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2025.04.13

ついに日本初上陸! ローズウッド宮古島のウルトラ・ラグジュアリーな世界とは?

近頃、“日本初上陸”の一流ホテルブランドが増えてきて、ちょっとやそっとでは驚かない耐性ができていると思っていたら、大間違いでした。見るもの、体験するものすべてにテンションMAX。この素晴らしきリゾートにいるだけで、誰もがイケおじになれます。

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文・写真/古関千恵子

ローズウッド宮古島 WebLEON 沖縄 リゾート ラグジュアリー
▲ かつてはジャングルしかなかったというロケーションに誕生。木々も外来種以外は生かしているそうです。

地元タクシードライバーもびっくりしたロケーション!

「いやぁ、あんなジャングルがねぇ。あそこは昔、よく釣りに行っていたけど、細い道があるくらいで。それが、びっくりしたさぁ」

宮古空港からホテルへの道すがら、地元タクシードライバーさんもそのロケーションの妙に感に入った様子。空港から約20分、広大なサトウキビ畑を抜けた先に「ローズウッド宮古島」は突如現れます。

宮古ブルーの大浦湾に突き出した、小さな半島をすべて占有し、3つの入り江を抱えるロケーション。高い位置に建つアライバルハウスからはリゾートのほぼ全貌が見て取れます。到着して最初に目にするこの景色に、まずは心つかまれてしまいます。
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半島を丸ごとリゾートに。ビーチは3カ所。こちらはレストランなどが集まるエリアのビーチ。
▲ 半島を丸ごとリゾートに。ビーチは3カ所。こちらはレストランなどが集まるエリアのビーチ。
オールデイダイニング前のインフィニティプール。
▲ オールデイダイニング前のインフィニティプール。
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小さな王国でもあり、琉球の架空のビレッジのようでもあり。このランドスケープは、土地の素地をできるかぎり生かしたもので、所有者の三菱地所が9年前に見つけて以来、温めてきたとか。大切に育てた秘蔵っ子の晴れ姿といったところでしょうか。

ローズウッド ホテルズ&リゾーツ(以下、ローズウッド)はかつてから米国を中心に展開してきたけれど、「ローズウッド香港」(2019年)や「コナ ビレッジ ローズウッド リゾート」(2023年)の開業で、その存在を意識したオヤジさんも多いのでは? 現在、世界21カ国にて30以上のプロパティを展開する、ウルトラ・ラグジュアリー・ライフスタイル・ホテルブランドです。
チェックインを行うアライバルハウス。高台からリゾートを見渡せます。
▲ チェックインを行うアライバルハウス。高台からリゾートを見渡せます。
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東平安名崎の波をイメージした、英国の彫刻家アンドリュー・シンクレアの作品。
▲ 東平安名崎の波をイメージした、英国の彫刻家アンドリュー・シンクレアの作品。
ローズウッドの哲学は「A Sense of Place(センスオブプレイス)」。それぞれのロケーションの歴史や文化、感覚を反映すること。さて、日本初上陸となったローズウッド宮古島、どんな滞在が待っているのでしょうか?

全55棟の客室は、周囲の自然と調和したレジデンシャルスタイル

デザインを手掛けたのは、これまでもローズウッドを手掛けてきているオランダのピート・ブーン氏率いるスタジオ・ピート・ブーン。宮古島では琉球諸島の歴史と景観・文化に根差しつつ、持続可能性と、周囲の自然との調和を目指しています。
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▲ デラックスオーシャンビューヴィラのベッドルーム。ターンダウンサービスではベッドサイドにプチフールが。
琉球石灰岩の石塀が続き、ちょっとした集落のように見える客室エリア。
▲ 琉球石灰岩の石塀が続き、ちょっとした集落のように見える客室エリア。
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客室はヴィラと、3棟のみのハウスからなる全55棟。地形の特徴によって5つのエリアに分かれています。長い年月を経て形成された崖と海を眺める「だや(崖)」、岬の中腹に位置する「むい(山)」、岬の先端の「みじ(水)」、ビーチに面して直接出られる「うる(砂)」、穏やかな入り江に面した「いす(磯)」。地元の方言に由来して、エリア名が名付けられています。

