【ヒント】 「あざとかわいい」の反対?
エロ賢いオトナを目指して(?)、艶のある言葉=艶語(えんご)に注目する本連載。第4回のお題はこちら。
この漢字、何と読む?
また、同じ「あだ」と読む漢字には「徒」もありました。せっかくきれいに咲いたのに、はかなく散ってしまう花を「徒花」と言いますが、婀娜が「はかない」という言葉と同音だなんて、なんか女性としては複雑な心境です。
この「婀娜」は「粋」なニュアンスも含んでいたようです。たしかに「婀娜な年増」って言いますもんね。最近は“あざとかわいい”女子がもてはやされる傾向ですので、婀娜な女性にとってはアゲインストな風が吹いているかも。でも、色気も出して感じてナンボですので、どんどん婀娜っぽくまいりましょう~。女に限らず、男もね。
「婀娜っぽい」の用法と例文
(江戸時代の文献より。身分は低いけれどワイルドじゃない女を婀娜という、って意味でしょうか?)
2.「その婀娜っぽい浴衣姿、たまらないね」
(だからって脱がしちゃうと大変だからご用心。たいがいの女子は自分で浴衣を着られません)
3.「やあ、今夜はひときわ婀娜めいているじゃないか」
(婀娜は接尾語の「ぽい」だけではなく、「めく」で「婀娜めく」、「やか」で「婀娜やか」とも使えます)