• TOP
  • STAY&TRAVEL
  • サメや海亀と出会い、滞在中はシャンパンがフリーフローになるモルディブのリゾートとは?

2024.12.29

サメや海亀と出会い、滞在中はシャンパンがフリーフローになるモルディブのリゾートとは?

寒い冬を抜け出して南国バカンスに出るならどこがいいか? まったくの異世界を望むとしたら、やはりモルディブは鉄板です。そして、島でとことん解放的になるには、オールインクルーシブのリゾートが間違いない。前回の「オーゼン ライフマードゥー」に続き、「オーゼン リザーブ ボリフシ」をご紹介します。

CREDIT :

文/大石智子

サメや海亀と出会い、滞在中はシャンパンがフリーフローになるモルディブのリゾートとは?

格上げ版オールインクルーシブのリゾートへ

前回ご紹介した「オーゼン ライフ マードゥー(OZEN LIFE MAADHOO)」からスピードボートで約20分。2軒目の「オーゼン リザーブ ボリフシ(OZEN RESERVE BOLIFUSHI)」に到着します。同じ「OZEN」というモルディブのブランドですが、こちらの方がグレードは上。ボートが島に着いた直後から、豪華さが増したことは明らかになります。
「オーゼン リザーブ ボリフシ」はモルディブの中でも木が多いリゾート。
▲ 「オーゼン リザーブ ボリフシ」はモルディブの中でも木が多いリゾート。
PAGE 2
桟橋で聞こえるのは、モルディブの伝統楽器ボドゥベルを叩く音。奏者やスタッフたちが出迎え、その場でココナッツジュースやシャンパンが手渡されます。大きな日傘に導かれて進み、ランチのレストランへ。手厚い、実に手厚い。自分は人に日傘をさしてもらうたまではない…と恐縮するほどです。
▲ 桟橋で聞こえるのは、モルディブの伝統楽器ボドゥベルを叩く音。奏者やスタッフたちが出迎え、その場でココナッツジュースやシャンパンが手渡されます。大きな日傘に導かれて進み、ランチのレストランへ。手厚い、実に手厚い。自分は人に日傘をさしてもらうたまではない…と恐縮するほどです。
純白の日傘が眩しい。
▲ 純白の日傘が眩しい。
PAGE 3
ビーチごとレストランとなった「SANGU BEACH」。
▲ ビーチごとレストランとなった「SANGU BEACH」。
「SANGU BEACH」に着くと、そこにはSUSHIカウンターが! メニューには中東料理からフィッシュ&チップス、パスタまで並び、ビュッフェ台もあり、多国籍高級ファミレスのような楽しさです。足元は白砂なので裸足のランチ。目の前は青い海ですし、日本から直で来たらユートピア感にふらつきそうです。

そんな「SANGU BEACH」のランチをはじめ、「オーゼン リザーブ ボリフシ」のオールインクルーシブには下記が含まれます。続・お金がかかるものを探す方が逆に難しい。
PAGE 4
・各国料理「VISTA DEL MAR」朝昼夕食
・中東中心の各国料理「SANGU BEACH」朝昼夕食
・インド料理「SAFFRON」夕食のみ
・レストランでのすべてのドリンク(ワインなどのアルコール込)
・ビーチバー「SANGU BAR」
・バー「OZAR」
・客室のミニバーとスナック (1日1回補充)
・シュノーケリングツアー
・シュノーケリングセットのレンタル
・モーターなしのウォータースポーツ (カヌー、サップなど)
・キッズクラブの利用


フリーで飲めるシャンパンがアップグレードして、「ドゥーツ」も含まれてくるのが好ポイント。滞在中フリー「ドゥーツ」のホテルなんて、世界中でここだけかもしれない。気になる宿泊費は1室税込み約24万5000円から。このあとご紹介するヴィラを見たら、むしろ「お得!」と思う人もいそうです。
バギーはBMWのクラシックカーのようなデザイン。写真:Ohashi Masahiro
▲ バギーはBMWのクラシックカーのようなデザイン。写真:Ohashi Masahiro
PAGE 5