客室は琉球石灰岩を石のカタチに合わせて積んだ“相方積み”の塀で囲まれています。今は掘り起こしたばかりのきなこ色の壁も、やがて経年と共に色の変化を楽しむ狙いがあるそう。ヴィラはレジデンシャルスタイルで、上がり框や靴置きのある玄関には日本文化も感じます。
ヴィラのリビング&ダイニング。カーテンはオートで上下します。ミニバーには自分でカクテルが作れるよう器具を用意。
▲ ヴィラのリビング&ダイニング。カーテンはオートで上下します。ミニバーには自分でカクテルが作れるよう器具を用意。
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バスタブには宮古島の素材で作ったソープと、バスソルトが。
▲ バスタブには宮古島の素材で作ったソープと、バスソルトが。
すべてオーシャンビューのヴィラは広さ60㎡以上。ナチュラルなベージュを基調として、窓の向こうに広がる海や砂浜、南洋の植物の色合いと溶け込んでいます。過度な装飾はなく、地元のアーティストが描いた作品やセンスのいい調度品、宮古島の藍染めのファブリックなどが置かれ、琉球を感じつつも我が家にいるような心地いい空間です。

今回、滞在したのは「みじ」の「デラックスオーシャンビューヴィラ」。入ってすぐにキッチン&パントリー、そして床から天井までの窓が開けたリビング&ダイニング。ミニバーには自らカクテルが作れるよう、各種リカーも揃っています。
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ダブルシンクの脇に置かれたバスアメニティの入ったポーチは、お持ち帰りOK。
▲ ダブルシンクの脇に置かれたバスアメニティの入ったポーチは、お持ち帰りOK。
宮古壺屋焼 金城陶芸の魚紋のコップ。手作業なので、一匹一匹表情が違います。
▲ 宮古壺屋焼 金城陶芸の魚紋のコップ。手作業なので、一匹一匹表情が違います。
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続いて、ベッドルーム。ベッドサイドのスイッチパネルでライトとカーテンが操作でき、操作がわかりやすいのもポイント。そして、トイレ&スペースたっぷりのクローゼット&バスルームと続きます。

テラスはプライベートプールとサンラウンジャー、ダイニングテーブルを置き、広さも十分。この部屋からは、レストランエリアと入り江を望むとともに外洋も望めます。
デラックスオーシャンビューヴィラのオープンテラス。オールデイダイニングを望みます。
▲ デラックスオーシャンビューヴィラのオープンテラス。オールデイダイニングを望みます。
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テラスに朝食をセットしてもらうことも。
▲ テラスに朝食をセットしてもらうことも。
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ビリオネアの別荘のようなハウス! クウラハウスの琉球らしい眺めにうっとり

3棟のみの“ハウス”は、ヴィラのアッパークラス。それぞれ2ベッドルームがあり、広々としたオープンテラスにはバーベキューグリルも完備。ファミリーやグループでの滞在に重宝しそう。

3棟のうち、今回チェックしたハウスは「KUURA(クウラ)ハウス」。サンセット側の美しい入り江に面したロケーションにあります。穏やかな海と琉球石灰岩が織り成す景色は、琉球ならでは。リビングやオープンテラスから、いつまでも眺めていたい景色です。
KUURAハウスのオープンテラスからはクウラビーチを望みます。
▲ KUURAハウスのオープンテラスからはクウラビーチを望みます。
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テラスにバーベキュー施設。ファミリーやグループで盛り上がれそう。
▲ テラスにバーベキュー施設。ファミリーやグループで盛り上がれそう。
150㎡の広さを誇り、2ベッドルームの内訳はキング1台+セミダブル2台。サービスキッチンがあるので、リゾートのシェフ(あるいは、お抱えのシェフ?)に調理をお願いすることも。

