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2024.10.17

【カジノだけじゃなくて婚活まで⁉】今のマカオを訪れるべき7つの理由

東洋と西洋の文化が融合した独特の魅力を持つ人気のデスティネーション、マカオ。カジノが有名ですが、ギャンブルしなくても充分、いえ、それ以上に楽しめる魅力にあふれています。

CREDIT :

写真・文・編集/秋山 都(WebLEON) 取材協力/マカオ政府観光局

近くて遠いマカオ、行けばこんなにも魅力的だった!

突然ですが、マカオについて、どんなイメージをお持ちでしょうか? 「えっと、カジノのある国でしょ?」。うん、それは半分合っていて、半分間違い。確かにマカオにはカジノがあり、その売り上げはラスベガスを抜いて現在世界1位。だから「カジノのある」は正しいのですが、マカオは“国”ではありません。正確には中華人民共和国の特別行政区。ポルトガルの植民地だった時代が長く続いていましたが、1999年に中国に返還され、現在は香港同様、一国二制度状態となっています。つまり、私たちにとっては入国にビザが必要な中国とは異なり、行きやすい国のひとつ。かつ、およそ4時間半のフライト(しかも直行便!)で行けると、物理的にもアクセスのよいデスティネーションです。
マカオ Macau
▲ エッフェル塔があるからパリ⁉ と誤解しそうですが、ここは歴としたマカオです!
さて、このマカオは長らくカジノのイメージが強く、どことなく“夜”、そして“男”のイメージがつきまとっていたわけですが、今回初めて出かけたマカオはカジノ無しでも充分、いえ、それ以上の魅力にあふれたエリアでした。そこで今回は、カジノだけじゃないマカオの魅力を7のテーマに分けてご紹介したいと思います。
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【01】キラキラ or シックで悩むホテルバリエーション

まず旅の印象を大きく左右するステイ先から行きましょう。マカオはもともと中国とつながる半島部と、タイパ島、コロアン島という3つの地区からなっていましたが、人口密度の緩和を目的に島の間を埋め立て、コタイというエリアが開発されました。
マカオ Macau
▲ カジノを併設している複合リゾート「ギャラクシー・マカオ」。こちら待ち合わせや目印に活躍する「ダイヤモンドホール」でございます。何しろ巨大なので、目立つ場所がないと迷子になっちゃう。
そして今、大注目されているのは、この開発が進んでいるコタイ地区。ここにはカジノと合体しているメガリゾートが林立しています。巨大なショッピングモールにカジノにホテル……1日をここで過ごしてもすべて見切れないくらいの規模です。
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落ち着いてステイできる「アンダーズ・マカオ」

まずは「アンダーズ・マカオ」。コタイ地区のなかでもアイコニックなカジノ複合リゾート「ギャラクシー・マカオ」の中にあり、巨大なコンベンション・センターと1万6000席の「ギャラクシー・アリーナ」を併設している……と書けばその規模が伝わるでしょうか? ただ、実際に宿泊してみるとシックなインテリアと、使い勝手のよい導線で意外にも(?)コージーで寛げます。朝食はブッフェですが、毎日日替わりで作ってくれる中華麺がおいしかったなぁ。
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ゴージャスな「ラッフルズ」と「Wynn Palace」

そして、同じ「ギャラクシー・マカオ」の中にあります「ラッフルズ・アット・ギャラクシー・マカオ」とWynn Resort内の「Wynn Palace」。テイストは異なれど、どちらも細部までキラキラでゴージャスです。とくに「ラッフルズ」はシンガポールのコロニアルなイメージを持って訪問すると、180度と言っても過言ではない方向性の違いにびっくりするはず。
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新中央ホテル

今回訪れたなかで一番気に入ったのはこちら「新中央ホテル」です。今から約1世紀前の1928年にオープンし、当時マカオで最高層、また初めてエレベーターが設置されたビルとしても知られているホテル。マカオ随一の社交場として賑わっていたものの、近年は老朽化が進んでいたところを2016年、地元ディベロッパーが約20億香港ドル(約400億円)で買収。抜本的な再生プロジェクトの末に生まれ変わりました。
フルリノベーションされた新中央ホテルは、香港の有名なホテルインテリアデザイナーにより全館、往時の栄華を今に伝えるクラシカルな雰囲気で統一。時代と舞台はちょっと違うけど、映画『花様年華』のようなレトロでグラマラスな世界がめちゃ好みでした。コタイあたりのキラキラホテルより価格が控えめなのも、円安の国から訪れる私たちにはうれしいポイントです。
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【02】中国料理かフュージョン料理か……悩ましい美食事情

