2024.12.03
色気ダダ漏れ! 競泳オリンピアン、中村 克選手の艶ボディの秘訣は……
リオ、東京とオリンピックに2大会連続で出場し、現在も日本競泳界を牽引する中村 克選手。トップスイマーの惚れ惚れするほどの肉体美はどのように作り上げられたのか!? その秘訣に迫ります!
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写真/トヨダリョウ スタイリング/吉野 誠 ヘアメイク/吉田葉月 文/アキヤマケイコ 協力/スウィン大宮スイミングスクール 本校 編集/吉田奈緒子(Web LEON)
惚れ惚れするほどの肉体美は一日にしてならず!
中村 週に一日、休みの日は決めていますが、それ以外は毎日です。
── 自由型・短距離選手ならではのカラダ作りの方法、筋肉のつけ方のようなものはあるのですか?
中村 プール、ジムでのトレーニングは、競泳選手は誰もがやります。でも僕は、少し前から、それ以外に陸上での運動を増やすようにしています。走ったり、時々、キックボクシングやボルダリングを取り入れたり。泳ぐ以外の部分でも身体能力を高めたいと思って。
もうひとつは、50mは20秒くらいの勝負、ストロークも40かき行かない世界なので、1かき1かきの精度を高める必要がある。そのためには水上だけでなく、陸上でも思い通りに動かせるカラダを作りたいと。
自由型・短距離というと、パワーで泳いでいくイメージが強いかもしれないですが、もっと繊細なものなんです。1かきでもミスをして、水を捉えられなければ結果が出ない。そんな究極の種目だと僕は思っています。
それを思い出して、僕も、体幹と連動した動きでキックやパンチ力を増強するキックボクシングや、腕の力だけでなくバランス感覚もつけながらホールドをクリアしていくボルダリングを通して、“力まずに、パワーロスを減らす”ということを身につけていったほうがいいのではないかと思ったんです。
陸上トレーニングで、フィジカルが新たなステージへ
中村 今年3月のパリ五輪の選考会後は3カ月間、水泳の練習を休んでいたんです。正直、引退も頭をよぎって。
だからといってカラダが緩むのはイヤだったので、ジムでのトレーニングや、走ることは続けていて、フィジカルのパフォーマンスは維持していました。「やはり競技を続けよう」と決意して、久しぶりにプールに入ったら、筋肉量が増えて体脂肪も減って、当然、以前とカラダのバランスが変わっていた。でも、わりといいボディポジションで泳げたんです。
それで、9月の国体で競技に復帰したら、五輪の選考会の時よりも良いタイムが出た。そのこともあって、新しいアプローチで次へ挑戦しようと、また気持ちが前向きになったんです。
── 気持ちが切り替わって、結果もついて来つつあると。
今、30歳で年齢は上がっているのですが、アプローチを変えたことで、新しく水泳を始めたような、日々楽しい感覚があります。もちろん悩むこともありますけれど、それも含めて、刺激のある毎日です。
── 練習メニューはご自身で考えられるんですか?
── 今後の目標は?
中村 2年後のアジア大会がひとつの目標です。来年は世界選手権もあるのですが、新しいアプローチを始めているので、すぐに結果を出すのは難しいだろうし、探っている部分もある。年齢のこともあるので、ゆっくりと時間をかけて、準備していきたいと考えています。
「1日3分間の腕立て伏せで、スーツの似合う胸板ができます」
15秒全力でやって、15秒休む、が1セット。これを6回やると3分で完了します。これは僕でも相当きついので、かなり効くと思います。
── 食事面ではどうですか?
中村 僕は、野菜、炭水化物、タンパク質、それぞれをバランス良く食べるようにしています。トレーニングをしているので、量は食べないと痩せていってしまうのですが、だからこそ、できるだけ脂質を抑える工夫をしています。肉の脂身をカットするところまではやらないですが、揚げ物は基本的に食べないです。鶏肉を低温調理して食べたり。あとは、調理に使う油はオリーブオイルにしたり。
最高のカラダとパフォーマンスで、4年後のロス五輪へ
中村 競技生活を続けていくなかで、自然とそうなった感じです。大学生くらいの時は、そこまで考えていませんでしたから。でも今、自分で考えて、トレーニングを組み立てて、カラダ作りをしていくのがすごく好きで、幸せです。
これから2年後のアジア大会に向けて、最高のカラダを作って記録を更新したいです。また、その2年後にはロス五輪がありますから、出場できるように準備をしていくつもりです。
Profile
● 中村 克(なかむら・かつみ)
1994年、東京生まれ。中学1年生の時に水泳を始める。早稲田大学スポーツ科学部に進学し、自由形50m、100mで頭角を表す。100m自由形では、日本人初となる47秒台を記録。2016年リオデジャネイロオリンピック、2020年東京オリンピック代表に選出、また日本選手権では100m自由形で2015年から8連覇を果たすなど、日本競泳界を牽引する存在。またTBS系列の「最強スポーツ男子頂上決戦2024」で準優勝を果たすなど、その身体能力の高さや筋肉美とともに、甘いマスクでも注目を集めている。
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