アート作品が飾られた廊下や外光が美しいバスルームなども、レジデンシャルな雰囲気。まさに成功者の別荘といった感じです。

「UPRA(ウプラ)ハウス」は大浦湾に面し、ハイエンドな「KAMII(カミイ)ハウス」は半島の先端に位置し、水平線がまっすぐに広がります。どれも絶景です。
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KUURAハウスのキングベッドが入ったベッドルーム。どちらかが主寝室というわけではないそうです。
▲ KUURAハウスのキングベッドが入ったベッドルーム。どちらかが主寝室というわけではないそうです。
KUURAハウスのキングベッドのセミダブルを置くベッドルーム。壁には地元アーティストによる藍染の作品が。
▲ KUURAハウスのキングベッドのセミダブルを置くベッドルーム。
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イタリアン、シーフード、作り手の思いが込められた食体験

レストラン&バーは4カ所。地元の珍味を再構築したものから、長寿の国・琉球ならではの料理、島の起原に根差したものなど、食からも「センスオブプレイス」が感じられます。
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オールデイダイニングは、イタリアンと和の技法を融合させた「NAGI(ナギ)」。リゾートの核となるインフィニティプールの目の前に位置し、プール越しに宮古ブルーの海が広がります。薪火オーブンのあるライブキッチンから、調理の音やシェフの動き、食欲をそそる匂いなど、五感で食の醍醐味が伝わっています。
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朝食もNAGIにて。和・洋・ウェルネスなどのセットメニューに加え、アラカルトが充実。さらにペーストリーやサラダなどのビュッフェも並びます。ベーカリーシェフによる焼き立てのパンは毎朝のお楽しみ! 抹茶レザンやマンゴーデニッシュ、米粉パンなど、取りすぎてしまいそう。
NAGIに隣接するプールサイドバー「YUKUU(ユクウ)」は方言の“ゆっくりする”という名前のとおり、昼下がりや夕暮れ時にのんびりとした時間を過ごせそう。遊び心のあるカクテルやモクテルもラインナップしています。
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小高い位置から海やプールを見下ろす「MAAS(マース)」は、沖縄の方言で“塩”が名前の由来。島でとれた新鮮な海鮮を、素材を生かした調理法でサーブします。地元で“ワンショット・キル”の異名をとる、銛漁の名手・高田さんから仕入れた魚は刺身が絶品です! 

今後オープン予定の「苧麻(チョマ)」は、宮古島の旬の食材を使用した日本料理レストラン。鉄板や寿司など、日本料理のジャンルごとに独立した造りで、どことなく遊び心のきいた居酒屋風? 本格的な和食が楽しめそうで、今から楽しみです。
マジックアワー後、夜がやってきたNAGI。
▲ マジックアワー後、夜がやってきたNAGI。
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新感覚のオリジナルトリートメント! 癒しの園Asaya Spa

敷地の中央に位置する「Asaya(アサヤ)Spa」。他のローズウッドでも展開しているけれど、ここ宮古島では長寿で知られる沖縄のライフスタイルや文化に着想を得ています。
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▲ まずはカウンセリング。選んだマッサージオイルで、自分の今の状態もわかるそうです。
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▲ 敷地の中央、緑に包まれたスパ。トリートメントルームは6室。スパ・セラピストの来間さんの、海をイメージしたという手技に癒されました!
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なかでも日本発の自然派かつ最先端のコスメブランド「LAPIDEM(ラピデム)」とローズウッド宮古島がコラボしたオリジナルのトリートメント「シナジーフロー」は、目からウロコの連続でした。宮古島の薬草をふんだんに使ったフットバスから始まり、トリートメントでは海に包みこまれるような大きな動きや、全身にひねりを加えたアクロバティックな動きなど、変化に富んだ手技が深いリラックスへ導きます。ヘッドも丁寧にほぐしてもらい、知らぬまに疲れ目で半開きになっていた瞼が、施術後にはパーッと開けた感じに。
スパに併設されたハイドロバス。ドライ&ウェットサウナもあります。滞在中、利用することも可。
▲ スパに併設されたハイドロバス。ドライ&ウェットサウナもあります。滞在中、利用することも可。
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「シナジーフロー」トリートメントでは、五行にインスパイアされたオイルを使用します。
▲ 「シナジーフロー」トリートメントでは、五行にインスパイアされたオイルを使用します。
スパ施設にはハイドロバスやドライ&ウェットサウナ、屋外プールなどのリラックス施設を併設。トリートメント前後に利用すると、より深いリラックスが得られます。

