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2024.07.14

いざ「隠岐」へ! まだ見ぬ絶景と知られざる美食、極上の“島時間”を

人気の観光地や、ラグジュアリーなリゾート地もいいけれど、知る人ぞ知る通好みなデスティネーションを知っていてこそ、オトコとしての株も上がるというもの。ということでご紹介するのは、日本海に浮かぶ辺境の地・隠岐(おき)。2泊3日の旅で見て、味わって、体験した島の魅力をレポートします。

CREDIT :

文・写真/矢吹紘子

隠岐諸島   WebLEON 九州 隠岐の島
突然ですが「隠岐」(おき)と聞いて、一体何がまず頭に思い浮かびますか? 多くのLEON読者が連想するのは、「島流し」という言葉かもしれません。日本海に浮かぶ隠岐諸島(島根県)は、後鳥羽上皇と後醍醐天皇という、歴史に名を残した天皇たちが流刑になった地というのは教科書でもお馴染みですよね。

ですがここが今、じわじわと注目を集めているのです。きっかけは2013年に「ユネスコ世界ジオパーク」に認定されたこと。日本列島を構成する中で最も古い地質を間近で見ることができるうえ、日本離れした規模の大自然、隠れたウマいものの宝庫と、あえて行きたくなる意外な発見のオンパレード。旅慣れしたパートナーの心も揺さぶる、ダイナミックかつロマンチックなひとときを約束してくれます。
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地球の歴史を肌で感じる、圧巻の大自然

隠岐諸島   WebLEON 九州 隠岐の島
隠岐は、島後(とうご)と呼ばれる隠岐の島町と、西ノ島町、海士町(あまちょう)、知夫村(ちぶむら)からなる島前(とうぜん)エリアに分かれ、4つの主だった有人島と180もの小さな島々から成り立っています。これらの島が姿を現したのは、今から遡ること600万年前に起こった火山の噴火。
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火山活動は以後約560万年もの間繰り返され、陥落した窪地に水が入り込んだ「島前カルデラ」といった、現在見ることができるスケールの大きな地形を生み出したというわけ。とりわけ酸化鉄を多量に含む真っ赤な溶岩が織りなす断崖絶壁の絶景「赤壁(せきへき)」は、ここが日本だということを忘れてしまいそうなど迫力。思わず子供心にかえってはしゃいでしまう自分がいました……!
崖や岩肌といった“山側”につい目を奪われてしまいますが、隠岐は海の美しさも相当なもの。シーカヤックやダイビング、シュノーケリング、SUPと様々なアクティビティを楽しめます。とりわけ知夫村に浮かぶ無人島の島津島周辺は、対馬暖流の影響で水温が高く、透明度も抜群なのです。
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▲ 日本海のイメージを覆す、エメラルドグリーンの海。周辺には白砂の海水浴場もあり、これからの季節は海水浴客で賑わう。
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島全体がパワースポット!? 神秘のエネルギーに包まれる

隠岐諸島   WebLEON 九州 隠岐の島
▲ 通天橋のたもとにポツンと佇む小さな社・国賀神社。なんともミステリアスなムードに満ちている。
個人的に驚きだったのが、島のいたるところで鳥居を目にすること。それも威風堂々とした立派な神社から、森の緑に溶け込むように佇む小さな社まで。それもそのはず、聞けば隠岐は、古事記の冒頭で語られる「国生み神話」ゆかりの地。イザナギとイザナミが淡路島、四国に次いで3番目に生んだ島といわれているのが隠伎之三子島(オキノミツゴノシマ)、つまり現在の隠岐諸島なのだとか。
そんなわけで神話の時代からの神様を祀った、150あまりの神社が島の至る所に点在しているのです。古の神々が住む島で、ふたりの愛も深まる、はず?
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海の幸と山の幸、両方を享受できる贅沢さ

旅の楽しみはやはり食。実際に島を訪れてから知ったのですが、隠岐は食べ物がとにかく美味しい! しかも海産物一択かと思いきや、ここでは海と山、両方の新鮮な食材が揃うという。新鮮な海鮮を使ったどんぶりのような気さくな“島飯”も必食だし、デートで行きたい雰囲気よしのレストランも、もちろんございます。
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なかでも移住者の夫婦が営むフレンチ「Chez SAWA」は、食通も唸らすと評判の店。知夫村で水揚げされた魚介類と、自家農園から直送の野菜やハーブをふんだんに使ったコースが、ローカルにも観光客にも大人気。島の古民家を改装したシックな空間で、旬の味を堪能することができます。
次回は心のラグジュアリー値を爆上げする、隠岐で泊まるべき宿についてご紹介します。

隠岐の観光情報はこちら

一般社団法人隠岐ジオパーク推進機構
HP/https://www.e-oki.net/

● 矢吹紘子(やぶき・ひろこ)

ライター、編集者、通訳案内士。Web LEONのほか『BRUTUS』『POPEYE』などライフスタイル誌を中心に記事を執筆・編集。ロンドン大学で修士課程修了後、プライベート通訳としても活動。京都を拠点に海外からのVIPゲストの旅のキュレーションやアテンドを行なっている。
Instagram/@tokyoai_hiroko

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