続きまして、旅の満足度を大きく左右する食がテーマ。まず、マカオは中国の一部でもあるので、本場の中国料理を楽しめるのはもちろんなんですが、今回いただいたなかで「おおっ」と驚いたのは「W MACAU」、つまりマカオの「Wホテル」内レストラン「DIVA」でのランチです。マカオは香港からフェリーで1時間と大変近いので、やはり広東料理の影響が強く、なかでもdim sum(点心)のおいしさと言ったら、もう! ちなみに「W MACAU」は2023年開業ですが、かの故ザハ・ハディドが率いたチームが手がけた建築物でもあります。そのすばらしいデザインもお楽しみいただければ。
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もうひとつ、マカオの美食を語るうえで忘れてはいけないのは長く統治していたポルトガルの影響です。2017年、「ユネスコ食文化創造都市(シティ・オブ・ガストロミー)」に認定されたマカオにはアジアとヨーロッパが交わったマカオミクスチャーな料理がたくさんあるのです。その代表格がみなさんご存知のエッグタルトですが、この日はランチがてらポルトガル料理のワークショップへ出かけました。味の決め手はポーチュギーズ・ソーセージ(ポルトガル風ソーセージ)。これはなかなか日本で手に入らないので、缶詰をお土産に求めましたよ。
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【03】充実のナイトライフ

さて、本記事はタイトルに「カジノだけじゃない」と謳っておりますように、カジノには出かけておりません。カジノに行かなくても、マカオのナイトライフはさまざまな楽しみにあふれています。
たとえばマカオの3大夜景スポットをオープントップバスで巡る、日帰り観光ナイトツアー。さらにはバーの世界的なアワードである「Asia’s50 Best Bar」で22位にランクインしている「The St. Regis Bar」でのカクテルタイム。コチラは軽食もおいしかったので、軽いディナーがてらお出かけしても良いかと。
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【04】世界遺産を散歩

マカオ Macau
▲ 遠藤周作の小説『沈黙』にも登場した聖ポール天主堂跡。日本のキリシタンとも深い縁があります。
マカオ半島の中心に点在する20以上の歴史的建造物と広場は、「マカオ歴史市街地区」として2005年に世界遺産登録されています。なかでも有名なのが、聖ポール天主堂跡。1602年から1640年にかけて建設されましたが、3度の火災に遭い、現在は天主堂の正面壁1枚を残すだけとなっています。マカオの最もアイコニックな場所とも言えるでしょう。写真でお分かりいただけるようにいつも多くの人でにぎわっていますが、一度は見ておきたいスポットですよね。
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【05】豊富なアクティビティ

世界遺産を散歩ついでに、もっとアクティブな遊びも楽しんできました。「GO AiRBORNE macau」は、高度1万2000フィートから3000フィートまでのスカイダイビングをシミュレーションできる人気スポット。と言っても、リアルな空を飛ぶわけではなく、熟練したインストラクターの指導のもと、安全な環境でスカイダイビングの気分を味わえます。
さらにはF1ファン必見の「マカオグランプリ博物館」へ。モナコのように中の一般道がカーレース場になりデッドヒートが繰り広げられる「マカオグランプリ」は誰しも一度は見たことがあるでしょうが、「マカオグランプリミュージアム」は、実際のマシンが展示されるなどファンにはたまらない内容。実は私、モータースポーツにはまったく興味なかったのですがゲーム感覚で参加できるシミュレーションマシンも多く、にわかレーサー気分で楽しめました。
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【06】移動もLRTでラクラク

マカオ Macau LRT
▲ 1~2回乗るくらいならトークンを購入して乗車するのがおすすめ。
マカオ唯一の鉄道である高速交通システムLRT。これまでは、主要ホテルが密集するコタイ地区から、聖ポール天主堂などのある「マカオ歴史市街地区」に行くには、バスやタクシーの利用が必要でした。でも、2023年12月に媽閣駅まで延伸したおかげで、マカオ観光がとてもスムーズに! 乗り降りには日本のSuicaやPASMOのようなマカオパスを購入するか、券売機でトークンを購入します。運賃は最初の3駅は6パタカ(110円くらい)、4~6駅までが8パタカ(150円くらい)、7~10駅は10パタカ(190円くらい)とリーズナブルでした。
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【07】マカオでまさかの婚活?

さて、ここまで旅行客としてマカオの楽しさをご紹介してきましたが、ここからは筆者自身が気づいたマカオの魅力。それはずばり、移住先としてのマカオです。治安、よし。ごはん、おいしい。街、きれいで歴史もあり面白い。仕事、どうにか見つかりそう……となれば、もう日本を去っても良いのかなって。
マカオ
▲ この方は「ラッフルズ・アット・ギャラクシー・マカオ」のプールボーイさんですが、内容とは無関係です(笑)。
また、社会保障の面においても、先述の通りマカオにはカジノがあるため、国の経済に余裕があるようで、かなり先進的。たとえば、労働ビザやスポンサー企業がなくてもマカオに居住できる、妊婦や12歳以下の子ども、65歳以上の人は医療費が無料、毎年政府から富の還元として1万パタカ(約19万円)が支給される……などなど。こんなおいしい話は他にあまりないわけで、当然のごとくマカオへの移住希望者は年々増えているそうですが、どうやったらマカオID(永住権)が取れるのか、と言えば一番手っ取り早いのは結婚かな、と。

この結婚も、通常配偶者ビザをとるためには“実態を伴う(つまり同居しての)婚姻状態”が3年以上必要な国が多いのですが、マカオの場合にはゆるく、籍さえ入っていれば別居婚でも構わないんだそうです。ということは……求む、マカオのパートナー。日本を出ていきたい男女へ向けて、マカオとの婚活斡旋会社を立ち上げようかと本気でもくろんでいます。

この秋、どこ行こう? 人気のデスティネーションは他にも……

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