2023.07.23
予約の取れない鮨屋が基本から教える「魚のスパイス焼き」
“週末鮨屋”の料理研究家として知られる野本やすゆきさんが、料理初心者の男性向けに「モテる」「デキる」レシピをご指南!
- CREDIT :
文・編集/秋山 都 レシピ&調理/野本やすゆき 写真/吉澤健太
スパイスの刺激で淡泊な魚の味わいを豊かに
「夏は食欲を失いがちですから、スパイスたっぷりで刺激的な焼き魚はどうでしょう?」
ん? つまりはカレー味な焼き魚ってこと? それは美味しそう! 聞けば、南インドではタマリンドで酸味をつけたフィッシュカレーも人気なんだそうで。ここでは、アジやイワシなど身近な魚を、一般的に手に入りやすいスパイスで味付けするベーシックな「魚のスパイス焼き」を教えていただきます。
アジの下処理だけ頑張れば、スパイスペーストを塗って焼くだけだから簡単。それもオーブンで焼くから、夏の暑いキッチンで汗だくになる心配もありません。まさに夏向けなごちそうレシピです。
「魚のスパイス焼き」を作ってみよう!
材料(2人分)
アジ 2尾
A酒 大さじ2
Aニョクマム 小さじ1と1/2
Aにんにくすりおろし 1かけ分
Aしょうがすりおろし 1かけ分
Aレモン汁 小さじ1
Aコリアンダーパウダー 小さじ2
Aクミンパウダー 小さじ1
Aパプリカパウダー 小さじ1
Aチリパウダー 小さじ1/2
オリーブオイル 大さじ1
パクチー 適量
ライム 適量
塩 少々
「まずは目が黒く、澄んでいること。白濁しているのは鮮度が悪いことが多いです。それと以前、『さんまのおいしい焼き方』の時にもお伝えしているんですが、魚は小顔がいいんです。つまり、上から見て魚体の幅が太く、肩からぐっと盛り上がって小顔に見えるような魚、という意味ですね」
なるほど、脂のノリは魚体の幅で判断するということですね。いくら太っても小顔でいられるなんて、魚、ちょっとうらやましいぞ。
● 野本やすゆき (料理研究家)
東京・谷中で昭和初期から続く老舗寿司店「谷中 松寿司」に生まれ、現在、金・土・日曜のみ3代目として店を継承。“週末鮨屋”としても活動しつつ、わかりやすいレシピがTV、雑誌で人気の、いま注目の料理研究家のひとり。プロレス好き。
最近、YouTubeにて野本やすゆきチャンネルを開設。