元ジュメイラだから豪華さが桁違い

モルディブ最大の広さを誇る客室「ロイヤルリザーブ」のリビングルーム。
▲ モルディブ最大の広さを誇る客室「ロイヤルリザーブ」のリビングルーム。
確かなラグジュアリーさに溢れるリゾートですが、聞いて納得、前身は「ジュメイラ・ホテルズ&リゾーツ」でした。2020年に「オーゼン」に生まれ変わってからも大枠はそのまま。ジュメイラといえばドバイ拠点のブランドで中東の上客を多数もつため、贅沢で当然です。分かりやすいのが、子供用もすべてが豪華な造りだったこと。
このサンベッドで寛ぐキッズをご想像ください。
▲ このサンベッドで寛ぐキッズをご想像ください。
PAGE 6
キッズクラブ全景。遊び飽きることはないでしょう。
▲ キッズクラブ全景。遊び飽きることはないでしょう。
キッズ用一週間の遊びプログラム。
▲ キッズ用一週間の遊びプログラム。
PAGE 7
豪華な子供用天蓋付きベッド。
▲ 豪華な子供用天蓋付きベッド。
キッズクラブは広大な庭とプールのある邸宅のようで、プールサイドのサンベッドまできっちり子供サイズ。一丁前な感じで可愛いですが、そこで寛ぐ子供は既にラグジュアリーリゾートに慣れているのでしょう。客室に行けば子供用ベッドは天蓋付き。中東富裕層キッズ、恐るべし。シッターさんもいるので、子供をキッズクラブに預けて夫婦でスパのトリートメントを受けるなんて過ごし方も可能です。
PAGE 8
浴槽周りに非常にゆとりのある「ロイヤルリザーブ」のバスルーム。
▲ 浴槽周りに非常にゆとりのある「ロイヤルリザーブ」のバスルーム。
ベッド周りに非常にゆとりのある「ロイヤルリザーブ」の寝室。
▲ ベッド周りに非常にゆとりのある「ロイヤルリザーブ」の寝室。
PAGE 9
最も広い客室「ロイヤルリザーブ」の総面積は3000㎡とひとつのホテル並み。その敷地内にプライベートビーチやスパ、ジムにプール、鉄板焼レストランまで備えます。最大10名まで宿泊可能ですが、その場合4名はお付きの方を想定。つまり、王族レベルの方が泊まる場所です。つい先日もカタールの王女様がシェフやセキュリティを引き連れて滞在したとか。ニーズの次元が違う。
「ロイヤルリザーブ」内の鉄板焼店。「ロイヤルリザーブ」が空室の日は、その他ゲストも予約可(有料)。
▲ 「ロイヤルリザーブ」内の鉄板焼店。「ロイヤルリザーブ」が空室の日は、その他ゲストも予約可(有料)。
なんと、客室内でタイタニックごっこが出来てしまう!
▲ なんと、客室内でタイタニックごっこが出来てしまう!
PAGE 10

418㎡のヴィーチヴィラがシュノーケリング天国

ヴィラ到着時の玄関前。
▲ ヴィラ到着時の玄関前。
このリゾートに狭いヴィラは存在しません。水上ヴィラは総面積238㎡(室内100㎡)から、ビーチヴィラは418㎡(室内88㎡)から。今回泊まったのは、ビーチヴィラの「アース プールヴィラ サンセット」。ヴィラに到着すると、玄関前には“Welcome Home”との砂文字があり、ネームボード入りの自転車も用意されていました。
寝室の前は広いテラスとプール。
▲ 寝室の前は広いテラスとプール。
PAGE 11
窓が大きくとられた明るいバスルーム。
▲ 窓が大きくとられた明るいバスルーム。
広いクローゼットの向かいには化粧机。
▲ 広いクローゼットの向かいには化粧机。
PAGE 12
サドルの下にゲストの名札がつけられた自転車。
▲ サドルの下にゲストの名札がつけられた自転車。
ヴィラはまさに理想のレイアウトです。クローゼットが2カ所離れてあるのでふたりで来ても気兼ねなく着替えや準備ができて、その先がバスルーム。日本の家のリビングほどの広さでデイベッドも置かれ、もはやバスルームでも寛げそう。バスタブは屋外でプールの隣。熱い湯のあとに冷たいプールに入ればソフトにととのいます。
PAGE 13
深めのバスタブが気持ちいい。
▲ 深めのバスタブが気持ちいい。
大人3人+子供1人、または大人2人+子供2人まで宿泊可。
▲ 大人3人+子供1人、または大人2人+子供2人まで宿泊可。
PAGE 14
L字型プールは59㎡もあり、家族4人で泳いでも余るほど。外にはリビングが2つあり、垣根代わりの緑を抜けるとビーチに出ます。客室のセラーからシャンパンを出して、ビーチのサンベッドで飲めば文句なしに幸せ。オールインクルーシブのメリットが染みてきます。
ヴィラの目の前がビーチ。
▲ ヴィラの目の前がビーチ。
PAGE 15
各ヴィラが木々に囲われているのでプライバシーも万全。
▲ 各ヴィラが木々に囲われているのでプライバシーも万全。
私的最大の魅力は、ヴィラ前の海がドロップオフとハウスリーフが揃う絶好のシュノーケリングスポットだったことです。ドロップオフとは海が急に深くなる場所で、見た目で言うと明るい青と濃い青の境目。ハウスリーフとは島の周りの珊瑚礁。この両方が揃うところに魚が多く集まります。期待してヴィラの前で潜ると、もう竜宮城。色とりどりの魚がわんさかいて、無限にすれ違っていく。どんな映像も写真も伝えきれない美しい瞬間の連続です。
PAGE 16
サンセット側のビーチヴィラ上空。写真:Ohashi Masahiro
▲ サンセット側のビーチヴィラ上空。写真:Ohashi Masahiro
シュノーケリングセットもオールインクルーシブなので、客室にキープして好きな時間に潜り、いつでも魚に会えます。ヴィラから3分で竜宮城。潜ったあとにお風呂に直行できるのもなんと便利か。世界中のリゾートを見ても最高峰のシュノーケリング環境でしょう。そういうわけでヴィラの前を潜っていれば十分と思うくらいだったのに、ボートで行ったツアーでは別の驚くべき体験がありました。
PAGE 17

