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2024.09.26

タイに行った気分になる「ヤムウンセン」の作り方

“週末鮨屋”の料理研究家として知られる野本やすゆきさんが、料理初心者の男性向けに「モテる」「デキる」レシピをご指南! 今回は、食べるだけでまるでタイに行った気分になるエスニック料理「ヤムウンセン」を作ります。

CREDIT :

レシピ&調理/野本やすゆき 写真/吉澤健太  文・編集/秋山 都(Web LEON)

ゆく夏を惜しんでエスニック料理はいかが

ヤムウンセン 野本やすゆき
▲ 野菜がたっぷり食べられる、タイ風の春雨サラダ「ヤムウンセン」。
急激に秋めいてきたある日のこと。

「夏の終わりはなぜか寂しくなるんですよね。今年もどこにも行けなかったな~」とぼやいていたら、野本さんが「どこへ行きたかったんですか?」とたずねてきました。

「たとえばタイとか? 料理がおいしくて活気のある国へ行きたかったんです」と答えたら、「じゃあヤムウンセンでも作ってみましょうか?」と。「ヤムウンセン」と言えば、タイの春雨サラダのことですが、温かいまま食べる温サラダだから、この晩夏(いや初秋か?)にもピッタリかと! さっそく教えていただきましょう~。
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「ヤムウンセン」を作ってみよう!

ヤムウンセン 野本やすゆき 材料

材料(2人分)

エビ        8尾
春雨(乾燥)     50g
豚ひき        100g
にんにく(みじん切り) 1かけ分
ごま油        大さじ1

セロリ(斜め切り)    1/2本 
きゅうり(千切り)      1/2本 
紫玉ねぎ(薄切り)    1/4個 
ミニトマト         6個 
パクチー                5~6本 
ミント                  適量 

Aナンプラー          大さじ2
Aレモン汁           大さじ2    
A砂糖            大さじ1
A鷹の爪輪切り         適量

○えびの下ごしらえ
    片栗粉              大さじ1/2
    塩                小さじ1/4
    水 大さじ1




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野菜を春雨と馴染みのよいサイズにザクザク!

さて、タイ語で「ヤム」は和える、「ウンセン」は春雨という意味なので、春雨と具材を和えれば「ヤムウンセン」と言えそうです。でも春雨サラダなので、野菜はたっぷり摂りたいと思い、まずは野菜を切ることから。セロリは斜め切り、きゅうりは千切りに……要は春雨と食べた時に食べやすいサイズであればOKです。
ヤムウンセン 野本やすゆき
▲ パクチーはお好きであればぜひ入れたいところ。今回はミントも加え、よりエスニックっぽくしました。
野菜は好みで良いと思いますが、味わい的に玉ねぎとセロリはぜひ入れたいところ。なかでも紫玉ねぎにすると色合いも綺麗で、ぐっとエスニック度が上がります。ほかにはにんじんやキクラゲなど入れても良いかと。冷蔵庫の在庫をのぞいてアレンジしてみてください。
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エビにひと手間かけることでプリプリに!

ヤムウンセン 野本やすゆき
▲ エビは背中側から包丁を入れ、黒い背ワタを(あれば)取り除きます。
次にエビの下ごしらえ。まず殻をむき、背中から包丁を入れ、背ワタを取る……はずが、あれ? ない。「最近、背ワタがないエビが増えているんですよね~」と野本さん。楽ちんですが、なんだか怖い気もしますね。でもこうしてエビを背中から開くことで、より大きくなり、食べ応えも増すので、背ワタの有無にかかわらず、包丁を入れておきましょう。またエビは殻つきがやはりおいしいです、ハイ。
ヤムウンセン 野本やすゆき
▲ エビは塩と片栗粉で洗うのがポイント。
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ヤムウンセン 野本やすゆき
▲ エビに片栗粉を振り、モミモミすると汚れが浮いてきます。
さて、ここで今回最大のポイント。背中から開いたエビに塩をふり、まぶしてもみ、さらに片栗粉をまぶしてモミモミしてから水で洗います。こうすると細かい汚れが浮いてくる上に、水分を保ってプリプリにする効果があるのだそう。

「クレンジングして、泥でパックするイメージです」とは、野本さん。なるほど~!
ヤムウンセン 野本やすゆき
▲ きれいに洗ったエビは水気を切っておきます。
洗ったエビは水気をふき取り、熱湯で90秒ほど湯通ししておきましょう。
ヤムウンセン 野本やすゆき
▲ 今回は90秒ほど湯通ししましたが、エビのサイズにより調整してください。冷凍エビの場合には火を通しすぎると小さく縮んでしまいます。
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ヤムウンセン 野本やすゆき
▲ 豚ひき肉がなければ、鶏ひき肉でもあっさりとしておいしい。
次にもうひとつの具である豚ひき肉を炒めます。フライパンにニンニク、ごま油を熱し、香りが出てきたら豚肉を加え、全体に火か通るまで炒めて、塩胡椒で味付けすればOK。
ヤムウンセン 野本やすゆき
▲ 春雨は水を吸うので、たっぷりの湯で茹でましょう。およそ3分程度でOKです。
一方で、 春雨は熱湯で茹でて水気を切り、食べやすいサイズに切っておきます。
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ヤムウンセン 野本やすゆき
▲ ナンプラーがなければ、ニョクマム(ベトナム)やいしり(能登)など、他の魚醤で代用も可。
春雨を茹でている間に、ドレッシングを作っておきましょう。と言っても、ボウルにAの材料を合わせておけばOK。で、ここもちょっとポイントなんですが、茹で上がった春雨は水気を切り、熱いうちにドレッシングにドボン。
春雨が冷めてしまうと味が浸みませんので、ここちょっと大切なポイントですね。
ヤムウンセン 野本やすゆき
▲ 春雨は必ず熱いうちにドレッシングとからめます。
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ヤムウンセン 野本やすゆき
▲ 春雨のあとに、ほかの具をすべてボウルへ。
春雨に味が浸みたら、セロリ、きゅうり、紫玉ねぎ、ミニトマト、パクチー、ミント、豚肉、エビを加えて、さっと混ぜ合わせます。そして器に盛り胡椒をふったら、出来上がり!
ヤムウンセン 野本やすゆき
▲ パクチーをたっぷり加えるとより本場っぽいテイストに。
お好みでライムやレモンをギュッとしぼると、さっぱりといただけます。この「ヤムウンセン」は温かいうちがよりおいしいので、出来立てをぜひ召し上がれ。
ヤムウンセン 野本やすゆき
野本やすゆき

● 野本やすゆき (料理研究家)

東京・谷中で昭和初期から続く老舗寿司店「谷中 松寿司」に生まれ、現在、金・土・日曜のみ3代目として店を継承。“週末鮨屋”としても活動しつつ、わかりやすいレシピがTV、雑誌で人気の、いま注目の料理研究家のひとり。プロレス好き。
最近、YouTubeにて野本やすゆきチャンネルを開設。

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