スパ施設から少しだけ離れたところにフィットネスセンターやヨガスタジオもあります。無料のウェルネス体験のひとつ “フローピラティス”を体験してみました。ヨガとも違ったカラダの動かし方と筋肉の使い方に、かすかな筋肉痛と共に新たな気づきを得るきっかけに。
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アクティビティでその土地の“センスオブプレイス”を感じる

ローズウッドのリゾート哲学「センスオブプレイス」は、その土地の歴史や文化、感覚を反映した体験。それはアクティビティにおいても徹しています。

人間国宝の陶芸家・金城次郎さんの流れを汲む、五代目金城直敏さんの工房「宮古島壺屋焼 金城陶芸」にて、シーサー作りを体験しました。先生のお手本を参考に、土をこねこねと練ってシーサーの目玉や巻き毛を作ります。作業中は陶芸について質問できる、格好のチャンス。手を動かしながらも、宮古島と陶芸の歴史について、興味深い話がうかがいました。
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金城陶芸で体験したシーサー作り。巻き毛の部分は先生が手伝ってくれました。焼きあがった作品は自宅へ送付してもらえます。
▲ 金城陶芸で体験したシーサー作り。巻き毛の部分は先生が手伝ってくれました。焼きあがった作品は自宅へ送付してもらえます。
金城直敏先生のシーサーはさすが!
▲ 金城直敏先生のシーサーはさすが!
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先生によると、宮古島には陶芸に適した土がないことから、かつては陶芸文化が育まれなかったそう。そんな宮古島に先代が壺屋焼の土をもって移住し、開窯したのが、こちらだとか。陶芸を心得ている方なら、もっと突っ込んだお話も聞けるはず。

また、宮古ブルーの海にまつわる体験もユニーク。シュノーケリングのみならず、伝統的な銛(もり)漁の体験やウミガメとの出会いも! ちなみにマネージングディレクターの中山典子さんは環境科学修士号を持ち、ウミガメの研究者でもある一面が! リサーチの体験談など、他では聞けない話が聞けるかも。
バー・マネージャーの井崎さんによる、カクテル・マスタークラス。井崎さんがカクテルを説明すると、すべて飲みたくなるほど話上手。この日はシグネチャーカクテルのMAASサワーに挑戦。
▲ バー・マネージャーの井崎さんによる、カクテル・マスタークラス。井崎さんがカクテルを説明すると、すべて飲みたくなるほど話上手。この日はシグネチャーカクテルのMAASサワーに挑戦。
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シェイカーの振り方も教えてもらえます。ヴィラに戻ったら、ミニバーに並ぶ器具でカクテルが作りたくなるはず。
▲ シェイカーの振り方も教えてもらえます。ヴィラに戻ったら、ミニバーに並ぶ器具でカクテルが作りたくなるはず。
ラグジュアリー一辺倒ではなく、その土地にいる意味をあらゆるシーンで感じる滞在。ローズウッド宮古島では、旅の本質に立ち戻れた気がします。
ローズウッド宮古島 WebLEON 沖縄 リゾート ラグジュアリー

■ ローズウッド宮古島

住所/沖縄県宮古島市平良字荷川取1068-1
TEL/0980-79-8899
HP/https://www.rosewoodhotels.com/jp/Miyakojima

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