2023.09.21
シチリアの太陽のような美女が醸す「ドンナフガータ」って、どんなワイン?
太陽がさんさんとそそぐシチリア島へ。イタリアでも有数のワインメーカー「ドンナフガータ」の生産現場を訪問してきました。
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文・編集/秋山 都(LEON.JP) 写真/MASA
コロナ禍でなかなか海外へ出かけるチャンスがありませんでしたが、この夏、4年ぶりに日本を脱出して出かけてまいりました。向かったのは……イタリアはシチリア島です。
イタリアのワイン生産量は年間で48億リットル(!)と世界一ですが、そのイタリア国内でもワインの生産量がトスカーナと並んで常にトップクラスなのがシチリアです。ある調査によればイタリア国内の認知度調査で1位が「フェラーリ」(トレントのスパークリング)、2位が「ベルッキ」(フランチャコルタのスパークリング)、そして3位が「ドンナ・フガータ」という結果もあるのだとか。1位、2位ともにスパークリングですが、3位の「ドンナフガータ」だけスティル(泡のない)ワインですから、「ドンナフガータ」がどれほどポピュラーな存在なのか、推して知るべしですね。
生産量はイタリアでも有数! イタリアを代表するワイン
◆ドンナフガータ
「これは歴史的な名前なんです。さかのぼること19世紀初頭、ブルボン王朝のフェルナンデス4世の妃であったマリア・カロリーナが、ナポリで起きた革命を逃れてここ(ドンナフガータの自社葡萄畑のあるコンテッサ・エンテリーナ)に逃げてきたという歴史にちなんでつけたんですよ」
とワイングラス片手に説明してくれたのはガブリエラ・ラッロさん。フィレンツェ出身で、もともと英語の教師をしていたというガブリエラさんが恋に落ちたのは、シチリアでワインを代々つくってきたファミリーの4代目。「自分がワインをつくるなんて考えもしなかったわ」と笑うガブリエラさんですが、これも運命だとすっぱり英語教師のキャリアをあきらめ、ブドウ栽培をイチから勉強したのだとか。
シチリアの環境を守る「ドンナフガータ」のブドウ栽培
世界農業遺産に指定されたパンテレリア島のブドウ栽培
ドンナ・フガータ
商品についてのお問合せ/クリオインターナショナル
https://clioint.wixsite.com/1991