2023.12.29
年越しそばにも展開できる極上「ねぎま鍋」の作り方
“週末鮨屋”の料理研究家として知られる野本やすゆきさんが、料理初心者の男性向けに「モテる」「デキる」レシピをご指南!
- CREDIT :
文・編集/秋山 都 レシピ&調理/野本やすゆき 写真/吉澤健太
江戸料理の趣を今に伝える「ねぎま鍋」
「じゃあ、ねぎま鍋がいいんじゃない」と野本やすゆきさん。「ねぎま鍋」って?
「マグロとねぎを醤油で煮た、江戸発祥の庶民の味です。現在トロと呼ばれる油の多い部分は、当時、お客には出せない部位だったんですよ。赤味の部分はヅケにて寿司にしましたが、トロは保存に適さないため、加熱することが多かったんですね。そこでこの脂身を食べる工夫として、ねぎと醤油で一緒に火を通した『ねぎま鍋』が生まれたというわけです」
な~るほど~。ちょうどお正月の準備でマグロを柵(さく)で買ったところでした。
「それに、ぼくの『ねぎま鍋」は〆が蕎麦なんです。マグロの出汁が出て美味いですよ」
それは年越しそばにもなりそう! 大晦日の献立にいただきです。
「ねぎま鍋」を作ってみよう!
材料(2人前)
まぐろ ひと柵(約200g)
ねぎ 2本
出汁 600ml
醤油 大さじ4
みりん 大さじ4
そば(しめ用) 適量
せり(しめ用) 適量
● 野本やすゆき (料理研究家)
東京・谷中で昭和初期から続く老舗寿司店「谷中 松寿司」に生まれ、現在、金・土・日曜のみ3代目として店を継承。“週末鮨屋”としても活動しつつ、わかりやすいレシピがTV、雑誌で人気の、いま注目の料理研究家のひとり。プロレス好き。
最近、YouTubeにて野本やすゆきチャンネルを開設。