2024.10.19
【第98回】
「親に嘘をついて初めてラブホに泊まって……」男性に依存気味だった美魔女の過去
美人とは「美」という高スペックを備えたスーパーカーのような存在。その“スーパーぶり”に男は憧れるわけですが、果たしてそのスペックは彼女に何をもたらすのか? バーのマスターであり、大人の恋愛に関する著書を執筆する林 伸次さんが、世の美人たちの隠された恋愛事情に迫ってみる連載です。
- CREDIT :
取材/林 伸次 写真/田中駿伍(MAETTICO) 文/木村千鶴 編集/岸澤美希(Web LEON)
テーマは今どきの美女たちの”悩める恋愛事情”。美人が出会った最低男を裏テーマに、彼女たちの恋愛体験(主に失敗)談と本音の恋愛観に迫ります。第98回のゲストは、涼子さん(40代)です。
若い頃は男性に依存気味でした
「こんにちは。よろしくお願いします」
── 今日はこれまでの恋愛のことやご自身の恋愛観などを伺っていくのですが、その前にここでのニックネームを決めたいと思います。えっと、雰囲気は吉瀬美智子さんとか、あ、米倉涼子さんにも似ているかな。今日は涼子さんと呼ばせてもらって良いですか。
「とてもうれしいです。きっと、さっぱりして見えるからそうおっしゃってくださったんですよね。でも私、若い頃は恋愛というか、男性に依存するところがあったんです。中高生の頃は特にそうでした」
── あらら、そうなんですか。
「はい、例えば友達と約束していても、彼から『今日空いてる?』って聞かれたら、友達には『急に家の用事が入っちゃった』と誤魔化して、彼を優先してしまうような子でしたから」
「そう、その時は好きな人と一緒にいたかったんですよね」
── その好きな人ってどんな人だったんですか。
「高1のクラスメイトで背の高い、いわゆるイケメンタイプの人でした。良いなーと思っていたんですが、仲良しだった3人組のひとりが先に彼のことを好きと言い出して、言えなくなっちゃったんです。応援してって言われてしまって」
── それはよくある女子の、先に言ったもん勝ちのやつですね。
「それ。『私も!』とは言い出せなかったですね。ただ彼女は告白しないまま学年が上がり、クラスが別になって。彼と私はまた同じクラスになって、そこからどんどん仲良くなり、結局私と彼が付き合ったんです」
親に嘘をついて初めてラブホに泊まって
「クラスが別になると疎遠になってしまうことってよくあるんですよ。彼女とは特に揉めることなく疎遠になりました。その彼とは4年くらい付き合いましたよ」
── 結構長くお付き合いされたんですね。すると関係も進みました?
「そうですね、初体験は彼でした。夏休みに旅行しようって話をして、でもまだ高校生ですから遠くまでは行けなくて、確か一泊で渋谷に行ったんだと思います。アリバイ作りで協力しあっている女友達と口裏を合わせて、親に嘘ついて初めてラブホに泊まりました」
「うちは厳しかったので特にそうでした。どんなケアをするのが正解かわからなくて、全身の体毛を剃って臨んだことは記憶にあります(笑)」
── へえ〜、女子ってそんなことを気にするんですね。初めての時ってどうでした?
「ただただ幸せって感じだったんじゃないかな。ずっと一緒にいられるってことがうれしくて、痛いとか痛くないとかは忘れてしまいましたね。私はセックスの内容よりも、くっついていることに幸せを感じることが多いかな」
短大に入った頃は田舎者丸出しでした
── それはまた世界が変わってきそうですね。
「ええ、その頃から見る景色が変わり出したような気がします。ただ、当時の私は服もダサいし化粧もしないという、全然磨かれていない状態。そのままクラブに行くと先輩の女子に『涼子〜化粧して! もうちょっとセクシーな服ないの?』って言われるような、田舎者丸出しの子でした(笑)」
── 今からじゃ想像つかないですね。てっきり大学生の頃から目立つ感じの方なのかなと思っていました。
「そうじゃなかったんですよ(笑)。ただその見た目のおかげで悪い男の被害に遭わなかったのかもしれないとは思っています。
後から聞いた話によると『涼子は田舎から来た純粋な子だから手を出しちゃだめ』ってお達しがあったそうですから。でも、サークルに入って新しい扉が開いた感じはありました」
── そういうのって楽しいですよね。新しい世界を知って彼とはどうなりました?
「少しずつ会わなくなっていきました。社会人になると、広告代理店や商社の男友達がたくさんいる女友達が合コンをセッティングしまして、毎週合コン三昧という生活になっちゃったんですよ」
まだ見ぬ世界がたくさんあることを知り、彼では物足りなくなってしまった
「そうですね。家までタクシーで送ってくれるなんてこともよくありました。その人たちは少し年上で、やっぱり話も楽しいんです。どうしたって同級生の彼では物足りなくなってしまって。
その空気を感じながらも、彼は私の誕生日に旅行を計画してくれていたんです。でも行く気になれなくて、直前でごめんなさいしてそのまま別れちゃった。嫌な女です」
── 他に好きな人が出来たとかじゃなく、広告代理店とか商社の男性と連むようになって、あ〜、彼は違うなと。
── あ〜これはとても現実的なことですね。男性的には辛いけど、仕方ないと思います。その後にどんな人とお付き合いしたのか、ぜひ後編で聞かせてください。
後編に続く。
■ bar bossa(バール ボッサ)
ワインを中心に手料理のおいしいおつまみや季節のチーズなどを取り揃えたバー。 BGMは静かなボサノヴァ。
住所/東京都渋谷区宇田川町 41-23 第2大久保ビル1F
営業時間/月〜土 19:00〜24:00
定休日/日・祝
問い合わせ/TEL 03-5458-4185
● 林 伸次(はやし・しんじ)
1969年徳島県生まれ。早稲田大学中退。レコード屋、ブラジル料理屋、バー勤務を経て、1997年渋谷に「bar bossa」をオープン。2001年、ネット上でBOSSA RECORDSを開業。選曲CD、CDライナー執筆等多数。cakesで連載中のエッセイ「ワイングラスのむこう側」が大人気となりバーのマスターと作家の二足のわらじ生活に。小説『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる』(幻冬舎)、『なぜ、あの飲食店にお客が集まるのか』(旭屋出版)、『大人の条件』(産業編集センター)。最新刊は『世界はひとりの、一度きりの人生の集まりにすぎない。』(幻冬舎)