値段も下がり、甘くなった！ 「春キャベツのスパゲッティ」の作り方

桜の開花が伝えられる頃、春の野菜もどんどん登場してきます。春野菜の代表格と言えば、ほろ苦さのある山菜や筍、蕗などが浮かびますが、実はキャベツも春になるとぐんとおいしさを増す野菜のひとつ。やわらかくて、甘い春キャベツ……たっぷり食べたいと思っていましたが、少し前までとても高かったですね。

「最近、少し価格も落ち着いてきましたよね。春キャベツはみずみずしいので生で食べてもおいしいんですが、たっぷり食べたいなら、加熱したほうがいいでしょう。甘さがシンプルに引き立つ、スパゲッティはどうでしょう？」

それ、いいですね！ 「キャベツのスパゲッティ」、さっそく教えていただきましょう。

まずはキャベツを切ることから。やわらかい葉はひと口大のざく切りに。芯は約１センチ幅の斜め切りにしておきましょう。

次に鍋に湯を沸かし、１％ほどの塩を加えてスパッゲティを茹でます。

この時、パスタを茹でる鍋にキャベツの芯も加えておくとやわらかくなり、無駄なく食べられるのでおすすめ。

パスタを茹でている間に、ソースづくりを。フライパンにオリーブオイル、みじん切りにしたニンニク、アンチョビを入れて弱火にかけます。アンチョビを潰しながら炒めますが、この時、アンチョビにしっかりと火を通すのがコツ。「中途半端だとアンチョビの生臭さが残ってしまいますからね」とは野本さんからのアドバイスです。

ニンニクの香りが出てきたら、中火にしてキャベツの葉、鷹の爪を加えて炒め合わせます。

キャベツがしんなりしてきたら、スパゲッティの茹で汁を100mlほど加えてしっかり混ぜ合わせましょう。よく「乳化」と表現されるこのプロセスですが、パスタの茹で汁を加えることで塩味を調整できるほか、ソースとパスタをしっかりなじませる効果があります。

さらにスパゲッティ、キャベツの芯を加えて混ぜ合わせ、お好みで粗挽き黒胡椒、オリーブオイル（分量外・適量）を振ったら出来上がり。シンプルですが、食べてみれば「甘～い！」と目が真ん丸になるはず。春がいちばんおいしい「キャベツのスパゲッティ」です。

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