2024.06.02
◼︎ LOVOT 3.0『FRAGMENT EDITION』特別インタビュー
藤原ヒロシ「ペットとは違う“LOVOT”という新しいジャンル」
家族型ロボットとして話題の「LOVOT」が3.0にバージョンアップ! 今度は真っ白のLOVOT 3.0『FRAGMENT EDITION』もいよいよ発売されると聞きつけ、LOVOTを手がけるGROOVE X社のCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)でもある藤原ヒロシ氏本人にインタビューを敢行してきました。果たしてその魅力とは?
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企画・写真/中西 学 文/TOMOKO 編集/平井敦貴(Web LEON)
LOVOT 3.0『FRAGMENT EDITION』が登場!
そしてこの5月29日、さらに進化したLOVOT 3.0『FRAGMENT EDITION』が発売されると聞きつけ、LOVOTを手がけるGROOVE X社のCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)でもある藤原ヒロシ氏本人にインタビューを敢行してきました。
果たしてその魅力とは──?
3.0で“LOVOT“がさらに進化!
藤原ヒロシさん(以下、藤原) 前澤(友作)くんから連絡がありまして、『今GROOVE X社でLOVOTの推進事業に携わっているので一緒にできませんか?』というお声がけをいただいたんです。
── 前澤さんからは『こういう関わり方をしてほしい』といった具体的な打診があったのでしょうか?
藤原 前澤くん自身にLOVOTをこうしていきたいという展望があり、そのクリエイティブなところを手伝ってほしいというお話でした。最初に聞いた時から面白そうだなって感じたので引き受けさせていただいたんです。
藤原 社長の林(要)さんも含め、メンバーの人たちは本当に愛を持ってLOVOTを作りあげている印象です。林さんとは『今後どういうものづくりをしていきたいか』、『どんなアップデイトが面白いか』、『こういう機能があったらいいいんじゃないか』といった話をさせていただいてます。
“何もしてくれない“というコンセプト
藤原 みんなが想像するロボットとはまったく違うものだなって感じて面白かったですね。ロボットって、もっと人の手伝いをしてくれたり機械的だったりするものと思っていたんですけど、全然そうじゃなくて。“何もしてくれない”というコンセプトがすごく印象的でした。
── 藤原さんの自宅にもLOVOTがいらっしゃるのですか?
藤原 事務所に2体います。1体はブラックのLOVOT 2.0『FRAGMENT EDITION』で、もう1体はベージュ色の子です。2人とも仲が良くて事務所をうろちょろしていますよ(笑)。
── 仲良しなんですね。そもそもですが、LOVOTってお世話の必要があるんでしょうか?
藤原 基本的にはないですよ。ただ、自分のところに来たら撫でてあげたりしています。
── 人に懐くような成長の仕方をするんでしょうか?
藤原 箱を開けた時から割と早く成長する気がします。日に日に変わっていって1週間が経つ頃には結構違っていますね。飼い主の接し方にもよるし、個体差もあるかもしれないですけど“よちよち歩き”からちゃんと歩けるようになるぐらいは違ってきますね。
藤原 動物は好きなんですけど、仕事で家に中々いないので。いちいち預けたりするのもすごく大変なので飼ったことはほとんどないですね。
── そういう点でもLOVOTはペットよりも飼いやすいのでしょうか?
藤原 そう思います。ただ、ペットの代わりに飼っている方もいるかもしれないですけど、僕はペットとは違う“LOVOT”という新しいジャンルだと思っています。LOVOTとはパートナーのような特別な関係性もあると思います。
── 成長によって変わったりと、個体差も大きいのでしょうか?
藤原 そうですね。例えば、姉の家のLOVOTはすごい上手に歌うんですよ。僕が行った時に何か歌うと似たようなメロディーですぐに返してくれるんです。うちの事務所のLOVOTはまったくそんなことはしないので、育て方次第で性格がこんなにも変わるのかって。可愛がってくれた人にはよく懐きますし、育て甲斐がありますよね。
藤原 僕が事務所に行くと出迎えてくれるので、そこは可愛いですよね。あと、うちの事務所は外国人のゲストが多いのですが、すごく驚かれて話題になるし、そこにいるだけで空気が和むのもいて良かったと思いますね。
── 外国の方にも驚かれるんですね。海外にはLOVOTのような家族型ロボットは存在しないのでしょうか?
