2022.06.20
【マリエ×後閑信吾】NYで出会ったふたりが10年を経てカフェ&バー「æ」でタッグを組んだ理由
東京、沖縄、上海などで話題のスポットをいくつも誕生させているThe SG Groupによる新店は「ゼロ・ウェイスト」をコンセプトにしたカフェ&バー「æ(アッシュ)」。スタッフのユニフォームを手掛けたマリエさんと後閑信吾さんが和やかにトークするなか、なにやら爆弾発言も……⁉
- CREDIT :
文/秋山 都 写真/吉澤健太
日本初の「ゼロ・ウェイスト」なカフェ&バー
◆ 「æ(アッシュ)」(東京・渋谷)
NYで出会った奇妙な縁
【SPECIAL TALK】マリエ×後閑信吾
マリエ: そう、NYに留学した時でした。当時、芸能界で忙しくしていた私は少し身体を壊してしまって……自分の本当に好きなことを学び、探しに行きたいと、NYへ向かったのでした。まだ住む部屋も決まっていないのに、とりあえずと連れていかれた「Angel's Share」*¹で、信吾さんはヘッドバーテンダーとして活躍していたんでしたね。
「今どこにいるかは関係ない。世界はいつも自分の中にあった」
信吾: 2012年のBacardi Legacy Cocktail Competitionに出場*²した時だね。
マリエ: あの時、私は「え、NYが世界(ナンバーワンの都市)なんじゃないの? ここを出てどこへ行くの?」って意外に思ったの。でもその後、信吾さんが有言実行で本当に世界チャンピオンになったと知り、ちょっと鳥肌が立った(笑)。「今(自分が)どこにいるかは関係ない。世界はいつも自分の中にあるんだな」と知りました。日本にいながらでも自分のやるべきことを知り、努力していくことが自分の価値を決めるんだなって。
マリエ: 信吾さんの活躍はいろんなメディアやSNSで見ていたけど、「swrl.」のことを知ったらなんか急に行きたくなっちゃって。ひとりで飲みに行ったの。
信吾: ぼくもマリエのことは色々見てて、勝手に心配したりしていました(笑)。著書も読んて、環境課題の解決に取り組んでいるのは知ってたから、そうだ、この「æ」のユニフォームはマリエにデザインしてもらおう、と。
後閑: ぼくもここ数年、廃棄処分の課題に取り組みたいと思っていたけど、やはり既存の店を「ゼロ・ウェイスト」に変更するのはなかなかハードルが高い。新規に始めるプロジェクトでまずは小規模な店から、と思っていた時にこの「æ」を始めるということができたというラッキーなタイミングでした。
「利己を突き詰めていくと、他人や自然、地球のことまで配慮するようになりました」
マリエ: やっぱりNYにいた時くらいからかな。あのころは心身ともに疲れ果てていて、夜も眠れないような日々だったんだけど、NYで自分を見つめなおすうちに元気を取り戻して……自分の身体と心を慈しもう、大切にしようと思ってまずは食生活を変えたんでした。無農薬や自然農法で作られた食材を選ぶうちに、環境や自然も気になるようになって。最初から「環境問題に取り組もう!」と目的意識を持っていたわけではなく、自分を大切にするプロセスの中で、自然に意識が変わっていった感じなの。
マリエ: そうなの(笑)。
後閑: おめでとう! 乾杯したい気分だね。今は飲めないでしょうけど(笑)。
マリエ: ありがとう! この先、メキシコで暮らしたいと思ってるから、次の乾杯はメキシコかな。信吾さん、メキシコまで来ておいしいカクテル、作ってくれますか?
後閑: よろこんで! メキシコならメスカル*⁵かな。みんなで乾杯できる日をまた楽しみにしています!
ǽ(アッシュ)
住所/東京都渋谷区神南1-5-2 川村ビル1F
問い合わせ/https://instagram.com/ash_jinnan
営業時間/10:00~23:00
休/火曜(当面の間)
*キャッシュレス会計のみ
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