世の男性たちの「変態図鑑」をコンプリートするSM女王様ほか「美人はスーパーカーである」100回記念まとめ

奥渋谷のバー「BAR BOSSA」（バール・ボッサ）のマスターにして作家の林伸次さんが、バーテン仕込みの絶妙な話術で魅力的な大人の女性たちの恋の本音を聞き出す連載、「美人はスーパーカーである」。さまざまな背景を持つ女性たちに出演していただきましたが、連載100回を記念してこれまで登場した印象的な女性やその発言をセレクトしてまとめた特集をご紹介します。

変態さんから一般男性、女性やセクシャルマイノリティカップルまで、アブノーマルな世界観に浸りたい人たちが、夜な夜な集まるフェティシュバー「アマルコルド」に君臨する女王様に語っていただいた貴重な回。正直なところ、SMに興味がある人は少なくないと思うのですが……入り口、ちょっと怖くて分かりにくいですよね？ そんな変態初心者さんたちのために、フェティッシュバーがどんなところか、誰が来て何をするのか、世の変態さんにはどんなタイプがあるのかなど、かなり突っ込んで話を聞きました。

実はこの回、涼子さんに取材を申し込むために著者自らお店に赴き、SMの指導を賜ったのです。（少々勇気が要りました）。怖くはない、だけど興奮はある。SM体験オススメです。

「上目使いでキュンってして目が合った時、３、２、１、で男性がグッときた表情して、あ、落ちてる落ちてるってなるのが好き。男性がコロっていく瞬間をちゃんと見るのが一番好きなんです（笑）。どちらかというと、自分が転がせられる男性との方が恋愛はうまくいくんだなと」

「初めて事務所に行った日に『どんな感じか、ちょっと触るよ』っておっぱいを触られました。18歳の世間知らずだったから、そういうものなのかなって思ってしまって。そしたら帰りに『さっきのことは誰にも言うなよ』って言われて千円渡されたんですよ（笑）」

「私は匂いフェチなので、体臭が合わない人はセックスが合わないと思っています。今までの歴代の彼の匂いは、目隠ししても嗅ぎ分ける自信があります（笑）」

「手をつなぐのは絶対にナシです！ なんか、手をつなぐって、凄いことっていうか。どうでもいい人とキスやセックスはできても、手をつなぐなんてとてもできないです」

林 伸次さん（以下、林）　この連載が始まってから、もう7年も経つんですね。出演してくれた人は90人近いとのことですが、すべて木村さんが集めてくれたんですよね。

木村千鶴（以下、木村）　なかには編集部を通じて紹介してもらった方なども含まれていますが、9割がたは私経由ですね。

林　僕はいろんな方から、出演者をどうやって見つけているのか聞かれるんです。人探しのチームがあるんですかとか(笑)。でも実際は、ほぼ木村さんがひとりで声がけして集めているという。すごいですよね。一体、声がけした人数ってどれくらいになるんですかね。

木村　カウントはしていませんが、おそらく200人くらいでしょうか。もちろん断られることもたくさんありますが、打率は高い方だと自負しております（笑）。