業界最注目の女優・河合優実は何がスゴイのか?
河合 地元は練馬です。両親は父が医師で、母は看護師。私は三姉妹の長女なんですが、特別な家庭ではないと思いますよ(笑)。
樋口 ご両親は映画がお好きだったりしたんですか?
河合 はい、父が映画好きで家でもよく観ていたので、私も隣で一緒に観ることが多かったです。母は歌がすごく好きで、社会人演劇をやっていた時期もあったようです。ふたりともエンタテインメントが好きな人たちでしたね。
奈緒「知らない自分と出会うためにお芝居を続けています」
奈緒 私は子供の頃に父を病気で亡くしているので、自ら命を絶つ役はやるべきではないと、ずっと思い避けてきたんです。でも原作を読んで、遺された人たちが明日をどう生きるかにつながるような作品だと感じたので、出ることを決めました。
樋口 そうだったんですね。マリコは幼い頃から父親をはじめとした男たちに損なわれ、抑圧されてきた女性で、とても難しい役どころだったのではないかと思います。特に映画のイメージカットにも使われている海のシーンは、相当自分を追い込んで演じたのでは?
瀧内公美「裸は見せなくていいものだけど、別に見えてもいいもの」
瀧内 ありがとうございます。でもCMやテレビのオーディションとかは全然受からなかったんですよ!(笑) 映画だけは受かったので、自分が表現できる居場所はここなのかなぁって漠然とですが思いました。だから、とんとん拍子っていう感じでもないんですよ。
樋口 挫折を感じていらしたんですね。
瀧内 それはもう。「なんでダメなんだろう?」ってループに入っちゃって、通っていたスーパー銭湯まで自転車を思いっきり漕ぎながら、ブワ〜って涙を流したこともありました(笑)。
ゲス極「ほな・いこか」=女優さとうほなみさんの攻めすぎ濃厚シーンには腰を抜かしました!
さとう ありがとうございます(笑)。
樋口 過去作品と今作を見て、「ミュージシャンが片手間で出ているなんて絶対に思われたくない。俳優さとうほなみとして演じているんだ」というさとうさんの強い思いみたいなものを勝手に感じました。ご自身として俳優業の手応えはどう感じていますか?
さとう 「さとうほなみ」として俳優をやり始めた頃は、「ほな・いこか」と同一人物であることを知ってもらえたらうれしいなと考えていました。でも今は「さとうほなみ」と「ほな・いこか」のそれぞれができることを、精一杯やらせてもらおうと思っています。何より、これまで携わらせていただいた作品はどれもすごくいい作品ばかりで、全力でやらせていただいています。
松下奈緒は究極の戦闘能力高いレイディ。「もはやひれ伏すしかありません」
松下 基本的に二つのことをやっているという意識はないんです。時間がなくてバタバタする時はありますけど、現場に行くと大変さは吹っ飛んでいて“楽しい”が先にくる感じ。撮影現場へ行けば今日はこういう役で、レコーディングの現場に行けば今日はこの曲、っていう自然な流れができていて、そこに身を置くだけっていうスタンスです。スケジュール的にも、撮影の合間を縫ってレコーディングすることもありますが、このリズムが
続いているので、むしろ線引きは難しいですね。それがいいのかもしれません。
樋口 とにかく楽しんで自然体でやっていらっしゃるという。