2018.10.22
Interview 【vol.8】
DJ OSSHYが語る平成ディスコブームのモテるこなし方
LEONはお陰様でこの秋に創刊17周年を迎えました。これを記念して各界で活躍する皆さんに「アナタにとってLEONってなんですか?」と尋ねてみました。第8回はDJ OSSHYさん、パレスホテル東京の総支配人 渡部 勝さんです。
- CREDIT :
文/柴田 充 写真/斉藤翔平
LEONは“同志であり戦友のようです”
LEONとディスコとは共通性があり、それは“モテたい”ということ。ディスコでは踊りの上手さがモテる条件であり、そのためにダンスの腕を磨き、ダンサーに憧れ、ディスコに通った。いずれも“モテる”が動機だったんです。
実はLEON創刊の2001年は、第3次ディスコブーム到来の年なんですよ。ファッションでも夜遊びでも、大人が元気を取り戻した……その象徴がディスコであり、LEONだったと思います。
自分のDJライフを振り返ってみても、やはり僕にとってLEONは、ディスコのリバイバルに一緒に取り組んできた同志であり、戦友のような存在ですね。
“ちょい”というキーワードにしても、これからもっと大事になってくると思います。5対5ではなく、6対4ぐらいで、自分の個性や意思を主張しつつ、残り4割は社会的常識を外さない。
特化しすぎず、やりすぎず、かといって迎合もしない。そのバランス感覚をDJの選曲でも遊びでも意識しています。それがまさに“ちょい”なんです。
そうそう、僕のトレードマークで右手のポーズがあるんですが、これってLEONの「L」みたいでしょ。やっぱり同志、ですね(笑)。
■ 取材班は見た!
DISCO LEONにて……
MEMO:去る7月27日(金)にグランドハイアット東京で行われた『DISCO LEON 2018』。そのDJと司会を務めたのもDJ OSSHYさん。ディスコとLEONの強い結びつきは、読者の盛り上がりが証明してくれました。
● DJ OSSHY
ディスコDJ。1965年生まれ。30年以上のDJキャリアをもち、80’sディスコの伝道師として活躍する。ラジオDJとしてもレギュラー番組をもち今年登録された7月22日「ディスコの日」の制定者でもある。
日本を代表するホテルマン渡部 勝が考える、タイムレスな魅力の育て方とは?
雑誌もホテルも“色気”こそ世代を超えて愛される秘訣
普段、雑誌はパラパラってめくる程度なんですが、これは読み込んだ記憶があります。だからこうしていまも手元に残しているんでしょうね。
当時ライフスタイルを打ち出した雑誌は少なく、LEON創刊はホテルマンという仕事にとっても、非常に刺激的でした。久しぶりに読んで、いまも古臭くないというのは発見ですね。
我々がパレスホテル東京で目指すのも、こうした“タイムレス”であり、デザインもファシリティもすべてが何年経っても色褪せないということ。それにはトレンドを取り入れつつも、軸がブレないことが大切だと思うのです。それが“タイムレス”につながっていくのでしょう。
“モテる”というキーワードも、格好いい男という意味で不変的です。この丸の内界隈はビジネスエグゼクティブも多く、そういう方ほど遊び心があり、仕事もできる。個性があり、魅力的です。
ホテルも不特定多数に受けようとするより、個性を絞り込んで、共感してくれる特定多数にいらしてほしい。これはLEONからヒントを得たことであり、そんな軸をブラさない姿勢はいまもLEONと通じると思います。
実は“色気のあるホテル”が私たちのテーマなんですよ。雑誌もホテルも、それこそが世代を超えて愛される秘訣かも知れません。
● 渡部 勝 (わたなべ・まさる)
パレスホテル東京 常務取締役総支配人。1964年生まれ。大学卒業後、パレスホテルに入社。以来30年以上を“ホテルマン”として従事する。2010年、パレスホテル東京の開業準備室副室長となり、2012年にパレスホテル東京取締役総支配人に就く。