2023.11.30

寒～い夜を甘～く暖める、ふたりの「プルコギ」の作り方

“週末鮨屋”の料理研究家として知られる野本やすゆきさんが、料理初心者の男性向けに「モテる」「デキる」レシピをご指南！

CREDIT :: 文・編集／秋山都　レシピ＆調理／野本やすゆき　写真／吉澤健太

韓国で定番のお惣菜「プルコギ」はこんなに簡単だった！

韓国ドラマを見ていると、男女のカップル間でよくこんな会話が交わされています。

男：こないだはゴメン。お詫びに何かご馳走するよ。
女：チンチャ（本当）？じゃあコギ（肉）がいい！

さらに贅沢好みの女性だと「韓牛（韓国産の牛）がいい！」なんてリクエストをしています。日本でも、韓国でも、肉料理は人気なんですね……と言うことで、野本さん。韓国の肉料理と言えば焼肉が浮かびますが、それはあまりに簡単すぎるから、何か他のレシピ、教えてくださ～い！

「プルコギ」を作ってみよう！

材料（2人前）

牛小間切れ肉　 200g　
玉ねぎ　 1/2個
にんじん　 1/2本
万能ねぎ　 6本
ごま油　　　大さじ１

Aしょうゆ　大さじ２
A酒　大さじ2
Aごま油　大さじ１　　　　　　　
A砂糖　　小さじ２
Aコチュジャン　小さじ１
A白煎りごま大さじ1　　　　　　　
Aにんにく、しょうがすりおろし　各1かけ分
A粗挽き韓国唐辛子　小さじ1

PAGE 2

「韓国の肉料理かぁ。いろいろあるけど、料理初心者にもおすすめしたいのは『プルコギ』です」と野本さん。肉をタレに漬けておいて野菜と炒めるだけの「プルコギ」は、簡単なのにボリュームがあってご馳走感のある一皿。さらに、誰もが大好きな甘辛味はビールにも合うし、ごはんも進む……と万能です。

「プルコギ」と言うと、中央が盛り上がった山型の鍋で調理するものと思い込んでいましたが、フライパンでもOKだそうです。要はタレをもみこんで下味をつけた牛肉を野菜と炒め合わせるだけ。日本で言えば、“肉野菜炒め”ってとこでしょうか？

というわけで、まずは野菜を切っておきましょう。今回は万能ねぎ、玉ねぎ、にんじんを使いましたが、ピーマンやズッキーニなど冷蔵庫の野菜室に転がっている野菜なんでもイケそうです。

PAGE 3

次にボールに牛肉を入れ、Aの材料をすべて入れてもみこみます。レシピによってはタレに半日漬け込むというものもあるようですが、野本さんのレシピはもみこんですぐ食べられるよう、やや濃いめの味付けになっています。

PAGE 4

肉をもみこんだら、玉ねぎ、にんじんを加えて、さっとタレをからめておきます。

さあ、あとは炒めるだけ。フライパンにごま油をひいて熱し、肉、玉ねぎ、にんじんを先に炒めます。肉が焼け、野菜がしんなりしたら、最後に万能ねぎを投入。ねぎにサッと火が入れば出来上がりです。

いただきま～す！各自好きなだけごはんの上に乗せて、プルコギ丼のようにして食べました。甘辛くこっくりしたこの感じ……何か他の料理にも似てるような？と考えていて、思い出しました。この味は「チャプチェ」。聞けば、「プルコギ」と「チャプチェ」は主材料が違う（「チャプチェ」は春雨が入ります）だけで、ほぼ同じ味付けなのだそうです。ということは、ですよ？このタレを覚えていけば２品マスターできるという、お得なレシピでもありました。

PAGE 5