サメと一緒に泳ぎ、亀を追う

サメと人間がリアルに接近!
▲ サメと人間がリアルに接近! 
モルディブの国土面積は298㎡と東京都の約半分ですが、島は南北1200kmに渡り点在。東京からソウルまでが約1150kmなので、かなり広範囲です。マーレ国際空港から水上飛行機でしか行けない島やスピードボートで1時間かかるリゾートもあるなかで、「オーゼン リザーブ ボリフシ」はスピードボートで約30分と近い。実は国際空港に近い南マーレ環礁は絶好のダイビング&シュノーケリングスポットなので、楽に満喫できるのです。

シュノーケリング好きならば、ツアーは2種試すべき。ひとつはサメツアーで、もうひとつは沈没船ツアーです。ともにリゾートからスピードボートでほんの10〜15分ほど。
PAGE 18
最初に参加したサメツアーは、船が止まり他の外国人ゲストが先に潜った瞬間から異様でした。すぐに顔を出して、“OH MY GOD!!!”と連呼。想像以上に海中にサメがいたらしく、パニック映画のリアクションのようでした。実際は人間に危険を及ぼさないナースシャークなので大丈夫。潜ってみると、本当に体長2〜3mのサメが10匹ほどうろうろしています。
人間の周りをぐるぐる泳ぐサメ御一行。
▲ 人間の周りをぐるぐる泳ぐサメ御一行。
一連の海中画像は、同じツアーに参加したカップルが撮影した動画をキャプチャしたもの。世界中の海を巡るふたりのアカウントはこちら。Thank you!!! @valerimz @denismuntian
▲ 一連の海中画像は、同じツアーに参加したカップルが撮影した動画をキャプチャしたもの。世界中の海を巡るふたりのアカウントはこちら。Thank you!!! @valerimz @denismuntian
PAGE 19
サメだけではなく、熱帯魚の大群、エイ、サメの下にはちゃっかりコバンザメもいて、パーティー状態です。人間とサメが通勤ラッシュぐらいの距離感ですれ違います。サメは熱帯魚を食べるわけでもなく追いかけ、エイはガヤのように舞う。黄色い熱帯魚は落葉するイチョウのように美しい。どの魚も人に警戒心がなく、リアルにみんなでお遊戯している状態です。形状や質感のせいか、しばらくするとサメがみんなぬいぐるみに見えてきました。
思い思いに泳ぐ海洋生物のみなさん。
▲ 思い思いに泳ぐ海洋生物のみなさん。
サメの帰りに立ち寄った浅瀬では海亀に遭遇。亀は前足をひらひらさせ、海中なのに不思議と羽ばたいているようでもありました。神々しく、見ているだけで恍惚としてきます。この世の生き物とは思えない優雅さ。亀に置いていかれる瞬間もまた素敵です。
PAGE 20
海亀に下にまでコバンザメがっ!
▲ 海亀に下にまでコバンザメがっ!
もうひとつ参加した沈没船ツアーでは、沈没船の周りでたくさんの熱帯魚に出会いました。沈没船には様々なプランクトンがつくため、魚たちが集まってくるのです。さらにこのツアーでも海亀に遭遇。やはり、海での生の体験は格別です。もうモルディブで思い残すことはありません。
PAGE 21

よく泳いだ後のインドカレーとシャンパンもまた至福

インド料理「SAFFRON」の1人前ディナーセット。写真:Ohashi Masahiro
▲ インド料理「SAFFRON」の1人前ディナーセット。写真:Ohashi Masahiro
オールインクルーシブでのディナーは3軒から選択可。インド料理「SAFFRON」のディナーセットは、5種のカレーに豆のスープ、タンドール窯で焼いたナンなどがつく大盤振る舞いなので一度はお試しあれ。ちなみに魚介よりも肉や野菜の料理の方が美味しいです。

「OZEN」のオールインクルーシブで嬉しいのが、全店、昼も夜もアラカルトが豊富なこと。リゾートのオールインクルーシブというとビュッフェに偏るところもありますが、「OZEN」は基本でき立てです。そこにワインも好きなだけ合わせられるのですから、本当に自由でストレスフリー。