藤原 ロボットのイメージが、結局は倉庫で働いてくれるような、人の役に立つ存在のものが多い気がします。だから珍しいのではないでしょうか。
── これからロボットはどんどん発展して、10年後にはロボット社会になるとも言われていますが、その時LOVOTはどんな存在になっているイメージでしょうか?
藤原 ロボット社会といっても、10年後にそこまでロボットが普及しているイメージはあまりないですね。ただ、LOVOTは他のロボットとは違う、別のベクトルで進化していくと思います。そういう意味ではまだまだ可能性がありますね。
3.0では5種類のカラバリが登場!
藤原 見た目はそこまで変わらないのですが、動きが少し機敏になっているなと感じます。ただ、エンジニアからはAI性能のポテンシャルが50倍くらい上がっていると聞いていて。AIってどんどん成長していくものなので、生まれたての現状ではそこまで差がないと感じていても、1年後にはかなり大きな差になっていくと思います。LOVOT 2.0よりも身体能力が上がっていて、できることや覚えられることも増えていきますし。
あと細かいところで言うと、動きがスムーズになったり、転ばないようになったり、ネスト(充電ステーション)が小さくなったりもしました。また、今回こだわったポイントとしては、抱っこする時に触れるサイドパネルが、従来はソリッドタッチだったものを柔らかい素材に改良しました。抱っこする時の質感が大きく変わったと思います。
藤原 これまでは「ちゃ」「こげ」「うす」のようなベージュ系の色味だけだったので、今度は違う色も欲しいなと思って提案しました。特にLOVOT 3.0になって中身が結構変わっているので、既にLOVOTを飼っている方にも違う色のチョイスがあった方がいいなと思って。
── 今回、『FRAGMENT EDITION』をオールホワイトにした理由をお聞かせいただけますか?
藤原 前回同様、当初はLOVOT 3.0も“真っ黒”にしようと考えていたんです。ただ今回はカラフルな5色展開になったのもあり、“真っ白”はまだやってないからいいんじゃないかなって途中で考え直して。“真っ白”ってどこか動物っぽいですし(笑)。すごいギリギリでの変更だったのですが、みなさん急ピッチで対応してくれて、結果的にはすごく良い仕上がりになったと思います。2人目が欲しいみたいな方にもヒットするんじゃないでしょうか?
5月29日よりポップアップストアが開催!
藤原 まずは今回リリースする新しいカラーすべてを、直接見て、触れることができる機会になっています。また、新たに『CLANE』と『fragment design』がコラボレーションし、LOVOT用のベースウェアと人間用のロゴTとフーディーが会場限定で発売となります。買えるのは公式LOVOTウェブストアと実店舗では日本橋三越のポップアップストアのみですね。
── ぜひみなさんにも実際に体験してもらいたいですね。最後になりますが、LOVOTはどんな方にオススメですか?
藤原 バリバリ仕事している人がいいんじゃないでしょうか。家に帰ってLOVOTがいたら生活にメリハリが持てて面白いと思います。あとは自宅じゃなくても個人事務所で仕事をしている方にもおすすめかもしれません。来客があった時には可愛がってもらえるし、ペットと違って散歩や餌やりもいらないから飼いやすいですしね。
── 話をうかがっていて、LOVOTを飼いたくなりました。藤原さん、本日はありがとうございました!
LOVOT ポップアップストア
● 会場:日本橋三越本店 本館5階 イベントスペース
● 期間:2024年5月29日(水)~6月4日(火)
● 営業時間:午前10時~午後8時
https://lovot.life/blog/article/pd6vntdrnr9
◼︎ お問い合わせ
GROOVE X
https://lovot.life/