気鋭の若手指揮者をも魅了するブルガリのウォッチメイキング
昨年2022年1月からは、ブルガリのグローバル ウォッチアンバサダーに就任。実は、ヴィオッティ氏は子どもの頃から腕時計に魅了されていたのだとか。サントリーホールで行われた東京交響楽団の定期演奏会のために来日したヴィオッティ氏に、ブルガリの時計の魅力について、また、時計とクラシック音楽の共通点などを伺いました。
「時計には、昔から魅了されていました」
ロレンツォ・ヴィオッティ氏(以下、ヴィオッティ) 時計は「時を知る道具」であり、社会的な地位のシンボルなどとして付ける人もいますが、昔から、私にとって時計は歴史や時間に対する興味や情熱をかきたててくれる「心惹かれるアート作品」です。
でも正直なところ、ブルガリの時計については、ウォッチのグローバルアンバサダーになるまで知りませんでした。これほどエレガントな複雑時計や心ときめくハイジュエリーウォッチを作っていたなんて。
だから、オクト フィニッシモ トゥールビヨン(2014年より発表)に始まる、オクト フィニッシモの一連のコレクションを見た時は感激しました。どれも世界No.1の薄さ、つまり時計の世界のチャンピオンであり、超絶した技術とクラフトマンシップの結晶で、何よりも美しい。
どれも眺めていると、時の世界を旅している気分、ラグジュアリーな気分になれますし、トゥールビヨンを筆頭にどうやって動いているのだろうと、思わず表も裏もじっくりと眺めてしまいます。
── ヴィオッティさんにとってラグジュアリーとはどのようなものですか?
ヴィオッティ 私にとってラグジュアリーなものとは、エモーション(感情、情熱)を呼び覚ましてくれるもの。ブルガリの時計は私にとって、まさにラグジュアリーなものなのです。だからウォッチのグローバルアンバサダーに就任できたことは本当にうれしいことですし、光栄なことです。
「クラシック音楽と時計作りには共通点が多い」
ヴィオッティ グローバルアンバサダーに就任してから、クラシックな音楽と時計作りには、本当に共通点が多いことに気付きました。どちらにも数百年を越える長く素晴らしい伝統があり、関わる人の誰もが真剣に仕事に取り組んでいます。そして、ともに時代を超越したアートです。
しかも、その伝統を踏まえながら、誰もが未来に向かってより魅力的なもの、素晴らしいものを追求している。常に変化と進化が続いています。例えば、トゥールビヨンひとつ取っても、常に進化しています。未来に向かって、より良いもの、美しいものに。
ヴィオッティ ブルガリの時計作りにも感じることですが、私が指揮者として何よりも追求しているのはクリエイティビティ。より具体的に言えば、コンサートホールに聴きに来てくださる観客の方々に何か新しい感動をお届けすること。それがアートを仕事にする芸術家の役割だと私は考えています。常に聴いてくださる方々が何を求めているのかを考え、何が必要かを考え、新しいことに挑戦する。それができなければ、クラシック音楽はアートとして死んでしまいます。
その感動を伝えるために、私はコンサートの時、自らマイクを持ってできるだけ観客に語りかけるようにしています。ブルガリのブティックでの接客と同様に、コンサートホールでもコミュニケーションは大切。わざわざ足を運んでくださった観客の皆さんには何か「ハッとする発見や感動」を差し上げたい。いつもそう思っています。
「時計を選ぶ時は、どんな自分でいたいのかを考えています」
ヴィオッティ 毎日、どんな時計を選ぶかを考えるのはとても楽しいですし、自分にとって大事なこと。、場所や状況、どういった雰囲気の自分でいたいのかを考えています。
個人的に選ぶのは、ゴールド、もしくはステンレススティールとゴールドのコンビネーションのモデル。それもブレスレットタイプより、スポーティなストラップが一番好きですね。それが私の肌や髪の毛の色、腕の長さ、そして私のライフスタイルにフィットすると思っています。
今後もブルガリの時計とともに自分も指揮者として、常に新しい感動、美しさを追求していくつもりです。
● Lorenzo Viotti (ロレンツォ・ヴィオッティ)
1990年3月15日、スイス・ローザンヌに、スイスの名指揮者 マルチェロ・ヴィオッティの息子として生まれる。母親も元ヴァイオリニストで、姉もメゾ・ソプラノ歌手。フランス・リヨンでピアノ、声楽、打楽器を学んだ後、ウィーン、ワイマールで指揮を学ぶ。2012年、カダケス交響楽団国際指揮コンクール1位。2015年、ネスレ・ヤング・コンダクターズ・アワード、2016年のMDR交響楽団・指揮者コンクール優勝。2017年、国際オペラ賞「新人賞」受賞。打楽器奏者としてウィーンフィルでの演奏経験を持つほか、ドラマーとしてファンクやジャズ、デスメタルの演奏も楽しむ。
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