ルームサービスで鰹のカレーを頼んで白ワインを空け、「やっぱり赤の方が合ったかな…」と思ったら、気兼ねなく赤に切り替えられます。客室のポテトチップスをマヨにディップして、それをつまみにシャンパンを飲むなんて背徳飲みもできてしまう。罪なリゾートです。
PAGE 22
アジア料理の「SOYI」は4泊するとオールインクルーシブの対象に。写真は点心や生春巻き。3泊までだと有料の店ですが、牛肉水煮がなかなか美味しく、ココナッツアイスクリームが絶品でした。
▲ アジア料理の「SOYI」は4泊するとオールインクルーシブの対象に。写真は点心や生春巻き。3泊までだと有料の店ですが、牛肉水煮がなかなか美味しく、ココナッツアイスクリームが絶品でした。
「VISTA DEL MAR」のランチは、100種以上の料理が並ぶビュッフェの他にオーダー式の主菜を6種ほど用意。
▲ 「VISTA DEL MAR」のランチは、100種以上の料理が並ぶビュッフェの他にオーダー式の主菜を6種ほど用意。
PAGE 23
メインプールに面したバー「OZAR」。
▲ メインプールに面したバー「OZAR」。
バー「OZAR」にはビリヤードとブランコが並ぶ大人の遊び場席もあり。
▲ バー「OZAR」にはビリヤードとブランコが並ぶ大人の遊び場席もあり。
PAGE 24
モダン欧州料理「ORIGINE」は4泊以上するとオールインクルーシブの対象に。ロブスターは北モルディブ産。よく獲れるのか1人前でも大きなポーションです。写真:Ohashi Masahiro
▲ モダン欧州料理「ORIGINE」は4泊以上するとオールインクルーシブの対象に。ロブスターは北モルディブ産。よく獲れるのか1人前でも大きなポーションです。写真:Ohashi Masahiro
「ORIGINE」のセラーには高級なワインが集まります。写真:Ohashi Masahiro
▲ 「ORIGINE」のセラーには高級なワインが集まります。写真:Ohashi Masahiro
PAGE 25
インルームダイニング(有料)の鰹のカレー。
▲ インルームダイニング(有料)の鰹のカレー。
以上が2軒目の総括。実は、こちらに3泊中1日は終日雨でした。でも、ヴィラでのんびり音楽を聴きながらお酒を飲んだり、白い砂の水溜まりは白いと知ったり、雨でも気分がよかった。「そういう日もあるさ」という気になってくるリゾートなのです。それも大らかでハッピーモードに溢れる島で、ヴィラが広かったからでしょう。

1島1リゾートであるモルディブは、どこに泊まるかがすべて。オールインクルーシブとドロップオフを兼ね備えた「オーゼン リザーブ ボリフシ」のビーチヴィラは、ベストな環境でした。いつかこの国に再訪できるとしたら、再び気楽にここで過ごしたいものです。
PAGE 26
23室の水上ヴィラは海にダイブするすべり台付き。
▲ 23室の水上ヴィラは海にダイブするすべり台付き。
街の路地のような一角では、ローカル感溢れる土産物屋も営業。
▲ 街の路地のような一角では、ローカル感溢れる土産物屋も営業。
PAGE 27
海に沈む夕陽は常にドラマチック。
▲ 海に沈む夕陽は常にドラマチック。
恒例のお見送り。
▲ 恒例のお見送り。
PAGE 28
マーレ空港近く。モルディブで一番高い建物は25階建ての病院だそうです。
▲ マーレ空港近く。モルディブで一番高い建物は25階建ての病院だそうです。

■ OZEN RESERVE BOLIFUSHI

大石智子(おおいし・ともこ)

● 大石智子(おおいし・ともこ)

出版社勤務後フリーランス・ライターとなる。男性誌を中心にホテル、飲食、インタビュー記事を執筆。ホテル&レストランリサーチのため、毎月海外に渡航。スペインと南米に行く頻度が高い。柴犬好き。Instagram(@tomoko.oishi)でも海外情報を発信中。

こちらの記事もいかがですか?

● XXXXXXX
● XXXXXXX
● XXXXXXX
PAGE 29

登録無料! 買えるLEONの最新ニュースとイベント情報がメールで届く! 公式メルマガ

登録無料! 買えるLEONの最新ニュースとイベント情報がメールで届く! 公式メルマガ

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう

Web LEONの最新ニュースをお届けします。

SPECIAL

    おすすめの記事

      SERIES:連載

      READ MORE

      買えるLEON

        サメや海亀と出会い、滞在中はシャンパンがフリーフローになるモルディブのリゾートとは? | 旅行 | LEON レオン オフィシャルWebサイト