバンナの動物たちを描いたモデル。どちらもアートそのものですね。

メートル・ダール（日本の人間国宝に相当）によるストーンマルケトリのモデル。極薄にスライスした天然石を優美な模様に並べたダイヤルは、まさしく第一級の芸術品です。マラカイトをダイヤルに使いつつも、極薄に仕上げているのも素晴らしい。

2018年S.I.H.H.は、周年記念モデルで華やかに開幕！
今年のS.I.H.H.は、ブランド創業何周年や、モデル誕生何周年などを記念するいわゆる周年記念モデルの当たり年。そんな特別なモデルで、時計の歴史を愛でるのも時計の楽しみ方のひとつです。

自由な色彩で腕元を遊ぶ
ケースやダイヤル、ストラップなどに多彩な色使いを施すのはここ数年の時計界で一大トレンドですが、今年のS.I.H.H.ではそれがさらに加速。ブルーやグリーンがトレンドカラーです。

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本誌8月号（6/24発売）では、時計特集をお送りします。そちらもお楽しみに！